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LIFESTYLE雑学

2022.04.20

「畏怖」の意味や使い方とは?言葉が似ている「畏敬」との違いもチェック

「畏怖」という言葉を耳にする機会は多いものの、その正しい意味を把握できているでしょうか。畏怖は恐怖とも似た言葉ですが、同時に尊敬のニュアンスを表しているのが特徴です。畏怖を使った具体的な例文や、類義語でもある畏敬との違いについて解説します。

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「畏怖」の意味とは?

たびたび耳にする「畏怖」という言葉、正しい意味を知っていますか?言葉が持つ意味や、何に対して使われる言葉なのかについて解説します。

圧倒的なものに恐れおののくこと

「畏怖(いふ)」とは、恐れおののくことやその感情を表す言葉。フォーマルな場面や目上の人に対して使われることが多く、比較的硬い印象のある表現です。

畏という字は、畏れる(おそれる)・畏まる(かしこまる)とも読むように、自分よりも上の存在を敬う意味を持っています。そのため、人だけでなく、神や仏などに対して恐れ入る様子を表しているのが特徴です。また、「怖」も何かを恐れるという意味を持つ漢字。類似した2つの漢字によって構成されています。単に怯えているのではなく、圧倒されている様子を表しているのがポイントです。

人や自然に対する尊敬の意味も

畏怖という言葉は、人物はもちろん神や自然などの存在にも使用されます。自分よりも優れた人物や、大いなる力を感じるものに抱く感情といえるでしょう。天候や災害など、自然は人の手では決してコントロールできないため、圧倒的な存在と見なされています。畏怖という言葉は、人間には手の届かない対象に使われる場合もあるのです。

また、思わずひれ伏してしまうような存在には、恐れおののくと同時に慎みや尊敬の念を覚えるでしょう。畏怖には、恐怖するだけではなくかしこまったニュアンスもあることに注意しましょう。

畏怖の類義語にはどんなものがある?

畏怖には、似たような意味を持つ類義語がいくつかあります。「恐怖」「畏敬」との、微妙な違いについてチェックしましょう。

明るい事柄について用いる「畏敬」

畏怖と畏敬は、「畏」という字が共通しています。畏敬とは文字通り「畏れ敬うこと」を表しており、畏怖と比べて尊敬の意味が強く感じられる言葉です。「畏敬の念を抱く」も有名ですが、こちらは尊敬する相手に対してよく使われます。畏敬という言葉は、相手の素晴らしさを讃える褒め言葉にもなるのです。

畏怖には恐怖や怯えといった印象があるのに対し、畏敬は基本的にポジティブな意味合いで使われることが多くなっています。目上の人に尊敬の気持ちを伝えたいときなど、よい意味で使う言葉としては畏敬の方がふさわしいでしょう。

恐れの意味が強い「恐怖」

畏怖は恐れを表す言葉のため、「恐怖」も類義語になります。恐怖は「恐ろしい」と「怖い」という字の通り、何かに対して怖いと感じたときの気持ちを表す言葉。

畏怖の場合は、恐怖する気持ちに加えて、偉大なものにかしこまる気持ちも含まれます。圧倒的なものに尊敬の念を感じることで、控えめな態度になっているのです。一方、恐怖は、あくまでも恐れや怯えといった気持ちに使う言葉。

尊敬や慎みの感情が含まれているかどうかが、畏怖と恐怖の大きな違いです。

畏怖の使い方と例文もチェック

畏怖を使った表現には、「畏怖の念を抱く」のほかに四字熟語もあります。畏怖の使い方や、例文を見ていきましょう。

「畏怖する」「畏怖される」

畏怖という言葉は、「畏怖する」「畏怖される」などと、動詞の形で使われることもあります。人物に対して使う際には、「あの人は周りから畏怖されている」のように、自分の能力では太刀打ちできない相手に使うのが一般的です。

また、「嵐を畏怖している」「神を畏怖する心」のように、自然や神仏にも使用します。こういった使い方では、人の能力では制御できないものへの恐怖を表しているのがポイントです。

このほか、畏怖には尊敬の意味も。硬い印象を与える表現ですが、自分より優れた相手や、目上の人への尊敬を伝えたいときに使ってみましょう。

「畏怖の念を抱く」

「畏敬の念を抱く」という表現がポピュラーですが、畏怖にも同様の言い回しを使うことができます。どちらも尊敬の気持ちを表しますが、「畏怖の念」には対象を恐れる気持ちもあるのが特徴です。

たとえば、「自然への畏怖の念を抱く」という言い方には、スケールの大きさに感動する気持ちに加えて自然の恐ろしさに怯える気持ちも感じられるでしょう。畏怖の念には、尊敬と恐怖の感情が入り交じっているのです。

文法的には間違っていないものの、「畏怖の念を抱く」を誤用だと感じる人もいるかもしれません。誤解を受けないように、相手を褒めたいときには畏敬を使うとよいでしょう。

「畏怖嫌厭」という四字熟語も

畏怖を使った四字熟語は、「畏怖嫌厭(いふけんえん)」。嫌厭は嫌がる・厭う、が使われており「嫌っていやがること」を意味しています。耳慣れない表現かもしれませんが、畏怖嫌厭は国語の教科書などで有名な『山月記』にも登場している言葉。相手を怖がったり嫌がったりと、ネガティブな意味を表す四字熟語です。

畏怖には尊敬の意味がありますが、畏怖嫌厭には含まれていません。「畏怖嫌厭の情が起こる」「畏怖嫌厭している相手」のように、嫌悪感のある人やものごとに対して使うことを覚えておきましょう。

写真・イラスト/(C)Shutterstock.com

▼この言葉の正しい使い方とは?

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