見舞金の基礎知識
「見舞金」は、お見舞いの際に渡すお金です。お見舞いをしたことがない人は「現金を渡して失礼にあたらないのかな…」と抵抗を感じるかもしれません。見舞金の意味や、渡してもよい対象者について理解を深めましょう。
お見舞いの際に渡すお金
身近な人が入院した際は、お見舞いに行く人は多いと思います。その際、手ぶらで訪れては失礼にあたるため「見舞品」または「見舞金」を持っていくのが一般的です。
ケガを負った人や病気になった人を慰め、元気づける意味があり、自宅で療養している人に対しては自宅で渡すケースもあります。
入院中や療養中は何かとお金がかかるため、現金を包むと相手に喜んでもらえるでしょう。
自分に責任のある状況で、相手が入院・治療をしなければならなくなった場合にも見舞金を渡します。
この場合の見舞金は、「お詫びをする」という気持ちを示すもので、身近な人が入院した際に渡す見舞金とは意味合いが異なります。
親族や親しい人に渡すのが一般的
見舞金はあくまでも自分の気持ちを表すものなので、必ず持参しなければならないというルールはありません。
見舞金を渡す相手は、親戚・友人・仕事でよくお世話になった人など「自分と親しい間柄」に限られます。
親しいとまではいえない相手には、現金ではなく、果物や日用品などの「見舞品」を渡すとよいでしょう。現金を渡すと、逆に相手に気を遣わせてしまいます。
しかし、見舞金に限らず「目上の人に現金を渡す行為」は失礼にあたります。自分が優位に立ち「相手はお金に困っている」と見なすことになるためです。
とはいえ、見舞金か見舞品かはケースバイケースです。社員一同でお見舞いするときや、ごく親しい先輩を訪ねるときは、現金でも問題ないという意見もあります。
金額はどのくらい?
見舞金は少なすぎても多すぎても好ましくありません。自分との間柄や、お世話になった程度によって金額を決めるのが基本です。
見舞金の相場
見舞金の相場は、自分との関係性の近さによって金額が変わります。
親・きょうだい・親戚などの血縁関係者は、5,000~1万円ほどが相場です。ただ、きょうだい間で見舞金を同一にするなど申し合わせをしたほうがいい場合もありますし、地域によって相場が若干変わることもあります。「いくらぐらいがいい?」と事前に相談してみるとよいでしょう。
友人の見舞金は3,000~5,000円程度が妥当です。あまり高額すぎると、相手が恐縮してしまい、快気祝いなどのお返しも金額が上がってしまいます。
会社関係者への見舞金は、自分との関係性を考慮し、3,000~1万円程度の範囲で決めるのが無難です。
目上の人に渡す際は「何がよいか迷ってしまったので、お見舞いの品の代わりにお受け取りください」という言葉を添えて渡しましょう。
会社の取引先に対しては、個人としての見舞金は送らないのが基本です。上司に判断を委ねましょう。