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LIFESTYLE 私の生き方

2019.04.15

ブーム前にとことん食べて、情報を自分の中にストックする【ストイック女子/KANAの場合3】

 

どこまでも、自分のやりかたを一直線に貫くストイック女子のリアルドキュメント。3人目は、「食べること」「作ること」にこだわるKANAさん。(3回連載)

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

story3 ブーム前にとことん食べて、情報を自分の中にストックする

Profile
KANA(仮名) 44歳
職業/大手食品会社勤務。調査部・食品開発部・商品企画部を経験し、2年前から新規事業開発部へ。
住まい/都内で夫・子ども(中学1年生)と暮らす

story1 24時間、呼吸をするように料理のことを考えます
story2 生きるのに大事なのはITよりも食事。ブームにも踊らされません

グルメメモに情報をストック

自身の妊娠と、食品会社への転職で、食とのつきあい方が変わったKANA。娘の中学受験も無事終えて今、少しだけ自分の時間ももてるようになってきた。

「外出先、出張先で、次に行きたい店のリストを、どんどんためています。情報源は、LINEニュースやフェイスブック、テレビの情報番組などいろいろ。候補の店を見つけたら、LINEに<グルメメモ>というグループをつくって、そこに情報をためていくのです。そして、時間ができたらその店を回ります。ひとりで食事をするのは、全然平気。全国どこでも、行きたい店があればひとりで行きます。近ごろは北陸が気になっていて、能登にはお気に入りのお寿司屋さんがいくつかあります。雪深い真冬、金沢から足を延ばして、かぶら寿司と日本酒を楽しむのは、幸せなときです。

情報のストックは外食だけではありません。チーズにハマれば、あらゆる種類を食べてみて、味のサンプル数を自分の中に増やしていく。そうすると、ちょっとした違いに気がつくようになって、味覚が研ぎ澄まされるんです。外食したときも、何のチーズをどう使っているのか、風味がどう生かされているか、わかるようになります。

数年前にはカカオをひたすら食べて、カカオ含有%ごとの違いもずいぶんわかるようになりました。ラーメン屋をくまなく行き尽くしたこともありました。ブーム前に熟成肉の店を制覇したこともありました」

どの場合も、「世の中にブームが来る前に」徹底的に食べ尽くし、ブームが来たときには「周囲に語れるくらい詳しい」というのが、KANAの得意技。お店の情報、味の記憶を自分の中に蓄えていって、会社の仲間やママ友が世の中のブームに気づいたころ、「いい店ない?」「何がおいしい?」と聞かれたら、KANAの<グルメメモ>と味の記憶の出番だ。

ウエディングドレスも100着試す!

「ストックしておいて、リクエストに応じて、最適なものを差し出す」。

これは家庭での食事もそうだし、グルメ情報でも同じこと。そうなるためには、徹底的に情報を集めてストックし、何が好みに合うのか、判断できるまでになっておく。そういえば、自分の結婚式のドレスもそうだった。

「似合うウエディングドレスがわかるまで、100着を目標にとことん試着しました。最初の20着ではわからなくても、40着目くらいからは、生地やデザインのよさがわかるようになり、自分に合うものが、鮮明に浮かんでくる。で、結局はその情報ストックをもとに、着たいドレスをオーダーしました。

でも、ふだんの服は不思議なほどこだわりません。いただきものでも、なんでも着ます。そのほうが、新しい自分発見になるかなって(笑)」(3回シリーズ終わり)

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。ただいま、7月頭発売の書き下ろし新刊を準備中! ほかに『Domani』2/3月号のワーママ10人インタビュー、Oggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」、 Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」なども掲載中。

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