母親嫌いは悪いことではない
母親との関係に悩む人は少なくありません。思春期のころは仲が悪くても大人になるにつれて打ち解ける場合もあれば、大人になっても好きになれないという人も。では、どうして母親を嫌いになってしまうのでしょうか?公認心理師などの資格を持つ、メンタルケアコンサルタントの大美賀直子さんに聞きました。
なぜ嫌いになるのかを紐解こう
母親とうまくいかないことで自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、そもそも違う人間なのだから、合わないことも当然あるはずです。親子だから仲良くできて当たり前なんてことはありません。なぜ母親を嫌いになってしまったのかというのは、人それぞれだと思います。しかし、母親に自分を個人としてしっかり尊重してもらえなかったり、ポジティブな感情よりもネガティブな感情をぶつけられることが多かったりすると、母親との関係がうまくいかなくなってしまう傾向があるようです。ということで、母親を嫌いになってしまうおもな原因を、より詳しくみていきましょう。
嫌われる母親の特徴・パターンとは
大美賀さんによると、どんな母親が嫌われてしまうのかというのは一概には言えないながら、例えば次のようなものが挙げられるそうです。
子供が母親に、自分の人生を支配されていると感じる
母親からの干渉があまりに多く、自分の人生であるはずなのにまるでコントロールされているように感じる…。つまり自分自身を尊重されていないと感じることが、子どもが母親との関係を負担に感じてしまう原因に。
母親が精神的に自立していない
むしろ母親の方が精神的に自立できていないためにベタベタしてくるようなことが多いと、子どもは次第に息苦しさを感じるようになってしまうことも。
愚痴や悪口を聞かされることが多い
母親から愚痴や悪口などを繰り返し聞かされることも、子どもにとっての負担に。なかには、母親を慰めるために「いい子」であろうと頑張り過ぎてしまうこともあるそうです。
母親嫌いになった理由は?
他にも、母親とのコミュニケーションやふれあいがうまくいかなかったということが、母親を嫌いになってしまう原因になりえるそう。考えられる原因を3つご紹介します。