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【目次】
そもそも「乾燥肌」ってどんな状態の肌?
乾燥肌とは「皮脂量」も「水分量」も少ない肌のこと
一般的に乾燥肌とは、皮脂量も水分量も少なく、うるおいが足りずに乾いた状態の肌のことを言います。
肌荒れしやすく、触るとカサつきを感じることも。洗顔後につっぱりやすいのも乾燥肌の特徴です。また肌のバリア機能が低下した状態のため、乾燥が進行すると化粧品がしみたり痒みが起きることもあります。
原因は「保湿不足」だけじゃない
乾燥肌の原因はさまざまです。
・紫外線ダメージ
・ターンオーバーの乱れ
・冷暖房による空気の乾燥
・摩擦や間違ったスキンケアによるバリア機能の低下
・加齢による皮脂分泌の低下
・栄養不足
保湿不足を疑ってやみくもに保湿するだけでは根本的な解決にならない可能性も。まずはこうした乾燥の原因を見直し、正しいスキンケアを行うことが大切です。
乾燥肌は洗顔しないほうがいいって本当?
答えは△。基本的には洗顔料を使用して
夜のお手入れをしてから朝、起きる時間までにも皮脂は分泌され、 肌の新陳代謝が行われています。 皮脂や汚れは放っておくとすぐ酸化して肌トラブルの原因になるため、洗顔料を使ってきちんと落とすことが大切。
ただし皮脂がほとんど出ないほど乾燥した肌質の場合、1日2回洗顔料を使うと肌がパサパサになることもあるので、ぬるま湯ですすぐだけでOKです。
この場合も、小鼻のワキなどの凹凸部分は指の腹をつかって丁寧にぬぐい、表面の汚れを落とすことが大切です。
洗顔料を使わないほうが「毛穴が目立たなくなる」はウソ!
銀座ケイスキンクリニック 院長・慶田朋子先生にお話を聞きました。
「肌が乾燥するから朝はぬるま湯ですすぐだけ、という声もよく聞きますが、毛穴詰まりが気になるなら、洗顔料できちんと洗わないと角栓はとれません。よほど乾燥して毛穴がほぼ目立たない人以外は、朝も夜もしっかり洗顔を」
どうしても乾燥が気になるなら「ホットタオル洗顔」を!
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長の山崎まいこ先生によると、どうしても乾燥が気になるときは、朝の洗顔をホットタオルにしてみると良いと言います。
「洗顔のしすぎで肌をより乾燥させてしまうときは、朝の洗顔をやめてホットタオルで優しく拭くだけにしてみてください」(山崎先生)
乾燥肌向け洗顔料を選ぶときのポイントとは
「無添加」「アミノ酸系」「保湿成分」がポイント
乾燥肌や敏感肌の人が洗顔料を選ぶ際は、マイルドな洗浄力で石油系界面活性剤や防腐剤が含まれていないものが理想です。特に「アミノ酸系」や「弱酸性系」の洗顔料は肌のバリア機能を守りながら、やさしく汚れを落としてくれます。また「ヒアルロン酸」や「セラミド」などの保湿成分が配合されているものは、洗顔後の肌がつっぱりにくい仕上がりでおすすめです。
石けんタイプはとくに乾燥しにくい
肌の乾燥の原因になりにくいのは石けん
石けんと洗顔フォームの違いは、含有されている洗浄料。石けんの洗浄料は水ですすぐとその効力が失われ、肌を乾燥させにくいといわれます。洗顔フォームは感覚としてはしっとり洗い上がるものも多いのですが、すすぎ残した場合、バリア機能を乱す原因になるので要注意。
しっとり洗い上がる石けんがおすすめ
石けんの中でも「枠練り」や「コールドプレスト」製法のものは、保湿成分を多く含有。外箱の表示を確認してみましょう。
プチプラからデパコスまで!乾燥肌におすすめの洗顔料
オルビス|オルビスユー フォーミングウォッシュ
▲[医薬部外品] 120g 1,980円(税込)
うるおいに満ちたゆるがない肌へと導く洗顔料。毛穴の汚れや古い角質をケアしながら、化粧水のなじみやすい肌へ。
健康コーポレーション|どろあわわ
▲110g 2,728円(税込)
肌を整えながらほぐす「米ぬか発酵エキス」、うるおしてほぐす「米麹エキス」配合の洗顔料。汚れをごっそり吸着してオフするのに、ヒアルロン酸やコラーゲンといった保湿成分により、うるおいを保ったしっとり柔らかい肌へと導く。
アテニア|ドレスリフト フェイシャルウォッシュ
▲120g 1,870円(税込)
スキンケアが効きにくくなった大人肌のためのエイジングケア洗顔料で、濃密できめ細かいクリーミィ泡が大人肌特有の小ジワやキメの乱れに入り込んだ汚れを吸着して落としてスッキリしながらも、肌本来のうるおいを残します。
ディセンシア|スキンアップ クリームウォッシュ
▲100g 2,200円(税込)
密度の高いもっちりとした泡で、肌に摩擦を与えずしっかり汚れをオフ。同時に「エイジングケア」「透明感ケア」「保湿ケア」までしてくれるすぐれもの!
ミルモイスト|アミノ洗顔料
▲100g 4,400円(税込)
肌と同じアミノ成分でできた洗顔料。弱酸性の優しい泡により、乾燥やくすみ、毛穴詰まりにアプローチ。うるおいを逃すことなくスッキリと洗い上げる。
スリー|THREE バランシング フォーム R
▲150ml 4,180円(税込)
肌への負担が少ないアミノ酸系洗浄料「ココイルグルタミン酸2Na」を配合したポンプタイプのリキッドソープ。濃密でやわらかな泡が、皮脂や毛穴の汚れをすっきりと落としてくれる。原材料の98%が植物由来というこだわりで、ボタニカルウォーターや天然の精油、植物エキスなどがふんだんに使われている。
美容賢者が選ぶ!乾燥肌にもおすすめの洗顔料TOP3
1位:カネボウ コンフォート ストレッチィ ウォッシュ
130g 5,500円(税込)
肌のうるおいが激変する洗顔料。糸引き美容液洗顔料が、保湿ヴェールで肌を包み込む。
「汚れがスッキリ!子どもとお風呂に入りながらくるくると洗顔するだけ。洗顔料にありがちな、さっぱりするけどツルッとしすぎるということがなく、肌のうるおいがしっかり残ります」(ヘア&メイクアップアーティスト イガリシノブさん)
「濃密とろみ泡が、汚れをしっかりキャッチして洗い流してくれます。洗顔後の肌はもちふわっとしたうるおいがあるので、子どもとお風呂に入って出たあとに慌ててスキンケアしなくても安心。洗顔料でここまで変わるの!?、と驚く逸品です」(ヘア&メイクアップアーティスト 佐伯エミーさん)
2位:エリクシール シュペリエル スムースジェルウォッシュ
105g 1,980円(税込)
泡立たないジェル状洗顔料。ツヤ肌と手軽さの二兎を追える。ザラつきの原因をしっかり吸着。
「顔に広げるとふんわりオレンジフローラルの香りが広がり、リラックスモードに。いらない角質もしっかり取り去り、肌の透明感がアップします」(美容家 山本未奈子さん)
3位:ポーラ B.A ウォッシュ
100g 11,000円(税込)
うるおいを守りつつ、高弾力な泡で洗浄。後に使用するアイテムのなじみを高める効果も。
「肌に吸いつくようなねっとりとした濃厚泡にほっこり。洗い上がりのしっとり感、やわらかな肌、とにかくすべて極上です」(有田千幸さん)
乾燥肌におすすめの固形石けんタイプの洗顔料
アベンヌ|リッチ ウオッシュバー
▲100g 1,650円(税込)
肌刺激になりやすい石油系界面活性剤が含まれておらず、「ココイルイセチオン酸Na」「ステアリン酸」「ラウリン酸Na」などの植物・動物性の脂肪酸が主原料。成分数を16種類に絞った低刺激処方で、生後3カ月以上の赤ちゃんから大人まで幅広く使用可能。「アベンヌ温泉水+ミツロウ」のクリーム成分が配合され、しっとりとした洗い上がりに。
エトヴォス|クリアソープバー
▲80g 2,200円(税込)
肌へのやさしさと洗浄力を追求した透明枠練り石けんヒト型セラミドやシロキクラゲ多糖体、リピジュアなどの保湿成分を配合し、うるおいを守りながら汚れをしっかり落とします。 鉱物油や石油系界面活性剤などの添加物は不使用で、敏感肌や小さな子どもにも安心。
乾燥肌を悪化させない正しい洗顔方法
どんなに優秀な洗顔料も洗顔方法が間違っていれば、その効果は発揮できません。「汚れが落ちさえすればいい」と軽い気持ちで洗顔を続けていると、しらずしらずのうちに肌に負担をかけることに…。
手順1:洗顔の前に手を洗う
目には見えませんが、手には雑菌や汚れ、油分などが付着しています。そのまま洗顔料を手にとれば泡立ちが悪くなるうえ、顔にも汚れが広がってしまいます。手をきれいに洗った後、「予洗い」を行いましょう。33~35℃前後のぬるま湯で顔を軽く洗い、汗やホコリを落とします。
手順2:ぬるま湯で予洗い
ぬるま湯で顔を温めると毛穴が開き、中の汚れが落ちやすくなります。洗顔料のなじみがよくなり、洗浄力が高まるのもメリットです。ただし、温度が高すぎると肌に必要な皮脂まで落としてしまいます。冷たい水での予洗いも汚れた毛穴が収縮してしまうためNGです。
手順3:こすらず優しく洗う
固形石けんや洗顔フォームの場合は、洗顔料に水を少しずつ加えながら、キメの細かい泡をつくりましょう。泡立ちが不十分な状態での洗顔は、汚れがきちんと落とせないだけでなく、肌にも負担がかかります。泡はほどよい弾力があり、手を逆さにしても落ちない程度が目安です。
鼻周りや額などの「皮量が多い部分」から先に洗うのがポイント。目元や口元などのデリケートで乾燥しやすい部分は、刺激を与えないようにやさしく指を動かします。
手順4:ぬるま湯で洗い流す
すすぎのときは、シャワーを直接顔に当てるのは禁物です。手のひらに流水を溜めながら、33~35℃のぬるま湯でなでるように洗い流しましょう。
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