文化勲章や文化功労者
文化の日には、学問・芸術など文化の発展に大きく貢献したと評価された人物に対して「文化勲章」が与えられます。1937年に当時の総理大臣によって制定されたものであり、日本で最も新しい勲章です。毎年皇居で授与式が行われており、受賞者は天皇陛下の手から直接授与されます。受賞者は文部科学大臣から推薦され、閣議によって決定された人物です。「文化功労者」は、同じく文化の発展に功績があったと認められた人物であり、文部科学大臣と文化功労者選考分科会によって選ばれます。文化勲章には金品などの副賞はありませんが、文化功労者に対しては、年額350万円が生涯支給されることとなっています。
芸術祭・文化祭を開催
文化の日は民間でもさまざまな催し物が開催される日です。各学校の文化祭や発表会が開催されるのは文化の日に近い日付であることが多く、各地でも規模の大きな芸術祭が開催されています。文化庁が主催する芸術祭が行われるのも10月から11月の期間であり、「芸術の秋」にある文化の日を意識しています。
【目次】
文化の日の過ごし方
文化の日は、毎年11月3日と決まっているため、年によって土日が続き連休になることもありますが、前後が平日になる場合もあります。2024年の11月3日は日曜日なため、翌4日が振替休日で3連休になります。連休に旅行に行っても素敵ですが、特別なことはしなくても、文化の日を意識した過ごし方をするのもいいですね。
美術館や博物館に行く
文化の日は、全国各地で多くの美術館や博物館が無料解放されています。アートにハードルの高さを感じている人も、無料であれば散歩感覚で立ち寄れるのではないでしょうか。美術館や博物館に行くことが多い人も、この機会に普段行かない場所やあまり見ない展示に足を運んでみても良いですね。また、無料開放していない場合でも文化の日にちなんだ特別展が行われていることが多いため、近場の美術館や博物館の展示情報を確認してみると良いでしょう。
神社・仏閣を訪れる
文化の日は、日本文化に関心が高まることから、神社や仏閣でも多くのイベントが催されています。イベントが行われていない場合でも、神社・仏閣は日本の文化を感じる上で欠かせません。文化の日が「晴れの特異日」であり、紅葉の時期も重なることから、神社・仏閣巡りに最適な日とも言えます。
和食を食べる
和食もまた、立派な日本文化です。文化の日にちなんで手軽に文化に触れたいと感じているなら、旬の食材を使った和食を楽しむのが良いでしょう。決まった行事食はありませんが、栗やきのこなど秋の味覚を使った炊き込みご飯や彩りも美しいちらし寿司、かぼちゃやさつまいもなどを使ったスイーツなどがよく食べられています。
伝統的な遊びに触れる
子どもと一緒に「文化の日」らしさを感じたいなら、コマやけん玉、お手玉、竹とんぼ、あやとり、折り紙、すごろく、カルタなど日本の伝統的な遊びに触れてみるのがおすすめです。百人一首のような一見難しそうな遊びも、枚数を減らしたり坊主めくりなど簡単なものから始めることで、低年齢から親しみを持つことができます。日本の遊びを学んだら、貝合わせなど古い遊び道具を博物館に見に行っても良いですね。
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