そもそも独りよがりの意味とは?
そもそも「独りよがり」とは、どのような状態を指すのでしょうか?自分が独りよがりか、そうではないのかを判断し、有効な改善策を探るためには、独りよがりの意味を知る必要があります。
自分の考えを押し通すこと
独りよがりは「独り善がり」と書いたり、「独善」といったりすることもあります。読んで字のごとく、何事においても自分の考えが最善であると「独りで信じ込んでいる状態」です。このため他人の考えに耳を傾けたり、賛同したりすることはありません。
独りよがりな人の特徴
独りよがりの意味を理解できても、自分の性格や言動が独りよがりかどうかということは、簡単には分かりません。客観的に判断するために、独りよがりな人に共通する特徴を紹介します。
自分を曲げない
独りよがりな人はとても頑固で、自身の意見や考えを曲げることがありません。意見を簡単に曲げないというのは、それだけ自分に自信を持っている証拠です。このため独りよがりな人は、自己肯定感が高く「芯の強い人」という見方もできます。一方で、いつも自分だけが正しくて、他人が考えることは間違っていると思い込むのも特徴です。常識的に見れば間違っている考え方でも、決して曲げようとしないため、周りにいる人は手を焼くことになります。
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マイペース
独りよがりな人はいつも気持ちが自分に向いているため、他人に興味や関心を持ちあわせない傾向が。「マイペース」で「自分勝手」なため協調性に欠け、仕事も家事も自分がやりたいと思ったことを自分のペースで進めてしまいがちです。また、いつも自分が正しいと信じているため、やりたくないことや、よいと思えないことは一切やらない傾向にあるのも特徴です。本人に悪気はないのですが、周囲にとっては非常に迷惑なこともあり、反感を買うことも少なくありません。
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人と良好な関係を築きにくいかも?
いつも自分の考えばかり主張して他人への配慮が足りない人と、わざわざ仲良くしたいと思う人はいません。独りよがりな人は、まさしくそのような状態です。良好な人間関係を築きにくい傾向が見られます。良好な人間関係が築けない人は、業務を円滑に進められずに評価が下がったり、いざというときに家族や友人から助けてもらえなかったりと、損をします。自分ではよいと思い頑張っているつもりなのに、なぜかうまくいかないという悪循環に陥りがちです。
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独りよがりな人の短所
人間誰しも、長所と短所があるものです。しかし独りよがりな人の短所は会社やプライベートの人間関係に悪い影響を与える要素が強いため、注意が必要です。独りよがりな人の短所を紹介するので、もし心当たりがあれば積極的に改善していきましょう。
協調性がない
独りよがりな人は、周囲と協調しようとする気持ちが希薄な傾向があります。協調性がある人は、ルールや約束をしっかり守り、他人と協力しながら物事を進められます。しかし独りよがりな人にとっては、ルールは自分が決めることであり、人との約束も優先すべきものではないという認識なのかもしれません。
このため皆が守っているルールを守らないばかりか、自分の考えをルールとばかりに、周囲に押し付けることさえあります。仕事においても、チーム一丸となって力を合わせて進めるよりも、自分のやり方で1人で進める方が性に合っています。しかし1人きりで完璧に遂行できる仕事など、実際にはほとんどありません。どんな仕事でも、ある程度の協調性は必要です。ルールや約束事を守る気がなく、周囲と協力できないのは大きな短所といえます。
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ネガティブ思考
自分の行動に自信を持っている様子から、独りよがりな人は精神的に強くポジティブな要素を持った人と思われがちです。ところが実際はそうでもなく、愚痴や文句を言ったりと、ネガティブな言動が目立ちます。
愚痴や文句を言いたいときは誰にでもありますが、場所柄をわきまえて我慢するのが普通です。しかし独りよがりな人は自分の気持ちが最優先で、他人がどう感じようとあまり構わない傾向に。ちょっとでもイヤなことがあるとすぐに口に出してしまいがちです。また、自分が一番正しいことをアピールするために、他人の行動や考え方を悪く言うこともよくあります。愚痴や悪口といった、ネガティブな言動を深く考えずにしてしまう点は、独りよがりな人によく見られる短所です。
自分の非を認めない
独りよがりな人は、いつでも自分の考えが最善だと思っています。考え抜いたうえの言動をしていて、自分にプライドを持っているため、間違ったことをしたり他人に迷惑をかけたりしても、自分のせいであることを認めたくないのでしょう。他人から注意されても素直に謝るどころか、自分は悪くないのにと開き直ることさえあります。その理由は、本気で自分が悪いと思っていない場合もありますし、プライドが邪魔をして謝れない場合もあります。
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