縁談とは?意味をご紹介
縁談(えんだん)とは、候補者を挙げてする結婚や婿養子縁組の話を指す言葉です。例えば、次のように使われます。
・彼女には縁談が降るようにやってきたが、なかなか結婚までには進展しなかった。
・縁談を持ってきた叔母は、何度も「一度、会うだけ会ってみて」と繰り返した。
・私の上司は良縁を結ぶ仲人としても知られている。私もいつか縁談を紹介してもらいたい。
【縁談】えんだん
候補者を挙げてする結婚や婿養子縁組の話
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
縁談と結婚の違い
縁談とは、結婚や婿養子縁組の「話」のことです。一方、結婚とは夫婦になることです。縁談があっても、実際に結婚して夫婦になるかどうかは別問題といえるでしょう。
・彼女には多くの縁談が来たが、どの縁談も彼女の「結婚したくない」という意思を変えることはできなかった。
・早く結婚したいので、良い縁談があればご紹介ください。
・こんな結婚生活になるとは思っていなかった。縁談が持ち込まれた時点で断っておけば良かったと後悔している。
縁談とお見合いの違い
お見合いとは、結婚の相手を求めて、男女が第三者を仲介として会うことです。縁談が持ち込まれて、会ってみたいと思ったときはお見合いに進みます。
・上司から持ち込まれた縁談は無視するわけにはいかなかったので、お見合いをすることにした。
・縁談は今までに10件ほど持ち込まれたが、お見合いに進んだのはわずか1件だけだった。
・「結婚しろとはいわないけど、お見合いだけしてもらえる?」と、縁談を持ち込んだ叔母はいった。
縁談は友人や知人から持ち込まれることもあるが、結婚したいと考えている人が上司や親戚などに依頼して持ち込んでもらうこともあります。依頼して縁談をもらったときは、相手の顔を立て、感謝を示すためにも、少なくともお見合いはするほうが良いでしょう。
そもそも「縁」とは?
縁談の「縁」は、「えん」以外にも、「えにし」や「ゆかり」「よすが」などの読み方があります。また、読み方だけでなく意味も多様です。
・結果につながる間接的な原因
・そのようになる巡り合わせ
・関係を作るきっかけ
・血縁的・家族的なつながり
・人と人、物事との関わり合い
・和風住宅で座敷の外部に面した板敷きの部分
それぞれの意味を例文を通してご紹介します。
意味1.結果につながる間接的な原因
結果を生じる直接的な原因に対して、間接的な原因を「縁」と表現することもあります。また、原因を助成して結果を生じさせる条件や事情を指し、「縁」と呼ぶこともあります。
・その人と結婚したのは、もしかしたら前世からの縁かもしれない。
・彼とは面識がなかったけれど、なぜか懐かしいような気持ちになった。縁があるのだろう。
意味2.そのようになる巡り合わせ
そのようになる巡り合わせを「縁」と表現することもあります。
・一緒に仕事をするのも、何かの縁だろう。
・旅先で見知った人に出会うと、何か縁を感じてしまう。
意味3.関係を作るきっかけ
関係を作るきっかけを「縁」と呼ぶこともあります。
・同宿したのが縁で友人になった。
・インターンで同じ部署に配属されたのが縁で、親友と呼べる関係になった。
意味4.血縁的、家族的なつながり
血縁的、家族的なつながりや、親子・夫婦などの関係を「縁」と呼ぶこともあります。
・会えばいつもお金の無心をしてくるため、兄とは縁を切った。
・親子の縁は簡単には切れないものだと思う。
意味5.人と人、物事との関わり合い
人と人との関わり合いや、物事との関わり合い・関係を「縁」と表現することもあります。
・金の切れ目が縁の切れ目というけれど、実際にお金がなくなってから友人も減った気がする。
・遊びとは縁のない生活を送ってきたため、自由時間に何をして良いかわからない。
意味6.和風住宅で座敷の外部に面した板敷きの部分
和風住宅で、座敷の外部に面した側に設ける板敷きの部分を「縁」と呼びます。「椽」と表記することもあります。雨戸・ガラス戸などの内側に設けるものを縁側、外側に設けるものを濡れ縁と呼ぶことが一般的です。
・縁側で日向ぼっこをした。
・祖母の家には広い濡れ縁がある。
縁談のマナー
縁談には、さまざまな人が関わります。持ち込む人や紹介される人、紹介する人などの大勢の人が関わって「縁談」が完成するため、マナーを守り、誠実に対応することが必要です。
縁談を紹介してもらうときやお見合い・交際に進むときに、知っておきたいマナーをご紹介します。ただし、地域やコミュニティによってはマナーが異なることもあります。対応に迷ったときは、縁談を紹介してくれた人や縁談に詳しい目上の人に率直に相談するようにしてください。