人付き合いが苦手になる原因
人付き合いが苦手と感じるのには、何かしら原因があるはず。どのような考えや出来事から苦手意識を持つようになったのかを、考えてみましょう。人付き合いが苦手になる原因を3つご紹介します。
自分に自信が持てない
まず挙げられるのは、自分に対する自信のなさです。自分に自信を持てない気持ちから、素のままの自分を出せずにいる状態です。
自信が持てないため、自分の本心をなかなか周囲に伝えられないのかもしれません。本音で話すと嫌われてしまうのではないか、素の自分では相手にしてもらえないかもしれない、と不安になりすぎてしまっていることも考えられます。
いつでも自分の素の状態をさらけ出している、という人は滅多にいないはず。誰でも、場をわきまえて本音を出さないことがあるものです。ただ、人付き合いが苦手と感じている人は、この傾向が強い可能性があります。
自分の意見を素直に伝えられないことが多いことから、誤解を招くこともあるかもしれません。その結果、ますます人付き合いに対する苦手意識が高まってしまうということも。
人からの評価を気にしすぎる
自分がしたいことを優先できないのも、人付き合いが苦手と感じる原因と考えられます。周りに人がいると、自分がどうしたいのかよりも、人からどのように見られているかを意識してしまうということです。
自分のやりたいことよりも、人にどう見られるかを優先すると、言動を過度に抑え込まなければいけません。その結果、神経をすり減らし、人付き合いがつらく大変なものに感じる可能性があります。
過去に人間関係のトラブルがあった
過去にあった人間関係のトラブルを繰り返したくないと、人付き合いを避けていることもあるでしょう。例えば、「信頼していた友人から裏切られた」「学生時代にいじめられていた」といったケースです。
人付き合いをする中であまりにもつらい経験をすると、同じ思いをしたくないと考え、似た状況になるのを避けようとしてしまうことも。その結果として、人付き合いそのものをしなくなる場合もあるかもしれません。
人間関係のトラブルがきっかけで自信や自尊心が低下し、人付き合いが苦手と感じ始めることもあります。
人付き合いの苦手な人がよくする行動
自信のなさや、過去のトラブルから人付き合いに苦手意識を抱くと、行動そのものが変化する可能性も。人付き合いが苦手な人は、どのような行動パターンをしているのでしょうか?
知人に会っても気付かないふりをする
近所を歩いているときや、ショッピングセンターを訪れたときなどに、ママ友や会社の同僚に会うことがあります。そのようなとき、人付き合いが苦手な人は気付かないふりをしてしまうことも。
いつもと違う場所で知り合いに会うと、人付き合いが苦手な人は、どのような会話をすればいいかとっさに出てこないということもありがち。そのため、気付かなかったことにして通り過ぎようとするなんてこともありますよね。
相手も気付いていなければ、通り過ぎるだけで済みます。しかし、相手と目が合ったのにそらしたり、話しかけられたのに無視したりすると、相手に「この人は、私のことが嫌いなのかも」と受け取られかねません。
場合によっては、「わざと無視をする失礼な人」と受け取られることもあるかもしれません。
趣味は1人でできるものを選ぶ
1人できる趣味を選ぶのも、人付き合いが苦手な人によくある行動と言えます。人と一緒に行動しなければいけない趣味は、気を使うことや神経をすり減らすことが多く、人付き合いが苦手だと存分に楽しめませんよね。
例えば、バレーボールを趣味として始めると、チームメイトとの付き合いが発生します。練習の予定を組むときにはメンバーの意向を気にしなければいけませんし、関係性を考慮しながら立ち回らなければいけないこともあります。そういったことが重荷になり、やがては楽しむための趣味をつらく感じてしまうかもしれません。
そのため、人付き合いが苦手な人は、自分のペースでやれて1人でも楽しめることを趣味にする傾向があります。周りの目を気にして行動を制限する必要がないため、緊張せずリラックスして過ごせるからです。
相手の目を見て話せない
人付き合いが苦手な人は、対面での会話も苦手な傾向があります。自信がないため、つい相手から目線をそらしてしまうということもあるかもしれません。相手の目を見ると、緊張から何を話したらいいか分からなくなることも。
そのため、相手の目を見て話ができないこともあります。その態度から、相手からは非常識だと思われたり、「嫌われているのかもしれない」という誤解を与えたりする可能性も。
人付き合いへの苦手意識を克服する方法
もっと自然にママ友や同僚と会話を楽しみたいと思っているなら、人付き合いが苦手という意識を少しずつ克服してみては。できることから行動を変えることで、苦手意識が改善していきます。
笑顔であいさつすることを心掛ける
まずは、笑顔であいさつをしましょう。自分から積極的に話しかけるのは、ハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、「おはよう」「お疲れさま」というあいさつであれば、比較的簡単にできるはずです。あいさつのときには、少し口角を上げて笑顔を作るだけで、親しみやすく話しかけやすい雰囲気を演出できます。
とっつきにくい印象を持たれ、人から話しかけられることが少ないという人は、笑顔であいさつすることを心掛けるだけで、スムーズな人付き合いが生まれやすくなるのではないでしょうか。
人と自分を比較しない
自分への自信のなさから、人付き合いがうまくできない場合には、相手と自分を比べないことが大切です。誰にでも、得意なことと苦手なことがあります。自分が苦手なことをそつなくできる人だからといって、その人より自分が劣っているわけではありません。
「どうせ自分なんて」と落ち込むのではなく、相手を認めるのと同時に、自分にはどのような得意なことがあるか考えてみてください。お互いの違いを認められるようになれば、自然と人付き合いへの苦手意識も和らいでいくはずです。