パフは洗うべきなの?
メイク用品の中でも直接肌に触れるパフは清潔に保ちたいもの。パフが汚れたら、その都度買い換える人もいるかもしれません。しかし、こまめに洗って使えば「経済的」かつ「衛生的」です。
さらに、きれいなパフは、ファンデーションやパウダーを均一に伸ばし、余分な水分・油分を吸着してくれます。メイクのりがアップし、自然な仕上がりになるのです。
反対に、パフをこまめに洗わないと、どのようなリスクがあるのでしょうか。汚れたパフが引き起こす悪影響を紹介します。
洗わないと雑菌が増殖
パフは、化粧品と肌に直接触れるので、ファンデーションやパウダー、さらに皮脂が付着します。洗わないまま使い続けると、雑菌やカビの増殖を招きかねません。
余分な化粧品と雑菌やカビが蓄積され、パフが固く脂っぽくなります。メイクをしてもファンデーションが伸びなかったり、パウダーが付かなかったりして厚化粧やムラになりがちに。
特に、湿度や気温の高い季節は、急速に雑菌が増殖します。メイクのノリが悪いと感じたら、パフをチェックしてみましょう。
肌荒れの原因になることも
古い化粧品や雑菌が付いたパフを使い続けると、肌荒れを招く可能性があります。例えば、ニキビやかさつき、かゆみなどです。それは、皮脂やパフに残った化粧品が雑菌などの温床になることで起こるとも考えられます。
外出や仕事の際、メイク直し用にパフも持ち歩く人がほとんどです。汚れたパフをファンデーションのコンパクトやパフケースにしまっておくと、保管状態によっては雑菌が増えてしまうこともあるかもしれません。
思い当たる原因がないのに「肌の調子が悪い」「ニキビが増えた」という場合は、汚れたパフによって肌荒れが引き起こされている可能性大です。パフの汚れを確認しましょう。
パフの正しい洗い方を学び、清潔に保つだけで肌荒れを避けられるかもしれません。
パフを洗うのにおすすめの身近なアイテム
「肌荒れの原因はパフの汚れかもしれない」と気付いてしまったら、できるだけ早くパフを洗いたくなりますよね。きれいなパフでメイクすれば、気分も上がるはず。パフは、少なくとも週に1回くらいのペースを目安に、定期的なお手入れがおすすめです。
パフは身近なアイテムでも洗浄できます。必要なアイテムは次の通り。
・洗浄液
・ボールか洗面器
・タオル
・洗濯ばさみハンガーや平干し用ネット
パフの洗浄専用のクリーナーが販売されていますが、どの家庭にもある身近な洗剤などで代用できます。それぞれの特徴や洗い方のコツを見ていきましょう。
さっぱりとした洗い心地の石けん・洗顔料
ハンドソープ・固形石けん・洗顔料などは、パフの洗浄におすすめです。さっぱりした使用感の石けんや洗顔料は、パフに付いた余分な化粧品や皮脂を落とすのに役立ちます。固形の石けんは一般的に、液体の石けんより洗浄力が高いといわれていますので、油分を洗い落とすのには効果的です。肌が弱い人は天然由来の石けんなどを選びましょう。
汚れのひどいパフは、なかなか泡立たないこともあるようです。泡タイプの石けんや洗顔料をうまく使い、一度に洗おうとしないで、洗浄とすすぎを繰り返すようにしましょう。
油汚れに強い食器用洗剤
頑固な汚れなら、油汚れに強い食器用洗剤もおすすめです。特に、パフの上に汚れの塊が見える場合や、パフ全体が黒ずんでいる場合は食器用の中性洗剤の洗浄力が強い味方になります。
食器用の中性洗剤は、肌に残るとダメージを引き起こしかねません。パフを洗う場合は、十分水で洗い流します。それでも気になる人は、肌や環境に優しいタイプの洗剤を選ぶといいでしょう。
顔に使うクレンジングオイルを使う人もいますが、パフだとなかなか汚れが落ちないうえ、オイルだからすすぎにも時間がかかるため使い勝手はあまり良くありません。すすぎ残しも気になります。
パフのふわふわを保つ正しい洗い方
新しいパフは、ふわふわな肌触りがしますよね。いつも使用しているパフでも、洗い方次第では新品に近いふわふわ感を取り戻せるかもしれません。正しいパフの洗い方を順に見ていきましょう。
洗浄液をパフへのせる
まず、パフの上に洗浄液をのせ軽くもんでなじませます。「泡タイプの石けんや洗顔料」や「食器用洗剤」はクリームや液体状のためパフになじませやすいです。
一方、固形石けんはパフに直接こすり付けると、パフの表面が傷付いたりへたったりする可能性があります。固形石けんは水にぬらし、泡だててからパフになじませるのがおすすめです。
汚れの度合いにもよりますが、普段のお手入れ程度であれば洗浄液は少量で済みます。普段のスキンケアや食器洗いに使う量よりかなり少なめの半プッシュ程度でOKです。
ぬるま湯を含ませてもみ洗い
パフはデリケートなので熱湯は厳禁です。お風呂よりも少しぬるいくらいのぬるま湯でもみ洗いします。パフをもみ洗いするときは、流水よりもボールや洗面器にためた、ぬるま湯を使う方が簡単です。パフの表面や毛先をつぶさないように優しくもむと、パフの奥から汚れが浮かびあがります。
パフの汚れがひどい場合やよりきれいに仕上げたい人は、つけ置いたり、長時間もみ洗いしたりしたくなるかもしれません。しかし、つけ置きはパフが劣化する原因になります。もみ洗いも30秒ほどにとどめましょう。
パフは空気や水分を吸収しやすく、かつ排出しやすい素材でできています。洗浄は短時間、軽い力で済ませるように意識しましょう。