理想の上司になるために
これまでの努力が認められ、「いよいよ部下を持つことになった!」という人もいることでしょう。上司になるからには、自分が描く理想の上司に近づけるようになりたいと思うかもしれません。部下やチームスタッフと良好な関係を築き、よい職場にしたいですよね。
一社員だったときと違って、いざ管理職となればメンバーの育成やマネジメントなど、やるべきことは一気に増えます。何に注意して、どんなスキルを身につけていけば、理想の上司に近づけるのでしょうか? さまざまな角度から考えてみましょう。
上司に期待すること
「旧タイプのリーダーは、『Aの方法が正しい!』と過去の成功の体験から指示することが多かったのですが、令和のリーダーは、『Bの道もある』『Cという方法もある』と、さまざまな選択肢を出せることが求められています」
と語るのは、キャリアコンサルタントの新井千晶さん(イー・ウーマン所属)。
上司としての第一の使命は、総合的に仕事の成果を出すこと。先行きが不透明だったり、予測できない事態が起こったりする今の世の中だからこそ、どんな場合にも対応できる選択肢の多さこそが、仕事の実力に直結するといえそうです。
判断が明確
自分の意見を押し付けはしないけれど、そのアドバイスはわかりやすいものであることが大前提。明確で、わかりやすい言葉で伝えることも、大事な上司のスキルです。
理想の上司の特徴は?
働く男女に聞いた「上司のどんな点を尊敬していますか?(複数回答)」アンケート(エン・ジャパン調べ)結果を見てみましょう。回答からは、部下が考えている上司の理想像が浮かび上がってきます。
1位:人柄が信頼できる 62%
2位:リーダーシップがある 49%
3位:指示が分かりやすい 48%
4位:決断力がある・仕事に対する責任感がある 47%
5位:知識や経験が豊富 46%
部下が考えていること・求めていることが把握できれば、あとは自分に足りないものをキャリアの中で補っていくだけ。時間のかかることが多いけれど、目標として設定していくには、わかりやすい指標ばかりではないでしょうか。