Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 子育ての悩み

2020.09.08

思いやりのある男のコの育て方【『愛の不時着』のヒョンビンのような愛ある男に育てるには】

 

超話題の韓国ドラマ『愛の不時着』が大ブームですよね。内容はもちろん、主人公のリ・ジョンヒョク(ヒョンビン)がかっこよくて完璧すぎると沼にハマってしまう人が多数。どうすれば、あそこまで素敵な男性ができるのか知りたいところ。そこで『妻のトリセツ』で著名な黒川伊保子先生にお話しを伺いました。

Tags:

Netflixで配信中の人気韓国ドラマ『愛の不時着』が、ずっと話題ですよね!主人公のリ・ジョンヒョク(ヒョンビン)が正義感があって、思いやりがあって男らしくて最高すぎると、世界中の女性を虜にさせています。

▲『愛の不時着』は、パラグライディングの事故で、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン)と、北朝鮮の将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の極秘ラブストーリー。

一体どうしたら、あんなに完璧な男性が育つのか、現役子育て中のワーママは、興味を抱いているかもしれません。

そこで、ベストセラー本『夫のトリセツ』でおなじみの黒川伊保子先生に、かっこいい男の育て方について取材。連載でお届けします。

これまでの記事。
男のコの子育ては甘やかすことが大事⁉
どうしたら料理ができる男になりますか?
ぼーっとさせると地頭よい子が育つ
どんなに散らかしてもいい空間を作る!

Q .どうしたらリ・ジョンヒョクみたいな思いやりのある男に育つの?

そもそも、ママが、思いやりのある会話をしてますか?

「学校どう?」「宿題やったの?」「どうして、○○しないの」「だから、言ったじゃないの」「早く○○しなさい」……これらは、どれも、問題解決型の対話で、心が通わないんです。

考えてもみて。「学校どう?」「宿題やったの?」なんてことば、家に帰ってきた夫が「今日、何してた?」「めし、できてるのか?」と聞いているのとまったく同じ話法。こういうことばで息子を育てれば、将来彼が、そういう夫になるのは目に見えている。

ママが会話方式を変えないと、「思いやりのある男」は作れないのです。

人間は、とっさにつかう脳の回路が大きくわけてふたつ、プロセス指向共感型と、ゴール指向問題解決型があります。

プロセス指向共感型の回路は、感情をキーファクターに、過去の記憶を再体験し、深い気づきを生み出す回路。コミュニケーション・スタイルは、共感です。つまり、心通わせる会話を紡ぎ出します。

ゴール指向問題解決型の回路は、事実を客観的に把握し、いち早く混乱を鎮めるための回路。コミュニケーションスタイルは、指摘です。今、目の前にいる対話相手の問題点を指摘して、解決を急ぎます。

だから、問題解決型の人に、今日の大変だった出来事を話してなぐさめてもらおうと思っても、「きみもこうすべきだったんじゃないの」「向こうにも一理あるな」「そもそも、きみは」なんて言い出すわけ。

しかしながら、この話法は、「荒野で危険な目に合ってきた男性脳」には大切なもの。目的をすばやく達成するためには、有利な話法です。

▲Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中!

日本の子育ては、目標に満ちてますよね。だから、母親も子どもに、どうしても問題解決型の話法で話しかけがち。

けれど、こちらの話法しか知らないで育つと、「月がキレイだよ、見た?」「それは大変だったね」「大丈夫?」「あ、僕の好きなナスのカレーだね」「それ、いいね」なんていうことばは永遠に出てきません。

夫に思いやりがないと感じるのなら、夫は、ゴール指向問題解決型の会話で育っているはず。息子さんに、同じ轍を踏ませますか?

男友達との会話は基本ゴール指向問題解決型なので、男の子にとって、共感型対話の訓練は、ママだけが頼り。「息子の母」の責任は重大なんです。

共感型の対話の始め方は、褒める、ねぎらう、感謝する、いたわる、頼る。

「それ、いいね」「カッコいいじゃん」「そんなこともできるの?」とほめる。

「よくやったわ」「がんばったね」「たいへんだったでしょ」とねぎらう。

「宅急便、受け取ってくれたのね、ありがとう」「お米運んでくれたの? 助かる〜」と感謝する。

「暑かったでしょ、大丈夫?」などといたわる。「味見してくれない?」「どっちがいいと思う?」「9月新入学って、どう思う?」と頼る。

学校のことを話してくれたり、「どう思う?」に意見をくれたとき、「それは違うんじゃない」と思っても、いきなり否定しないこと。「そりゃ、納得できないよね」「その気持ち、よくわかる」とまずは気持ちを受け止めて。

話は簡単。同じことを、夫にされたら辛いと感じるような会話を、息子に向けてしないこと。それだけ。めんどくさいかもしれないけど、将来息子に、溢れるほど、思いやりの言葉を言ってもらえますよ。

取材・文/宮原まりこ

黒川伊保子

㈱感性リサーチ代表取締役社長。1983年奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーに就職し、人工知能エンジニアを経て、2003年現職。「男女の脳」のとっさの使い方の違いを発見、その研究結果を元にした『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。他著書多数。

画像ALT
『コミュニケーション・ストレス 男女のミゾを科学する』(PHP新書)¥900(税抜)黒川伊保子著

男脳、女脳の違いがわかる本書は、人がなぜわかりあえないのか、男女がどうしてすれ違ってしまうのかの人類最大の謎に迫ります。特に子育て中のワーママが読むと、わかりあえないコミュニケーションによるストレスの軽減になるのでおすすめです。

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら


Read Moreおすすめの関連記事







スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!