手土産の選び方
親戚などに手土産としてお供え物を持参する場合、消費期限が長く皆で分けやすいものが好まれます。掛け紙・水引も必要ですから、購入時にお願いしましょう。
ただし、水引は住んでいる地域によって異なるので、お店の人に確認するのがベターです。
お供えする食べ物やお花は?
お墓へのお供え物は食べ物やお花が一般的です。食べ物やお花を選ぶときは、由来や意味を子どもにも教えてあげてみては。お彼岸にお供えする食べ物やお花について紹介します。

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萩の花が由来となったおはぎ
秋のお彼岸のお供え物といえば、真っ先に浮かぶのが「おはぎ」です。漢字では「お萩」と書くことからも分かるように、名前は秋に咲く萩の花に由来しています。
おはぎがお彼岸にふさわしいとされるのは、小豆の赤い色には邪気払いの力があると考えられていたことが理由の一つです。またその昔、砂糖はとても貴重な食材でした。砂糖をたっぷりと使ったおはぎは、お彼岸という特別な日にふさわしいごちそうと考えられていたのです。
ちなみに春分の日に食べるのは「ぼたもち」です。こちらは「牡丹」にちなんで名付けられており、「丸く大きく作られる」「こしあんが使われる」などの点が異なります。
色合いが素敵なリンドウやコスモス
秋のお彼岸なら秋が旬のリンドウやコスモスなどはお供えにぴったりです。とはいえ、いわゆる「お彼岸の花」とよばれるものはありません。白や色の淡い「仏花」とよばれる花ならどんな花でも素敵なお供えになります。ただし、とげがあるバラや香りが強すぎるユリなどは避けるのがよいとされています。故人が好きだった場合は別ですが、そうでない場合はほかの花を選びましょう。
秋分の時期に咲く彼岸花
彼岸花は、秋分の日を含む秋のお彼岸の時期に咲くことから「彼岸花」と名付けられた、長く直立に伸びる茎と星のように広がる花びらが特徴の花です。田畑のあぜ道やお墓の近くに植えられていることが多いことから、お彼岸のお墓参り際に目にする人も多いのではないでしょうか。
彼岸花は別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれ、サンスクリット語の「manjusaka=天界に咲く花」という意味で、おめでたい事が起こる兆しとして赤い花が天から降ってくるという仏教の経典から来ています。
また、毒があり田畑や遺体を守るために田畑のあぜ道やお墓の近くに植えられた事や、お彼岸の頃に群生し、赤い花びらとすっと立つ姿や花が咲き終わった後に葉が出てくることが不気味に見えることから「死人花」「幽霊花」「地獄花」「痺れ花」とも呼ばれています。
彼岸花はお彼岸の時期に合わせるように、開花してから1週間ほどで花が枯れるのが特徴で、その儚さと美しさから多くの人に愛されています。
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Domani編集部
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