結婚記念日、みなさんはどんな風に過ごしていますか? 普段は忙しくて、なかなか特別な時間を作るのが難しい… そう感じている方も多いはず。しかし、結婚記念日は、二人の新たなスタートを祝う大切な日。ちょっとしたアイデアや工夫で、いつもとは違う素敵なひとときを演出できますよ。
本記事では、結婚記念日にまつわる心温まるエピソードや、おすすめのプレゼントを紹介します。
結婚記念日の呼び方
そもそも結婚記念日とは、結婚した日を記念して祝う日のこと。ヨーロッパから結婚記念日を祝う風習が伝わってきたと言われています。日本では、1894年に明治天皇が銀婚式の祝いをしたことから、結婚記念日を祝うようになったとか。近年では、1年ごとに結婚記念日を祝う家庭が増えているようですよ。
ここでは、主な結婚記念日の呼び方をチェックしていきましょう。
紙婚式(かみこんしき)
紙婚式は、結婚1年目を記念して行う式のこと。結婚してからまだ間も無く、真っ白な紙のように初々しい関係を祝う日とされています。手帳やノート、アルバムなど紙にちなんだ贈り物をするのが定番です。
木婚式(もっこんしき)
木婚式は、結婚5周年を記念して行なう式です。5年が経ち、だんだんと二人の関係が根を張るように安定したことを祝う日です。木製のボールペンやフォトフレーム、お箸などの木製品を送るのが習わしとされています。
錫婚式(すずこんしき)
夫婦が結婚10周年を記念して行なう式のこと。アルミ婚式とも呼ばれます。錫のように滑らかで美しい夫婦の関係性を祝う日とされています。この日には、錫でできたタンブラーやぐい呑みなどをペアでプレゼントする人も多いようです。
銀婚式(ぎんこんしき)
結婚25年目を祝う「銀婚式」。子供たちもそろそろ成人しているころで、夫婦が25年の労を感謝しあい、愛を確かめ合うものとされています。銀にちなんだ時計やアクセサリーなどを贈るのが定番です。
金婚式(きんこんしき)
金婚式は、結婚して50年目を夫婦そろって祝う式のこと。夫婦で長い人生を乗り越えてきたことを、家族や親族、友人などを招いて盛大に祝います。金にちなんだ品や、湯呑みなど対になったものなどを選んで贈る人が多いようです。
結婚記念日のお祝い「毎年している」は4割以下
愛し合うふたりが、永遠の愛を誓った日を毎年お祝いする結婚記念日。結婚当初の気持ちを思い出し、読者の皆さんはどんなお祝いをしているのかのぞいてみましょう。
Q.結婚記念日のお祝いはしていますか?
毎年きちんとお祝いしている人は全体の約4割。1〜3年に1回の人は約1割。ほとんどしない人は約4割となりました。お祝いをする人と、しない人の差がはっきりと分かれる結果に。
「毎年」…37.2%
「1〜3年に1回」…8.3%
「3〜5年に1回」…0.8%
「ほとんどしない」…43%
「その他」…10.7%
※アンケートは30〜45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
結婚記念日、どんな風に過ごしている?
読者の皆さんは、結婚記念日をどんな風に過ごしているのでしょうか。5つのエピソードを紹介します。
結婚式をあげたホテルでディナー
「毎年、結婚記念日は子どもを実母に預けてディナーをします。結婚式をあげたホテルで食事をするので、初心にも戻れるし、普段はなかなかいけないバーに行ったりもします。昨年はちょうど10周年だったので、お互いにプレゼントを贈りあったりも。夫は、プレゼントとは別に毎年結婚記念日に撮った写真を1冊のアルバムにしてくれていて感動しました」(30代・東京都・子ども1人)
毎年お互いを労うための一泊旅行
「結婚記念日は夫婦水入らずで過ごしたいので、親に子どもを預けて一泊旅行へ。1年間の子どもの成長や、我が家のダイジェストを振り返り、お互いを労い合う日。この日だけは喧嘩は絶対しないと約束し、感謝の気持ちで過ごすよう心がけています。結婚記念日が2月なので、来年は難しそうなので今からどう記念日を過ごそうかプランを出し合ってます」(30代・神奈川県・子ども1人)
毎年サプライズでお祝いをしてくれる夫に感謝!
「仕事が忙しく、結婚記念日を忘れがち。夫は記念日をきちっと覚えているタイプで、毎年サプライズでお祝いしてくれます。今年も忘れていた私は、いつも通り子どもを迎えに行き、スーパーへ寄ってから帰りました。家の玄関を開けたら、家中イルミネーションで飾り付けをしてありました。
子どもたちとクリスマスみたい! とはしゃいでリビングへ入ると、テーブルには夕飯とケーキが用意されてあり、まさかの夫が執事のコスプレで立っていました(笑)。仕事も半休を取り、頑張ってくれたことに感謝しかありませんでした」(30代・東京都・子ども2人)
子どもからのプレゼントに感動したら…
「我が家の結婚記念日を〝家族みんなでお祝い〟が定番。子どもたちにはどうして私たちが結婚したかや、結婚式のDVDなどを一緒に見て、普通に家で晩ご飯を食べ、特別な何かをするわけでもなく1日が終わるのが定番でした。しかし、去年の結婚記念日はなぜか子どもたちから『結婚記念日何が欲しい?』と聞かれ、
『○○のバッグ〜♡』と冗談で言ってました。そうしたら、当日子どもたちが工作で作ったバッグを作ってくれたんです。なんだか可愛くってほっこりした気分に。いつも通り家族で過ごし寝ようと寝室へ行ったら、子どもたちに話していたバッグがベッドの上に! どうやら夫と子どもたちが作戦を練ってくれたようで、今までで1番の結婚記念日になったのはいうまでもありません」(40代・千葉県・子ども2人)
結婚記念日におすすめのプレゼント
せっかくならパートナーが喜んでもらえるプレゼントを選びたいものですよね。「結婚記念日に何を送ろうか迷う」という方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
花束
贈り物としての定番の花束ですが、もらうとやはり気分が華やぐもの。せっかくなら贈る相手が好きな花を贈りたいですね。また、結婚記念日なのでそれにちなんだロマンチックな花言葉を持つ花を選ぶのも素敵です。例えば、赤いバラは愛、ピンク色のチューリップは幸福、ピンクのガーベラには感謝という意味が込められています。
自分の伝えたい気持ちを込めた花束にすることで、より相手に喜んでもらえると思いますよ。
ジュエリー
結婚記念日にふさわしいギフトといえば、永遠の愛を象徴するジュエリー。ネックレスや指輪などのアクセサリーは、普段身に付けることで二人の絆を深められるアイテムです。誕生石や夫婦が好きなモチーフを模ったデザインを選ぶと、より愛着が増すでしょう。
高級ディナー
プレゼントに何をあげたらいいか迷う方は、パートナーに高級ディナーを提案してみては? どこのお店にしようか、何を着て行こうかと二人で一緒に考える時間もまた楽しいものです。美味しい料理やお酒を堪能しながら、今までの思い出を振り返ったり、感謝の気持ちを伝えることで、より特別な1日になるでしょう。
旅行券
夫婦揃って旅行好きの場合は、旅行券を贈ると喜ばれそうです。日常の喧騒から離れて、ラグジュアリーなホテルに泊まったり、夫婦でスパやエステを楽しんだり。自然体験が好きな人は、海や山でのアクティビティを取り入れるのもリフレッシュになりますね。
旅行先を一緒に選ぶ楽しみもありますし、特別な体験を通して新たな思い出が生まれるでしょう。
手作りの贈り物
子どもたちと一緒に手作りの贈り物を用意するのも、アイデアの一つ。クッキーやケーキを作ったり、部屋を飾り付けすると家族全員で結婚記念日を楽しめるでしょう。手作りのフォトフレームや手紙などを贈ることで、心温まるサプライズができそうです。
最後に
結婚記念日は、夫婦の絆を改めて確認する貴重な機会です。仕事や家事で毎日忙しくしているからこそ、結婚記念日は夫婦の関係をさらに深めるための特別な時間にしてみてはいかがでしょうか? ディナーやプレゼントはもちろん嬉しいですが、日々の中で忘れがちな「感謝の気持ち」もしっかりと伝えたいですね。
構成・文/福島孝代
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