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2024.08.28

過程とはどういう意味?読み方や課程との違い、使い方・例文、関連する言葉など

「過程」とは、「ある結果に達するまでの道筋」を意味する言葉です。今回は言葉の詳しい意味や同じ読み方をする「課程」の意味、使い方・例文などを簡単にご紹介します。あわせて過程と課程のそれぞれの類語・言い換え表現も解説するため、ぜひ参考にしてください。

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「過程」とはどういう意味?簡単に基礎知識を解説

「過程」は、日常生活でもビジネスシーンでもよく用いられる表現です。たとえば、「人を褒めるときには、その結果だけではなくどのような過程を経たのかを見ることも大切だ」などと用いられます。

曼荼羅チャート

(c)AdobeStock

それでははじめに、過程というフレーズの基礎知識を簡単に解説します。言葉の意味と読み方、同じ読み方をする「課程」、使い方・例文を確認しておきましょう。

過程の意味と読み方

か‐てい【過程】クワ‐
物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋。プロセス。「進化の―」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

過程とは、「物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋」のことを意味する言葉で、読み方は「かてい」です。「プロセス」とも言い換えられます。

なお、プロセスと表現する場合の意味は、過程と同じ「ある結果に達するまでの道筋」だけではありません。そのほかにも、プロセスには「仕事を進める方法・手順」や「コンピューターでプログラムなどを動作させる際、CPUが実行するひとまとまりの処理の単位」などの意味があります。

同じ読み方をする「課程」の意味

か‐てい【課程】クワ‐
学校などで、一定期間に割り当ててさせる学習・作業の範囲・順序。「博士―」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

過程と同じく「かてい」という読み方をする言葉には、「課程」もあります。話の流れによっては課程も過程と似たように使われることがあるため、少し混同しやすい表現かもしれません。

課程とは、「学校などで、一定期間に割り当ててさせる学習・作業の範囲・順序」のことです。「博士課程を修了する」などと用いられます。

過程も課程も、ある結果に行き着くまでに物事を進めていくプロセスのことを指す表現です。それぞれの大きな違いは、以下のとおりです。

〈課程〉

……物事のうち、教育や訓練において一定期間に割り当てられる学習・作業の範囲・順序を表現するフレーズ。

〈過程〉

……ある結果に行き着くまでのプロセスとして、表現できる物事が幅広い。

 

過程と課程の使い方・例文

過程と課程の使い方を、例文で簡単に確認しておきましょう。

〈過程の使い方〉

・結果はもちろんのことだが、過程も評価することで社員のモチベーションを保ちやすくなるだろう。

・今までの製造過程を見直したため、高品質な品物をよりスピーディーにお届けできるようになりました。

〈課程の使い方〉

・今年、兄は考古学の博士課程を修了する予定です。

・教職課程を履修し、立派な先生になることを目指します。

・今後はIT分野における専門家の養成課程の設立を検討しています。

 

過程・課程の類語・言い換え表現なども確認

類語・言い換え表現を理解していると、同じフレーズばかりではなく異なる言い回しができるようになり、より自然に相手に伝えられます。あわせて、過程・課程の類語・言い換え表現の意味なども確認しておきましょう。

プロセスを可視化

(c)AdobeStock

過程の類語・言い換え表現3つ

過程の類語・言い換え表現の例は、以下のとおりです。

これらのほかに、「一部始終」「プロセス」「始末」「次第」「子細」「曲折」なども過程の類語・言い換え表現です。

それぞれの表現の意味などを、さらに詳しく確認しましょう。

経緯

過程の類語・言い換え表現としての経緯の意味は、「物事の筋道」です。たとえば、「今回の事件の経緯を話す」「彼に同行することになった経緯を説明した」などと用いられます。

このほか、「縦糸と横糸」「縦と横」「南北と東西」「経線と緯線」「経度と緯度」「経度と緯度」も、経緯のなかに含まれている意味です。

いきさつ

いきさつとは、「物事のこみいった事情」や「事件の経過」のことです。たとえば、「これまでのいきさつを語る」「彼と恋人になったいきさつを尋ねられた」などと用いられます。

顛末

顛末とは「事の最初から最後までの事情」「一部始終」のことを指す言葉です。読み方は「てんまつ」で、<「顛(いただき)」から「末(すえ)」まで>という意味があります。

たとえば、「今回の事件の被害者に、その顛末を説明した」などと用いられます。

課程の類語・言い換え表現2つ

課程の類語・言い換え表現の例は、以下のとおりです。

1.学課……学業の課程。また、授業。
2.コース……教育・研修・訓練などの課程。教科。

また、「カリキュラム」「教程」なども、課程の類語・言い換え表現だといえます。

それぞれの表現の意味などを、さらに詳しく確認しましょう。

学課

学課とは、「学業の課程」や「授業」のことを指す表現で、読み方は「がっか」です。たとえば、「所定の学課を修了する」などと使用されます。

同じく「がっか」と読む言葉に、「学科」があります。学科とは、「教授上・研究上から設けた学問の科目」「学校教育における教科」「専門技術や資格を修得する分野で、理論・法規などを学習する課程」を指す表現です。

コース

課程の類語・言い換え表現としてのコースの意味は、「教育・研修・訓練などの課程」「教科」を指します。たとえば、「ドイツ語コースを選択した」「初心者向けのコースから教わるつもりだ」などと用いられます。

このほか、「進んで行く道筋」「運動競技で定められた通路・進路」「野球で、投手の投球の通る道筋」「行動の方針・方向」「人生の経歴」「 西洋料理で、順に出される一品」も、コースと表現可能です。

過程という言葉を理解しよう

過程とは、「物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋」のことです。同じく「かてい」という読み方をする「課程」にも似たニュアンスがあります。しかし、意味や使えるシーンに違いがあるため、漢字で表記する際は注意が必要です。

ビジネスのステップ イメージ

(c)AdobeStock

過程の類語・言い換え表現には、「経緯」「いきさつ」「顛末(てんまつ)」などが挙げられます。

また、課程の類語・言い換え表現は「学課」「コース」「カリキュラム」「教程」などです。

過程や関連する表現などの理解を深めて、自信を持って使えるようになりましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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