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LIFESTYLE 夫婦

2020.06.18

「母たるもの完璧に家事をして当たり前」と思っているのは誰?【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ20】

モデルであり3児の母でもある牧野紗弥。みなさんは「のんびり」した後、軽い罪悪感をもつことありませんか? そんなときの解決法を考えました。

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「のんびり」の後ろめたさは、どこからくる?

家の中での私の息抜きといえば、寝室にこもってNetflixを一気見すること。ドラマの『東京独身男子』『民王』『恋がヘタでも生きてます』、アメリカのドキュメンタリー番組『クィア・アイ』シリーズは、どっぷりハマりました。ほかにも、韓国ドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』など、マイリストはいつもいっぱいです(笑)。

自粛期間中は、生活リズムが崩れて私もいつもより疲れやすくなりました。でもそんなとき、日中横になって動画を観続けていると、なんとなく罪悪感のようなものを感じてしまいます。

私が疲れている様子に気づくと、家族は「休んだら」「ママ、ひとりの時間とってね」などと理解を示してくれるんです。でもだんだん申し訳なさが募って動画にも集中できなくなってくる。そして休んだ次の日からは早朝から掃除に洗濯に、いつも以上にノンストップで動き回って、さらにグッタリしてしまうことも。

こういうことは初めてではありません。たとえば、子どもの離乳食を市販のものですませる日が続いたときや、食器洗いや洗濯物をためたままソファーでゴロゴロしたあと、料理に手が回らなくて外食に頼る日が続いたとき。どうにも自分で自分を許せなくなっていくんですよね。

気持ちを口にすれば、みんなが前向きになれる

知らず知らずのうちに、「家事は女性がやるべきこと」が刷り込まれたジェンダーバイアスによるところも、確かにあるのでしょう。けれど私の場合、性格的なものも大きいかな。

家事は好きだけど、そんな気分にならないときも、後回しにしてしまうときもある。家族がそれを責めるわけではないけれど、そういう時、私のモヤモヤは募っていく。それを口に出して家族と共有すれば、いいのかも?あるときそう気づいて、実践してみたら、とても楽になるとわかりました。

女友達には話すことでスッキリしあっているけれど、子どもや夫には、なぜかため込んでしまいがちです。でも素直に言葉にしてみれば、家族からも素直な反応が返ってきて、前向きになれるんです。

牧野紗弥

たとえば、私が「ここのところ外食ばかりでごめん!!」と素直に言うと、子どもたちも「眠たいから家から近い場所でいいよ」「外で食べるの楽しいから、全然大丈夫だよ」「早く寝たいから、うちで食べられる持ち帰りにしよう」と、提案してくれることもあります。

また、私が「ママ、ひとり時間、取りすぎちゃったかな」と言うと、子どもたちは「ママの疲れが取れたんだったらよかったよ」「もう弟たちの面倒見るの疲れたよ。しかもママにも気を使うしさ。ママ早く回復してって思っちゃった」「パパに怒られるときに助けてくれるママがいないからさー」と正直な反応が聞けます。

新しい生活様式で、かつてよりも家族で過ごす時間が増えた今。その分お互いにいろいろな思いがたまるけど、気持ちを口に出すことでみんながスッキリすれば、それがいちばん。そして、ママの休息だって、罪悪感ではなくコミュニケーションのきっかけになります。

海外では、お母さんがごはんの支度や掃除をするのが当たり前じゃない国も多いそうです。世界にはいろんな常識があるもの。ときには罪悪感なくたっぷりゴロゴロ好きなことをする時間を楽しもうっと。

牧野紗弥▲こうしてソファーに寝転がると、しばらく動きたくない!(笑)。

モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところバックナンバー

牧野紗弥

モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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