【目次】
・アナログレコードで音楽を聴いてみよう
・レコードプレーヤーの選び方
・初心者向けのおすすめ機種
・USB接続対応のおすすめ機種
・本格派向けのおすすめ機種
【目次】
アナログレコードで音楽を聴いてみよう
1970年代から80年代にかけて、日本ではアナログレコードが最盛期を迎えていました。伝説的なロックバンドやアイドルの曲を聴くために、多くの人が自宅にアナログレコードを所有していたのです。やがてCDが発売されてからアナログレコードは廃れていきましたが、ここ最近、アナログレコード熱が再燃しているのをご存じでしょうか? 昔懐かしの曲や最新の曲を、アナログレコードで聴いてみませんか?
アナログレコードブームが再燃?
日本レコード協会の調査によれば、2018年のアナログレコードの売上は、2009年時に比べておよそ10倍にも推移しています。ソニーの音楽部門がアナログレコードの自社一貫生産をおよそ30年ぶりに再開することでも話題を呼びました。特に欧米では、アナログレコードは1980年代とほぼ同程度流通しています。もはやアナログレコードは古き良き趣味ではなく、現在の音楽ハードの一つと言えそうです。
(参考:一般社団法人日本レコード協会「生産実績 過去10年間 オーディオレコード アナログディスク」)
デジタルにはない音質や雰囲気
アナログレコードは持ち運びもしにくく、現在のようにスマホがあれば色々な音楽を聴くことができる環境下では、一見して不便なように思えます。しかし、なぜ今になって若い世代を中心に再び普及し始めているのでしょうか?最大の理由は『音質にこだわることができる』という点です。アナログレコードはカートリッジやリード線といったハードの部分ばかりだけではなく、針圧やスタビライザーなどのパートによって、デジタルよりも幅広くて繊細な音域を調節することができます。
アナログレコードは、可聴周波数を超えた音域を含むアナログレコードは、デジタルよりも膨大な音のデータを有しているのです。同じ曲を聴いたとしても、アナログはデジタルよりもはるかに魅力的な音を奏でてくれるのです。特別な1曲を聴くのであれば、アナログレコードを選ぶ人が多いのは当然だと言えるでしょう。
レコードプレーヤーの選び方
レコードプレーヤーを入手する際にどのような基準で選べばいいかを、レコードプレーヤーの主な機能とともに解説します。
ターンテーブルの回転方式で選ぶ
レコードを乗せる円盤を『ターンテーブル』と呼びます。ターンテーブルには『ダイレクトドライブ式』と『ベルトドライブ式』の2種類がありますので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
【ダイレクトドライブ式】とは、モーター軸とターンテーブルを直接結合させる方式で、始動と停止が非常にスムーズです。スクラッチなどの操作をする際にはこちらを選ぶことになります。精度の高いモーターが必要になるため高額になりやすいので、あまり初心者向きとは言えません。
一方で【ベルトドライブ式】はゴムベルトを用いてターンテーブルにモーターの回転を伝えます。回転が安定しているほか、安価なものも多く種類も豊富なのが特徴です。初心者が選ぶのであればベルトドライブ式がおすすめでしょう。
フォノイコライザーの有無
『フォノイコライザー』とは、レコードプレイヤーの出力を増幅し、レコードに収録する前の音に戻す機器のことです。アナログレコードには欠かせない機器の一つと言えます。フォノイコライザーはあらかじめ内蔵されているものと、そうでないタイプがあります。内蔵されていれば導入に必要な費用も抑えられますし、設置する手間もかからないため初心者向きです。一方、内蔵されていないタイプはフォノイコライザーを別に用意する必要があります。そのためコストや設置の手間は必要ですが、フォノイコライザーの種類にこだわることができるため、上級者向きです。
付属部品の確認
その他にも、レコードにはレコード針やカードリッジ、トーンアームなどの付属部品が必要です。それらの部品がついていることを確認しましょう。
カートリッジにはMM型とMC型がありますが、初心者にはMM型がおすすめです。トーンアームは、カートリッジと一体になっている『インテグレーテッドタイプ』と『ユニバーサルタイプ』の2種類。特にカスタムの予定などがなければインテグレーテッドタイプの方が使いやすくなっています。その他、USBに対応可能なものなど、近年のレコードにはさまざまな種類があるので、自身の使い方に合わせた機能に対応したものを選んでみてください。
初心者向けのレコードプレーヤーおすすめ機種
レコードプレーヤーは初心者向けから上級者向けまで、機種によってさまざまなものがあります。まずは、操作や手入れが簡単な初心者向けのレコードプレーヤーを紹介します。
シンプルな操作性 audio technica「AT-PL300」
レコードの中では比較的低価格で購入できるため、初心者がお試しに購入するのにうってつけです。フルオート再生なので複雑な操作は一切いりません。レコードをセットし、ボタンを押せば曲が流れます。フォノコライザーを内蔵しているのでスピーカーさえあれば音楽を流すことができます。ダストカバーでホコリをかぶらないようにしていますし、メンテナンスも手軽です。ターンテーブルはアルミダイカストを採用しており、回転ムラを抑えたクリアな音質を可能に。デザインはシンプルで男女問わずに人気があります。はじめてレコードに触れるという方は、こちらの商品を選んでみてはいかがでしょうか。
商品名:audio-technica 「ステレオターンテーブルシステム ブラック AT-PL300 BK」
高いポテンシャルを持つフルオート DENON「DP-300F-SP」
洗練されたデザインが特徴の『DP-300F-SP』は、フルオートタイプのレココードプレーヤーです。カートリッジが付属していて、フォノイコライザーもあらかじめ内蔵されているため、初心者でも簡単に再生することができます。この機種の最大の特徴は拡張性の高さにあります。カートリッチの交換が可能なため、元々付属されているMM型からMC型に切り替えることもできます。リフレクターバーを利用して手動操作も可能。ターンテーブルの交換やスタビライザーの使用など、各パーツの交換が可能なため、上級者も楽しめる1点。初心者でレコードの奥深さを知りたいという人にもおすすめです。色はシルバーとブラックの2種類から選ぶことができます。
商品名:DENON 「アナログレコードプレーヤー フルオート DP-300F」
USB接続対応のレコードプレーヤーおすすめ機種
現在のレコードプレーヤーは、1980年代のような代物ではなく、さまざまな便利機能を備えているのが一般的です。中でも、PCに取り込んで音楽をデジタル化したり、別の機器につないだりするためのUSB接続は必須と言えるでしょう。USB接続対応したレコードプレーヤーの中でも、おすすめ機種を紹介します。
レコードのハイレゾ化が可能 SONY「PS-HX500」
ハイレゾとは、原音をそのままデジタル化することです。従来のデジタル化だと、原音の細かい音を残すことはできませんが、ハイレゾは繊細な音までデジタル化することでより原音の鮮明な音楽を奏でることができます。『PS-HX500』は世界でも数少ないハイレゾ化が可能なレコード。USBに対応しておりPCと接続することも可能。MMカートリッジが付属しておりフォノコライザーも内蔵されているため、レコード初心者でも取り扱いが簡単です。音質にこだわった音を楽しみたいという人は、本機を試してみてはいかがでしょうか。
商品名:SONY 「ステレオレコードプレーヤー PS-HX500」
ダイレクト録音が可能なDENON「DP-450USB」
伝統的なS字型のユニバーサルトーンアームが採用され、黒をベースに鮮やかな光沢で仕上がっている、現代的なセンスが組み合わされたデザインが特徴です。レコードの再生が終了した際にはトーンアームが自動でリフトアップして回転が停止します。そのため、音楽を聴いている最中に寝てしまったとしてもレコードを痛める心配はありません。USBメモリーを挿入して録音ボタンを押すだけで、MP3かWAV形式で録音することができます。PCなどを使わずにダイレクトに録音ができるので、オーディオ音源を持ち運びたい人に便利な機種です。
商品名:DENON 「レコードプレーヤー DP-450USB」
本格派向けのこだわりレコードプレーヤーおすすめ機種
最後に紹介するのは、本格派に向けたこだわりのレコードプレーヤーです。よりアナログの上質な音楽に触れてみたい、あるいは自身で機器をカスタマイズしたい人向けの機種を紹介します。
抜群の音質と高級感を備えたDENON「DP-500M」
ハウリング特性を高めた大型のターンテーブルに高感度のトーンアームなど、音質にこだわるためのパーツが各種採用されています。外部振動を排除するインシュレーターによって、サウンドがより鮮明になり、ダイレクトドライブ式のターンテーブルによってスピードと重量感を生み出すことが可能です。付属するカートリッジは標準的なMM型ですが、交換することで巧みに表現を変えることができます。DJ機とまではいきませんが、より音にこだわった音楽を聴きたいときに樹分に楽しめるレコードプレーヤーです。
商品名:DENON 「アナログレコードプレーヤー DP-500M」
独自のJ字型ユニバーサル式トーンアームが特徴 audio-technica「AT-LP7」
audio-technica(オーディオテクニカ)が誇る50年にもわたる技術が集約された伝統的な一品です。独特のJ字型ユニバーサル式トーンアームを採用していて、高さを細かく調整することが可能。幅広い種類のカートリッジにも対応し、音質を聴き手が調整することができます。不要な振動を抑えるために40mmの高剛性MDFシャーシ、20mm厚の切削ポリオキシメチレンのプラッターを採用。カートリッジはオンオフの切り替えが可能でフォノイコライザーも採用しているので、レコードプレーヤーを初めて買う人でも手軽に始められます。伝統的な機構と最新の拡張性を高い水準でミックスした高性能の逸品。
商品名:audio-technica 「レコードプレーヤー AT-LP7」
クォーツロック・ダイレクトドライブ方式を採用 ONKYO「CP-1050」
クォーツロック・ダイレクトドライブ方式を採用していることで、円盤の回転が非常になめらか。それによって音楽を正確に再生することができます。マスター音源をそのままの音質で再生できる、本格派のレコーダーです。MDF製のキャビネットに加え、トーンアームはスタティックバランスのS字型のため細かい調整が可能。カートリッジも交換可能なので、自分の好みの音質に合わせたものをカスタマイズすることができます。アナログ音源の良さを十全に堪能できるハイスペックなレコーダーですが、スタンダードな仕様なので扱いやすいのがポイントです。
商品名:ONKYO「マニュアル レコードプレーヤー CP-1050(D)」
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