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2025.05.17

【梅雨】の意味とは? 言葉の由来や成り立ち・梅雨の役割を解説

6月の雨が多い時期は梅雨だと知っていても、「梅雨」という言葉について深く知っている人は少ないかもしれません。この記事では、「梅雨」の意味に関するいくつかの解釈をご紹介しましょう。

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Summary

  • 梅雨は5月末から7月中旬にかけ、雨の日が多くなる時期のこと
  • 「梅雨」に「梅」を使うのは中国発祥説と「黴雨(ばいう)」から変化した説がある
  • 梅雨は「恵みの雨」として大きな役割を果たしており、稲や野菜の成長に欠かせない

「梅雨」という言葉の意味・成り立ちとは?

梅雨の意味について考えるとき、そもそもなぜ「梅」という漢字を使うのか、それをどうして「つゆ」と読むのか疑問に思うのではないでしょうか。ここでは、「梅雨」の漢字や読み方の理由についてご紹介します。

梅の木になる実

「梅」の漢字を使うのはなぜ?

「梅」という漢字を使うのは、中国発祥という説があります。中国の揚子江流域は日本と同じ時期が雨期にあたりますが、ちょうどその時期に梅が熟すことから、雨期を表すのに「梅」を使うようになったというものです。

ほかにも、雨の多い時期は湿度が高いため黴(かび)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれるようになり、これが同じ読み方の「梅雨」に転じたという説もあります。

梅雨(つゆ):6月ころの長雨の時節。また、その時期に降る長雨。暦の上では入梅・出梅の日が決められているが、実際には必ずしも一定していない。北海道を除く日本、中国の揚子江流域、朝鮮半島南部に特有の現象。五月雨(さみだれ)。ばいう。《季 夏》「―ふかし猪口にうきたる泡一つ/万太郎」
引用:小学館 デジタル大辞泉

「つゆ」と読む理由

梅雨を「つゆ」と読む理由も、諸説あります。雨により草木などにつく「露(つゆ)」を由来とするものや、梅の実が熟して潰れる時期であるため「潰ゆ(つゆ)」を連想したというものなどです。

梅雨の成り立ち

「梅雨」は言葉だけでなく、季節としての成り立ちもわかりづらい部分があります。ニュースなどで耳にする「梅雨入り」と「梅雨明け」や、地方ごとに異なる梅雨の様子について見ていきましょう。

梅雨

(C)AdobeStock

「梅雨入り」と「梅雨明け」

梅雨は5月末から7月中旬にかけ、雨の日が多くなる時期のことです。梅雨の始まりは「梅雨入り」、梅雨の終わりは「梅雨明け」と呼ばれます。梅雨入りと梅雨明けの時期は毎年異なり、期間も同じではありません。短くてすぐに夏になる年もあれば、雨の日が長く続く年もあります。

梅雨の時期には、天気予報などで「梅雨(ばいう)前線」という言葉を聞くこともあるでしょう。梅雨前線とは、北側にあるオホーツク海気団の冷たい空気と、南側にある太平洋高気圧の暖かい空気が、季節により入れ替わる際に起きる停滞前線のことです。

どちらの力も強くてお互いに譲らない場合、梅雨前線が発達して梅雨が長くなります。一方、太平洋高気圧の空気が強くなれば冷たい空気は北へと押しのけられ、梅雨が開けて夏が到来するというわけです。

平年の梅雨入り、梅雨明けは?

気象庁の発表する「梅雨入り」「梅雨明け」には明確な定義があるわけではありません。地方ごとの気象台がそれぞれの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報として地方の梅雨入り・梅雨明け発表しています。

気象庁の発表は予報を用いた速報であることから、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることもあります。過去30年から平均をとった平年のデータは、この更新されたものを利用しています。また、「梅雨入り」「梅雨明け」を特定できない年もあり、その年は除外されています。

ではさっそく、平年の梅雨入り、梅雨明けのデータを見ていきましょう。

沖縄

梅雨入り:5月10日ごろ、梅雨明け:6月21日ごろ

奄美

梅雨入り:5月12日ごろ、梅雨明け:6月29日ごろ

九州南部

梅雨入り:5月30日ごろ、梅雨明け:7月15日ごろ

九州北部

梅雨入り:6月4日ごろ、梅雨明け:7月19日ごろ

四国

梅雨入り:6月5日ごろ、梅雨明け:7月17日ごろ

中国

梅雨入り:6月6日ごろ、梅雨明け:7月19日ごろ

近畿

梅雨入り:6月6日ごろ、梅雨明け:7月19日ごろ

東海

梅雨入り:6月6日ごろ、梅雨明け:7月19日ごろ

関東甲信

梅雨入り:6月7日ごろ、梅雨明け:7月19日ごろ

北陸

梅雨入り:6月11日ごろ、梅雨明け:7月23日ごろ

東北南部

梅雨入り:6月12日ごろ、梅雨明け:7月24日ごろ

東北北部

梅雨入り:6月15日ごろ、梅雨明け:7月28日ごろ

情報提供元/気象庁

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紫陽花と雨

(C)AdobeStock

梅雨の役割

梅雨は湿気が多く、多くの人にとって気が重くなる季節といえるでしょう。しかし、自然界にとって梅雨は必要不可欠な存在で、「恵みの雨」として大きな役割を果たしています。この時期の雨は、稲や野菜の成長に欠かせません。

また、春の新緑の時期の芽吹いた草木は多くの養分を必要としていますが、梅雨の雨がもたらす水分が、それら草木が土や太陽から養分を吸収する助けとなっているのです。

各地で異なる梅雨の様子

梅雨と一口に言っても、日本各地で梅雨の様子は違います。まず、北海道には梅雨がありません。北海道はオホーツク海高気圧の勢力下にある位置にあり、梅雨をもたらす梅雨前線も、北海道に北上する頃には勢力を弱めてしまうからです。

そのため、本州のような長雨にはなりませんが、まったく雨が降らないわけではありません。地域によっては天候が崩れやすくなる場合もあり、「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれる雨の多い時期もあります。

「梅雨」を子どもにわかりやすく説明しよう

梅雨の意味にはいくつかの説があり、どれが正しいかはわかりません。子どもに聞かれたらそれぞれ聞かせ、どれが本当だと思うか一緒に考えてみるのもよいでしょう。梅雨の成り立ちや自然の役に立っていることを話すのもおすすめです。外で遊べない時期ですが、自宅で充実した時間が過ごせるよう室内遊びをいろいろと考えておきたいところです。

メイン・アイキャッチ画像(C)AdobeStock

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