取り置きとは?意味をご紹介
取り置き(とりおき)とは、取って置くことや取って置いたもの、また、とっておきのものを指す言葉です。「取り置き」は、日常生活でもよく使われます。まずは「取って置くこと」の意味での例文をご紹介します。
・かわいいワンピースを見つけたが、手持ちがなかったので、取り置きをお願いした。
・仕事帰りにケーキを買うために、パティスリーに電話をかけて取り置きをしてもらった。
次に「取って置いたもの」の意味での例文をご紹介します。
・レコードショップに寄り、取り置きを受け取った。
・「そのケーキをください」「すみません。これは取り置きなんです」
【取り置き】とりおき
1.取って置くこと。また、そのもの。とっておき。
2.かたづけること。処分。処置。
「わが身の―もわが心よりとはなく」〈露伴・連環記〉
3.葬ること。埋葬。
「死骸の―にも構はず、野辺に送る人もなし」〈浮・二十不孝・三〉
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
取り置きのルール
商品を売らずに残しておいてもらう「取り置き」を、利用したことがある方も多いのではないでしょうか。すぐに店舗に行けないときや持ち合わせがないとき、必要な品物を取り置いてもらえると助かります。
取り置きには、ルールがあります。一般的なルールをご紹介しますので、ぜひ覚えておいてください。ただし、店舗によってルールが異なることもあります。店舗や責任者に詳しいルールについて尋ねてから、取り置きをお願いするようにしましょう。
取り置き期間が決まっていることが一般的
すべての店舗や商品で取り置きに対応しているのではありません。また、取り置きに対応している場合は、期間が決まっている点にも注意が必要です。
通常は、取り置き期間は3日~1週間程度です。お菓子やお弁当といった食べ物は、当日中のみのこともあります。また、賞味期限が短いものなら、受け取りの時間が決まっていることもあるかもしれません。
オンラインで取り置きができる店舗もある
取り置きは、電話や店頭だけでなく、オンラインでも依頼できることがあります。オンラインショッピングに対応していない店舗で商品を購入したいときや、送料をかけずに受け取りたいときなどは、オンラインで取り置きできるか確認してみましょう。
オンラインでの取り置きに対応している場合、取り置きのキャンセル手続きもオンラインでできることがあります。電話をかける前に、一度チェックしてみてください。
受け取る日時を正確に伝える
取り置きをするときは、受け取る日時を正確に伝えましょう。取り置きを受け付けるスタッフと、実際に商品を渡すスタッフが異なるケースも想定されます。受け取る日時を正確に伝えておくならば、「今日の〇時に〇さんが取り置きの受け取りに来るから、対応して」とスタッフ間で引継ぎが行われる可能性があるため、スムーズに商品を受け取りやすくなるでしょう。
しかし、受け取る日時を正確に伝えていない場合や店舗に伝えた日時以外に受け取りに行く場合は、取り置きの引継ぎができないため、商品を受け取るまでに時間がかかることがあります。スタッフによっては「そのような話は聞いていません」と、受け取りが難しくなることもあるかもしれません。
取り置きをする時点で正確に日時を伝えるのはもちろんのこと、何かしらの事情で受け取る日・時間が変わるときは、早めに店舗に連絡するようにしてください。
キャンセルは早めに実施する
取り置きをしたものの、キャンセルが必要なケースもあるでしょう。たとえば、他の店舗で同じものを買ったときや、買いたくなくなったときなどは、取り置きのキャンセルが必要です。
キャンセルするときは、早めに店舗に連絡してください。早ければ早いほど、店舗側に迷惑をかけずに済みます。
ただし、商品によっては取り置きをした時点で購入を確定したとみなされ、キャンセルができないケースもあるため注意してください。また、キャンセルできる期間が決まっているケースもあります。トラブルを避けるためにも、取り置きを店舗に依頼するときに、「キャンセルが可能か」「キャンセルできるのはいつまでか」確認しておくようにしてください。
ケーキなどはキャンセル料が発生することもある
店舗や商品によってはキャンセル料が発生することがあるため、注意が必要です。
ケーキなどの消費期限が短い商品や予約をしてから作る受注販売の商品を取り置いてもらう場合は、キャンセルが発生すると店舗側の利益が減ってしまうため、あらかじめキャンセル料を設定していることがあります。取り置きを依頼するときに、万が一に備えてキャンセル料を確認しておきましょう。
取り置きは相手の好意で成り立つ
取り置きは、店舗側の義務ではありません。店舗としては、商品を取り置いて後で購入してもらうよりも、その場で購入してもらうほうが、やり取りもスムーズでシンプルです。そのようななかでも取り置きサービスに対応しているのは、「どうしても後で購入したい」という顧客のニーズに応えたいという気持ちがあるからと考えられます。
取り置きサービスを利用する側も、「好意で取り置いてもらっている」ことを理解しておくことが大切です。もし「取り置きできない」と断られたときも、「そこをなんとか!」と食い下がらないようにしましょう。
受け取るときは感謝を伝える
取り置きは、通常以上にスタッフの手を煩わせる行為です。取り置きのメモを作り、販売しないように他のスタッフに周知し、別の場所に商品を置き……と、さまざまな手間がかかります。
利用する側は、取り置いてもらったときはもちろんのこと、受け取るときにも感謝の言葉を述べるようにしましょう。
取り置きのルールを確認しよう
取り置きは、店舗側の好意で実施していることが一般的です。取り置き・受け取りの際に感謝を示すだけでなく、店舗ごとの取り置きのルールを確認し、正しく利用するようにしましょう。
また、好意で実施していることを理解し、取り置きへの対応を店舗側に強制しないことも大切です。お互いが気持ちよく取引するためにも、ルールを守った取り置きを実施してください。
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