認められたい
自分の存在を大げさにアピールする様子からは、周囲に「認められたい」という欲求がみてとれます。虚栄心の強い人の中には、虚勢を本当の自分だと思い込んでいる人がいます。このような人は、自分がぞんざいな扱いを受けることに我慢ができません。「自分はもっと認められるべき」「みんなの中心にいるべき」という意識がありますから、虚勢を張ってしまうのでしょう。自己顕示欲の強い人は、人に認められてこそ安心感を得られます。常に望んでいるのは、賞賛の言葉や大勢の人からの注目ということになりがちです。
弱みを見せるのが怖い
虚栄心が強い人は、他人に弱さを悟られたくないと感じている傾向があります。虚勢や見栄を張るのは、本当の自分を隠すためです。自分を上げる発言をしながらも、弱い自分を見て他人が幻滅したらどうしよう、批判や非難を受けたらどうしよう、と恐れている場合も。このような人の中には、自分が虚勢を張っていることを分かっている人も少なくありません。しかし、本当の自分に自信がなく、弱さをさらけ出せずにいるのです。
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虚栄心が強い人の恋愛・結婚傾向
虚栄心が強い人は、他人の目を意識しがちです。日常的にお付き合いをしていくのは大変そうですが、恋愛や結婚についてはどのような傾向がみられるのでしょうか。虚栄心が強い人の恋愛や結婚について紹介します。
世間体を意識
虚栄心が強い人の恋愛や結婚では、世間体が重要な意味を持つ場合があります。そのため、恋愛や結婚する相手も、「周りの評価はどうか」という点が重要になりがちです。相手の肩書きや条件を重視し、その人と並んだとき、自分はどう見られるかが気になってしまうのです。また、結婚するときは、さらに周囲の評価が重要です。「世間一般に言われている結婚適齢期内で結婚しなければ」「条件のよい人と結婚しなければ」など考えるため、愛情だけで相手を選ぶことは稀かもしれません。
浮気性?
虚栄心が強い人は、浮気しやすい一面もあるといえます。前述のとおり、虚栄心が強い人ほど、条件や見栄で恋愛相手や結婚相手を選びがちです。愛情よりも見栄や世間体が勝っている場合なら、好みの男性が現れたときに浮気する可能性がでてくることも。また、虚栄心が強い人は、褒められることが大好きです。大げさに褒めてくれる人に言い寄られれば、パートナーがいても気持ちが動くかもしれません。
例えば、パートナーが寡黙だったり褒め言葉をくれない人だったりしたら、どうでしょうか。はじめはその気がなかったとしても、欲しい言葉をくれる人の方を好ましく思うかもしれません。「認めてくれないパートナーが悪い」とパートナーに責任を転嫁して、浮気してしまう可能性があります。
虚栄心が強い人との付き合い方
程度の差はあれ、虚栄心が強い人は一定数いるものです。もし今あなたの側にいなくても、今後現れる可能性がないとはいえません。虚栄心が強い人に出会ってしまったら、どのように付き合っていくのが望ましいのでしょうか?虚栄心が強い人と付き合う上で、覚えておきたいポイントを紹介します。
聞き役に徹して
まず大切なのは、虚栄心が強い人の言葉を否定しないということです。虚栄心が強い人は、常に自分を認めてほしいと考えている場合があります。大げさな発言や虚勢には、「わたしを見て、認めて」という意味があるかもしれないのです。
このような人に否定的な言葉をかけると、関係悪化は避けられません。無難にやり過ごすなら、相手の欲する言葉をかけてあげるのがベターです。基本的には、どんな話も否定せずにきちんと聞きます。そして時々、「すごいですね」「さすが」など合いの手を入れるのです。口を挟まず聞き役に徹していれば、トラブルも発生しにくくなります。
割り切って付き合う
話を聞いてあげるのが望ましいとはいえ、あまりに頻繁だと、聞く方も疲れてしまいます。自慢話や大げさなアピールにうんざりしたら、適当に聞き流しましょう。相手はただ話を聞いてほしいだけですから、笑顔で愛想よくしておけば角は立ちません。また、あなたにそんなつもりはなくても、相手が張り合ってくる場合もあります。「いかに自分の方がすごいか」を語られれば気分も悪くなりますが、相手に同調して反論するのはやめておきましょう。
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できるだけ関わらない
相手の自慢や張り合いに限界を感じたら、関わりを断つことも考えた方がよいかもしれません。相手がプライベートな知り合いなら、連絡がきても返信しないようにしておけば、自然と疎遠になります。
一方、相手が仕事に関わる人なら、職場だけの付き合いに留めましょう。あいさつや必要なことは話すけれど、プライベートな話は一切しないようにします。「仕事上の付き合い」であることを前面に押し出しておけば、距離が縮まることもありません。虚栄心が強い人の中には、ネガティブなパワーが強い人も存在します。嫌々付き合って精神を消耗するよりも、距離を置いた方が穏やかに過ごせるというものです。
虚栄心の強さから解放される方法
程度の差はあるものの、誰でも自分をよく見せたいと思うことはあるものです。完璧な人間は存在しませんから、コンプレックスを刺激される人に出会えば、張り合いたくなったりするかもしれません。
ただし、こうした気持ちが強すぎたり、常に頭から離れなかったりする場合は要注意です。虚栄心の強さから、意図しないうちに他人を攻撃している可能性があります。自分の虚栄心が強いと気が付いた場合、その気持ちとどう向き合えばよいのでしょうか?
人と比べない
まず大切なのは、人と比べるのをやめることです。比べるのをやめれば、虚勢や見栄を張るために嘘やごまかしを口にする必要がありません。今よりもずっと素直に生きられます。また、他人からの評価に頼っていては、いつまでたっても満足感や自己肯定感を得られません。他者にどう見られるかばかりを気にするのではなく、「自分が満足しているか」「自分がよいと思えるか」という点を重視することが必要です。自分の価値観が確立されれば、いちいち他人と比較する必要はなくなります。小さなことで自分を偽ることもなくなり、自分に自信が持てるようになるのです。
弱さを受け入れる
虚栄心が強い人は、強い劣等感を持っているケースが少なくありません。しかし、弱点やコンプレックスは誰にでもあるものです。恥ずかしいことと否定せず、まずは自分の弱さを肯定してみてはいかがでしょうか。コンプレックスとしっかり向き合い、ありのままの自分を受け止めるのです。自身の弱さを肯定できるようになれば、見栄を張ったり他人を見下したりする必要はなくなります。等身大の自分を愛せるようになり、虚栄心も薄らいでくるはずです。
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自分を磨く
虚栄心が弱さや劣等感からきているのなら、自分磨きをするのも有益です。内面でも外面でも今より魅力的になれば、自分に自信を持てるようになります。他者からの評価がなくても満足できるようになり、マウントを取ったり見栄を張ったりしようと思わなくなるのです。「自分を磨くとはどういうことかわからない」という人は、好きなことや得意なこと、熱中できる何かを探してみることをおすすめします。日々コツコツと取り組んでいけば、その実績がやがて自信につながります。他人の価値観ではなく、自分の価値観で行動できるようになるのです。
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人に頼る
虚栄心が手に負えないときは、人に頼ることも大切です。仲のよい友達や配偶者など、本音で語れる人はいませんか?もしいたら、その人に自分の弱さをさらけ出してみるのです。「嫌われたらどうしよう」という不安があるかもしれませんが、嘘の自分を演じ続けるよりはずっとましではないでしょうか。
また、本音を言える人がいなかったり、どうしても言いたくなかったりする場合は、専門家に相談する方法もおすすめです。普段関わりがないぶん、自分を偽る必要がありません。思ったことを包み隠さず話すときも、さほど抵抗を感じないはずです。「虚栄心を克服したい」という気持ちを抱えながら生活するのは、つらいことです。思い切って自分を開放すれば、重い気持ちもすっきりするでしょう。
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