【目次】
・実はひとつじゃない!シミの原因とは?
・トラネキサム酸?ビタミンC?シミに効果的な成分とは?
・シミ対策に効果が期待できるおすすめのクリーム
・シミ対策はクリームだけに頼らないで!
実はひとつじゃない!シミの原因とは?
シミは大きく分けて4タイプ
紫外線やブルーライト、ホルモンバランスにストレス…シミの原因になる要素はいっぱい聞くけど、一体どうしたら…!?
そんなお悩みに、野本真由美クリニック銀座 院長 野本真由美先生が答えてくれました。
「“シミ” とひと口にいっても、大きさ、濃さ、できる場所、原因などは人それぞれ。シミのタイプにより対策も異なるので、まずは自分の色ムラが何なのかを知ることが大切なんですよ」(野本先生)
そもそもシミには、大まかに分けて4タイプあるそう。それぞれシミのタイプと原因を教えてもらいました。
[シミのタイプ その1.] 老人性色素斑
外まわりや日焼け止めの塗り忘れなど、日々の紫外線ダメージが積りに積もってシミとなるのがこれだそう。頬やこめかみ、手の甲など太陽光が当たりやすい場所にでき、年齢を重ねるごとにどんどん濃くなってくるタイプで、とにかく日焼け止めを塗ることを徹底するべきだそう。「セルフケアにはビタミンAとビタミンCを。」(野本先生)
[シミのタイプ その2.] 炎症後色素沈着
これは、ニキビ、虫刺されやかぶれが跡となって、炎症の度合いによっては後々シミ化してしまう、というもの。美白ケアの効果は比較的感じやすいタイプですが、まずはとにかく触りすぎないことが大切だそう。抗炎症作用があるトラネキサム酸配合のクリームや内服薬などを使い続けると、徐々に薄くなるケースも多いそう。
[シミのタイプ その3.] 肝斑
肝斑は、女性ホルモンの乱れやストレスがじわじわと肌に現れたもの。30〜40代後半の女性に多く見られ、血管の炎症が原因となっているとも言われていて、トラネキサム酸配合のクリームや内服薬などでケアするのが有効なのだとか。
[シミのタイプ その4.] 雀卵斑 (そばかす)
鼻から頬にかけて散在する小さな斑点タイプのシミ。紫外線を浴びることで数が増えたり濃くなったりするそうで、子供の頃からしっかりとUVケアするのが大切なんだとか。
「セルフケアには、ビタミンCやビタミンEの摂取がよいですよ!」(野本先生)
産後増えたシミどうしたら…実はシミの原因はひとつじゃないって知ってましたか?
トラネキサム酸?ビタミンC?シミに効果的な成分とは?
美白に有効な成分は20種類
美容ライター・エディター木更 容子さんに教えてもらいました!
木更さん曰く、美白にいい成分は日本の厚生労働省に認められたものだと20種類あるのだとか。
「よく『美白成分』っていうけど、美白にいい成分は多分世界中に無限にあるの。でも日本の厚生労働省に認められたものってことだと、現在は20数種。それらは『美白有効成分』と呼ばれていて、『メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ』あるいはこれに類似した効能を表示することが認められた成分。『医薬部外品』や『薬用化粧品』と表示して販売することができます。」(木更さん)
主な「美白有効成分」は以下だそう。
アルブチン
安定型ビタミンC誘導体
エナジーシグナルAMP
エラグ酸
カモミラET
グラブリジン
コウジ酸
トラネキサム酸
ニコチン酸アミド
ビタミンC
ビタミンCエチル
ビタミンC誘導体
美白有効成分
マグノリグナン
4MSK
リノール酸S
ルシノール
などなど
ちなみに「ハイドロキノン」のような、美白有効成分としては認められていないものでも効果がある成分もあるそう。
「『ハイドロキノン』みたいに、美白有効成分としては認められていないものでも効く成分はあるよね。つまり、厚生労働省が認めてくれることがすべてではないってこと。でも、認めたものなら、効果と安全性のバランスが保証されているといってもいいから、安心して使えるってことかな。ちなみに、濃度の上限も決められているからね。有効成分の濃度が規定より濃いと、美白コスメの表示は許されないの。」(木更さん)
また、木更さんが言うには、美白成分というのはそれぞれ効くメカニズムが違うんだとか。
「実は、認められたものでも認められていないものでも、美白成分っていうのはそれぞれ『効くメカニズム』が違うということ。たとえば、有名なところで、『トラネキサム酸』。これは、黒い色素であるメラニンをつくる細胞が元気にならないようにするアプローチ。もうひとつ、よく耳にするところで、『4MSK』。これは、肌の代謝を促しメラニンを含む細胞が早く出ていくようにするアプローチ。他にも、そもそもメラニンがつくられないよう指令系統を邪魔するアプローチや、できてしまたメラニンがつぎつぎに細胞に受け渡されるのをブロックするアプローチなど。ひとくちに美白っていっても、実はアプローチはさまざま。」(木更さん)
ちなみにひとつの成分ですべてをカバーできるようなものはないとのこと。
「でもいちばんマルチ度が高いのはやっぱり『ビタミンC誘導体』かなー。」(木更さん)
結局美白コスメはいろいろな成分でいろいろにアプローチできるものがいいと、木更さんは言います。
「美容のプロはいろんなブランドのいろんなアイテムをミックスコーディネートするといわれるんです。簡単に言えば、『いろいろな美白コスメを使う』ということ。だから、成分名をいちいち覚える必要は、全然ないんです。肌を白くしたり透明感を高めたいと思ったら、いろいろな美白コスメを試すのがいい。そこんとこだけ覚えてくれればOKです」(木更さん)
いっぱいありすぎ美白コスメ。正直なとこどれがいい?【怪傑木更塾】
シミ対策に効果が期待できるおすすめのクリーム
SHISEIDO バイタルパーフェクション S リフト クリーム
【医薬部外品】(クリーム) 48g ¥22,000
シミ・ソバカスを防ぎながら、たるみにアプローチする美白薬用クリーム。美白有効成分“4MSK(*2)”配合で、肌の奥のメラニン生成抑え、小ジワも目立たなく。乾燥や紫外線によるダメージに働きかけながら、みずみずしいハリと透明感を肌に与え、キュッと引き締まったフェイスラインに。
自然の恵みで輪郭を引き締めながらつやつや透明肌に!【SHISEIDO】の薬用美白クリーム
シャネル サブリマージュ ラ クレーム ルミエール
50g ¥41,000
加齢や紫外線、大気汚染などのストレスにより、乾燥やたるみ、くすみダメージが蓄積してしまった肌に働きかける、高機能クリーム。抗酸化力のあるヴァニラ プラニフォリア 濃縮ウォーターが、シミや色ムラなどの肌の錆びに、いい仕事をしてくれる。
インフィニティ アドバンスト ホワイト クリーム XX
【医薬部外品】(クリーム) 40g ¥12,000
シミの根に働きかける美白クリーム。“コウジ酸”や“アーティチョークエキス”配合で、メラニン生成を抑制しながら、透明感とハリに満ちたしなやかな肌へと導いてくれる。さらに睡眠中、しなやかなシールド膜を形成し美白成分を肌内部に密閉。翌朝うるおいと内側から押し返すほどの弾力感が期待できる。
シミの根に働きかけながら日中ダメージをしっかりケア!【インフィニティ】の美白クリーム
アスタリフト ホワイト クリーム
【医薬部外品】(クリーム) 30g ¥5,000
美白有効成分“アルブチン”や、独自の複合成分“ナノAMA+”、“メマツヨイグサ種子エキス”配合で、肌に輝きをもたらしながら、うるおいのヴェールを形成、紫外線による酸化や乾燥をブロックし、みずみずしく透明感に満たされたハリのある肌を、一日中キープ!
強い紫外線や屋内エアコン…夏の過酷な環境でも【アスタリフト】の美白クリームでバッチリ対策
DEW ブライトニングクリーム
【医薬部外品】(クリーム) 30g ¥5,500
美白有効成分“カモミラET”配合で、メラニンの生成を抑えシミやソバカスにアプローチしながら、内側から光を解き放つような透明感へと導く。翌朝までみずみずしくやわらかな肌をキープし、圧倒的なメイクのりの良さも実現!
ポーラ ホワイトショット RXS
【医薬部外品】(クリーム) 50g ¥12,000
ポーラオリジナル複合成分“トラネキサム酸RXS”(*2)を配合し、透明感と輝きある肌へ導きつつ、保湿膜を形成し、長時間うるおいをキープ。ひんやりとしたジェル感触のクリームなので、使うたびツヤのあるなめらか肌へ。
(*2)美白有効成分トラネキサム酸、保湿成分エンメイソウエキス、サンザシエキスの複合成分
夏でも使いたくなるひんやりジェル感触の【ポーラ ホワイトショット】美白クリーム
シミ対策はクリームだけに頼らないで!
美白の基本は日焼け止めと美白化粧品
木更さん曰く、シミができてしまってから取る努力をするよりも、日々のシミ対策が重要なんだそう。
「1回シミになってしまったら、それを取るのは容易じゃない。本当いうなら、日焼け止めをしっかり塗って、美白化粧品をどんどん使って、シミをつくらないのがいちばん。まさに、転ばぬ先の杖!」(木更さん)
シミクリームを地道に使うのもよしですが、日焼け止めでシミをこれ以上作らない努力も、並行して行うのが正解ということですね!