身近なものなら炭や10円玉も
銅イオンの高い殺菌効果を利用するために、銅でできている「10円玉」を靴に入れる方法もあります。10円玉から発生する銅イオンが、臭いの元となる雑菌の繁殖を抑えてくれるのです。靴の臭いを消臭するには、片足に5~10枚の10円玉を入れておきます。10円玉からは銅イオンが永続的に発生しますが、毎日同じ10円玉を使っていると10円玉そのものが臭くなってしまうので、状態に応じて取り替えが必要です。できるだけ新品の10円玉を使いましょう。
また、除湿・殺菌・消臭効果が期待できる「炭」を消臭アイテムとして使う方法も。紙袋や布袋に入れた炭を、脱いだ靴に入れておくだけです。消臭効果には限りがあるので、炭が臭いを吸わなくなったら取り替えましょう。
予防法についても知っておこう
靴に臭いがつかないように予防することも大切です。履き方や足のお手入れに気を遣っていれば、そもそも臭いなど気になりません。臭わない靴を維持するためにも、予防法を押さえておきましょう。
同じ靴を続けて履かない
まず大切なのは、「靴を乾燥させる」ことです。そのため、靴は必ずローテーションで履きましょう。毎日同じ靴を履いていると、染み込んだ汗が乾かず湿った状態となり、雑菌が繁殖しやすい環境をつくってしまうことに。そうならないよう、1日履いた靴は風通しのよい日陰で2~3日乾燥させます。パンプスやブーツなど、つま先が覆われて通気性があまりよくないタイプの靴には、靴用の乾燥材を入れておくのもよい方法です。お気に入りの靴は毎日でも履きたくなるものですが、臭い予防のためにはしっかりと乾燥させましょう。
普段から足を丁寧に洗う
「足を清潔に保つ」ことも靴の臭い予防に役立ちます。足についた雑菌は靴の臭いの元です。細かな部分まで丁寧に洗うなど、日々のケアを心がけましょう。
足はお風呂で毎日洗っているつもりでいても、実際は甲の部分しか洗えていないことがあります。足の裏や指の間まで、殺菌成分の配合されたせっけんやボディーソープでよく洗うことが大切です。爪の周辺も忘れずにしっかりと洗います。爪ブラシは、隙間に入り込んだ汚れもきれいに落とせるのでおすすめです。足洗マットで余計な角質を取り除くことも、雑菌の繁殖を抑えるのに効果的。丁寧に洗った足は、水分をしっかり拭き取って湿気を残さないこともポイントです。
靴下にも気を配って
足がムレると雑菌が繁殖しやすい状態になり、嫌な臭いを引き起こすことにつながります。靴に臭いがつかないように予防するには、「靴下に気を配る」ことも大切です。
まずは通気性のよい素材のものを選び、ムレにくい環境作りをします。指の間にかいた汗を吸い取れる5本指ソックスもおすすめです。汗をかきやすいタイプの人は、ムレたときに交換する靴下を持っておきましょう。靴下を交換するときには、ウエットティッシュで足の裏を拭くことで、よりすっきりします。
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>靴を清潔に保つ洗い方もチェック
定期的に靴を洗い清潔な状態を保っていれば、臭い対策は必要ありません。靴の基本的な洗い方をマスターしましょう。
スニーカーや革靴など基本の洗い方
まずはスニーカーの洗い方について紹介します。はじめに洗濯用洗剤を薄めた40~45℃のお湯をバケツに用意し、紐を外したスニーカーを入れましょう。2時間ほどつけ置き洗いをしたら、ブラシで優しく汚れをこすり落とします。すすぎ洗いで洗剤を落とした後、しっかり水切りをして陰干しをすれば完了です。
お手入れが難しい印象がある革靴も、実は水洗いができます。革靴をぬるま湯にさっとつけ、革靴用の洗剤をつけた布で汚れを落としたら、ぬるま湯で洗剤をきれいに落としましょう。タオルで水気をよく拭き取ったら陰干しをします。水分が残らないよう完全に乾かすことがポイントです。その後、革靴用のシューズクリームを塗って仕上げます。
重曹のつけ置き洗いもおすすめ
布製またはゴム製の靴に染み付いた臭いや汚れを落とすには、重曹のつけ置き洗いがおすすめです。バケツに45℃くらいのお湯を用意したら、お湯1リットルに対して大さじ3~4杯の重曹と洗濯用洗剤1杯を加え、よくかき混ぜて溶かします。
靴をバケツの中に入れて1時間ほどつけ置き洗いをしたら、ブラシで優しく汚れを落としましょう。最後に洗剤をよくすすいで乾かします。ポイントは、つけ置き洗いにお湯を使うこと。皮脂と混ざっていることもある臭いの原因汚れは、水では落としきれません。お湯を使うことで臭い対策につながります。また、重曹はアルカリ性の汚れを中和する性質があるため、黄ばみを抑えるのにも効果的です。
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