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2025.02.23

「なしくずし」の正しい意味とは?ありがちな間違いや使い方、言い換え表現をご紹介

「なしくずし」とは、物事を少しずつ片付けていくことです。「借金をなしくずしにする」とした場合は、すべてをなくすのではなく、少しずつ返していくことを意味します。本記事では、「なしくずし」の意味についてご紹介します。使用例も知り、日常生活で正しく活用しましょう。

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「なしくずし」の意味とは

「なしくずし」は漢字で「済し崩し」と書き、物事を少しずつ片付けていくことを表します。「借金を少しずつ返す」という、意味ももつ言葉です。

タスク管理

(c)AdobeStock

また、物事を少しずつ変化させながら、うやむやにすることも表します。うやむやとは、いいかげんだったり曖昧だったりすることです。

「無し崩し」と漢字変換されがちですが、「なしくずし」の「なし」は物事を済ませることであり、なかったことにすることではありません。間違いがちなポイントなので、使用時は気を付けましょう。

「なしくずし」の意味に関する勘違い

「なしくずし」は、物事をなかったことにすることだと勘違いされがちです。

考ている様子の男性と女性

(c)AdobeStock

実際に、文化庁が実施した「国語に関する世論調査」では、「借金をなし崩しにする」という例文に対し、全体の65.6%が「なかったことにすること」と解答しました。

正しい意味である、「少しずつ返していくこと」と解答したのは19.5%です。

「済ませて」「崩す」という漢字表記を考えると、「なしくずし」の本来の意味を捉えやすくなるかもしれません。

たしかに「なしくずし」には、「うやむやにする」という意味があります。ただし、すべてをなかったことにするわけではないことを理解しておきましょう。

参照:文化庁「平成29年度『国語に関する世論調査』の結果の概要」

「なしくずし」の使い方

正しい意味を確認したところで、「なしくずし」の使い方を例文とともにみていきましょう。

物事を少しずつ片付けたり、変化して曖昧になったりといった様子を表す際は以下のように活用してみてください。

  • 膨大な資料の山を前にやる気を失いそうになったが、何とか、なしくずし的に仕事を済ませた。
  • 確かな議論がなされないまま、なし崩し的に新ルールが導入されようとしている。
  • 長年の借金をなしくずしに返し続けている。

 

「なしくずし」の類語や言い換え表現

「なしくずし」には、「徐々に」や「段々と」のような類語や言い換え表現があります。

物事を少しずつ曖昧にするという意味をもつ「なしくずし」は、使い方によってはネガティブな印象を与えることもあるかもしれません。

そのような場合は以下を参考に、「徐々に」や「段々と」への言い換えを検討してみてください。

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