Q:親子でスマホデトックスしたいのですが…
答える人/高橋 暁子(ITジャーナリスト)
A:「スクリーンタイム」で使用時間に制限をかけて
我が家はiPhoneなのですが、活用しているのが、「スクリーンタイム」(iPhone/iOS12以上)です。小学生の息子はiPadでゲームをやっているのですが、全面的に禁止するのではなく、スクリーンタイムで1日のゲーム時間を30分までに設定しています。また、夜寝る時間以降は使わないようにするため、終了時間も設定しています。
(※iPhoneの<設定>から<スクリーンタイム>を選び、<端末名>をタップ。<よく使われたもの>から制限したいアプリを選び、<制限を追加>をタップ。親の端末から子どものスクリーンタイムを確認するときは、<ファミリーのスクリーンタイムを設定>から)
ゲームだけでなく動画でもSNSでも同様です。ただ30分というのは、案外短いし区切りが悪いときもあります。延長して使いたいときは、15分ずつ伸ばせるので、「時間延長の許可を求める」から「リクエストを送信」で親に依頼できます。保護者側が許可すれば延長できる仕組みです。これが、物理的にも心理面でもストッパーの役割を果たします。
この機能は、子どもだけでなく親自身が利用時間をコントロールするためにも、とても有効な手段です。「スクリーンタイム」では、毎日・毎週のレポートで使用状況の振り返りもできるので、ゲーム・SNS・動画など、項目ごとにどれだけ時間を使っているか見ることができます。
仕事での使用で仕方ないものはあるとして、それ以外で減らせるものがないかチェックして、ご自身で使用時間に制限をつけることをおすすめします。
ゲーム依存、SNS依存は、社会問題のひとつであり、背景には逃避行動の可能性もあります。子どもの状況を早い段階で親が把握し、制限することが重要だと思います。
ITジャーナリスト
高橋 暁子(たかはし あきこ)
書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。SNSや情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。
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