【目次】
・Wi-Fiルーターを選ぶポイントは?
・あると便利なルーターの機能を紹介
・家族で使えるおすすめのWi-Fiルーター
・性能にこだわる人向けのおすすめルーター
Wi-Fiルーターを選ぶポイントは?
自宅にWi-Fiルーターを設置すると、パソコンやスマホ、タブレットなどのあらゆる端末が無線の電波で接続できるようになります。Wi-Fiルーターを選ぶときは、接続する環境と接続可能な台数をチェックするところから始めましょう。
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家の間取り、使う人数を考えよう
Wi-Fiルーターは搭載しているアンテナ数が異なり、アンテナ数が多いほど通信速度は速く、電波範囲は広くなります。カタログには、「2×2」などと表記されますが、これは受信アンテナと送信アンテナの数を示します。
1人暮らしの部屋なら「2×2」でも十分機能しますが、アンテナ数の少ないルーターに多くの端末を同時接続した場合、データの送受信待ちが起こりスムーズなネット環境にはなりません。部屋数の多い家では、アンテナの数が少なければすみずみまで電波が届かないという状況にもなります。ファミリーマンションや2~3階建ての戸建ての場合、広さと接続台数の多さをカバーできる「3×3」以上や、電波方向を変えられる「大型可動式アンテナ搭載モデル」がおすすめです。
快適に使うためには通信規格も確認
無線ルーターには11a・11b・11g・11n・11acの5種類の通信規格があり、規格ごとに最大通信速度や使用する周波数帯と呼ばれる「GHz」が変わります。
また、Wi-Fiの通信規格には、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。5GHz帯の「11a」「11ac」は障害物に弱いものの、電波が安定しているため、ワンルームで動画やゲームを楽しむ人向きでしょう。対応機器は少ない傾向がありますので、購入前に確認が必要です。
2.4GHz帯の「11b」「11g」は、通信速度はやや遅く、電気機器の干渉を受けやすいですが、障害物に強い、対応機器が多いというメリットがあります。
「11n」は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の周波数帯に共通する規格で、最大通信速度は600Mbpsと、11acに次ぐ速度を誇ります。現在は「11n」と「11ac」が主流ですが、場面に合わせて通信規格を使い分けることをおすすめします。
あると便利なルーターの機能を紹介
動画やゲームを頻繁に楽しむ人や、仕事でパソコンを多用する人は、通信速度や電波を安定させる機能が搭載されているルーターを選ぶと快適さがぐっと向上します。どのような機能があるのか詳しく見ていきましょう。
離れた場所でもつながりやすい「ビームフォーミング」
Wi-Fiの電波は、通常あらゆる方向に放射されますが、特定の端末に的を絞り、強い電波を飛ばす技術を「ビームフォーミング」と言います。この機能を使うと、電波干渉が減り、遠く離れた端末にも安定した電波が素早く届きます。まずは、受信側の端末がビームフォーミングに適しているかを確認しましょう。iPhoneでも使用可能ですが機種によっては対応していないものもあるので、事前に確認しておくと安心です。
接続端末が増えても安心な「MU-MIMO」
「MU-MIMO(マルチユーザー-MIMO)」は、ルーターに複数の端末機器をつなげた際の速度低下を防ぐ機能です。従来の「SU-MIMO(シングルユーザー-MIMO)」は、1対1で通信するのが基本で、接続する端子が増えればその分速度が低下しますが、ひとつで複数の端末に同時に電波を送信できるMU-MIMOは、端末が増えても安定した通信がキープできます。ルーターと端末の両方がMU-MIMOに対応していなければ使用できないので、注意をしましょう。
より早い通信速度を「高性能CPU」
CPUとは、情報転送をつかさどる中央処理装置で、機器の中枢部分にあたります。CPUが高性能であればあるほど処理速度が速くなり、ルーター内部の遅延は少なくなります。オンラインゲームや動画視聴を快適に楽しみたい人は、「クアッドコア」や「デュアルコア」などの高性能CPUを備えたルーターがおすすめです。
家族で使えるおすすめのWi-Fiルーター
複数の端末が同時に接続でき、かつ安定した通信が可能なWi-Fiルーターを紹介します。間取りや広さを気にせずに、家族みんなでネットを使用したい人に最適です。
【無線LANルーター】最新おすすめはコレ! 快適に使うための選び方もご紹介
一軒家でも楽々接続 エレコム「WRC-2533GST」
エレコムの「WRC-2533GST」は、高速通信の11acとデュアルコアCPUを搭載したルーターで、3階建ての戸建てや4LDKのマンションでも安定した通信速度を保ちます。セキュリティソフトを入れていないネット家電の場合、情報漏洩や悪質サイトへの接続が懸念されますが、業界トップクラスのトレンドマイクロ社のセキュリティ技術が悪質サイト・脆弱性攻撃・情報漏洩をしっかりブロックしてくれるので安心です。ネットの使いすぎを防止する「タイマー&スケジュール機能」を搭載するなど、ファミリーにうれしい機能も満載です。
商品名:エレコム「WRC-2533GST」
自宅の環境に合わせられる バッファロー「WXR-2533DHP2」
バッファローの「WXR-2533DHP2」は、電波の方向を自由にカスタマイズできる「大型可動式アンテナ」を4本備えたルーターで、「横長の住居の隅々にまで電波を届けたい」「1階から3階まで縦に電波を向けたい」など、特殊な環境にも柔軟に対応できるのがポイントです。次世代IPアドレスIPv6にも対応しているため、将来、IPアドレスの枯渇でルーターを買い替える必要もないでしょう。大型アンテナを4本搭載していますが、スリムで場所を取らず、部屋の雰囲気を損ないません。最大3台の同時処理が可能な「MU-MIMO」や、ビームフォーミング機能を搭載しています。
商品名:バッファロー「WXR-2533DHP2」
安定した通信が可能 バッファロー「WSR-2533DHPL2-WH」
バッファローの「WSR-2533DHPL2-WH」は、高速規格の11acを搭載しており、アンテナ数は4×4ですので、安定した通信が期待できます。上記で紹介した「WXR-2533DHP2」と同様ですが、こちらはアンテナが内蔵されたコンパクト&スリムなデザインです。計4台が同時接続できる抜群の安定性と、SSID・パスワードをそのまま引き継げる「無線引っ越し機能」がポイント。専用アプリで、同梱されたQRコードをスキャンし、ガイドに従うだけで初期設定が完了するので、初心者にも使いやすいと好評です。
商品名:バッファロー「WSR-2533DHPL2-WH」
性能にこだわる人向けのおすすめルーター
ネット環境をより快適にするハイスペックなWi-Fiルーターを紹介します。性能が良いものは価格も高くなるため、じっくりと比較・検討をしてから購入をしましょう。
【無線ルーター】のおすすめはこれ!|購入時のポイント、安定した速度を保つコツも解説
家中に電波が届く I-O DATA「WN-DX2033GR/E」
I-O DATAの「WN-DX2033GR/E」は、電波のムラを解消するアンテナ「360(さんろくまる)コネクト」と、高性能パワーアンプを採用し、全方向にまんべんなく電波が届く設計です。ビームフォーミングに加え、対応機器を限定しない「ビームフォーミングW」も搭載しているので、あらゆる端末で安定した速度が実感できるでしょう。アンテナの精度を妨げないために、部品の配置にもこだわりがあり、電波は球状の放射パターンを描いて放出されるのが特徴です。丸みを帯びたフォルムは、縦置き、横置き、壁掛けに対応しており、場所を取らずにすっきりと収納できます。
商品名:I-O DATA「WN-DX2033GR/E」
Wi-Fiルーターを購入したのに、家のすみずみまで届かない、電波が安定しないというケースは少なくありません。家の間取りや端末の台数、ルーターの通信規格をチェックし、用途に合ったものを選びましょう。頻繁にネットを使用する人は、情報漏洩や悪質サイトのブロックなど、セキュリティ対策に優れているルーターを選ぶと安心です。
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