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2020.09.18

険悪なムードもこれで解消! 家族が「チーム」になる瞬間【モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところ29】

 

3児の母でありモデル牧野紗弥の人気連載。今回は家族の趣味について。「そんな時間ない!」と嘆いているワーママにこそ、趣味はおすすめです!

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家族全員ゼロからはじめた趣味がみんなの心をつないでいます

Instagramをフォローしてくださっている方は、もしかしたら私のことを、とてもアクティブなタイプと思っているかもしれません。特に夏から秋にかけてはテニスやキャンプ、海遊び…家族と一緒に体を動かしているPOSTが増えます。

でも、今ではフットワークが軽い私も、かつては大きな帽子をかぶって日陰に避難。「ママはこっちで見てるから」というタイプでした。海に行っても、下の子と砂遊びをしたり、浮き輪をつけてプカプカ浮くのが限界。だってお化粧、落ちちゃうし…。

娘が小学1年生になる春、この年は子どもたちが俄然「海の中を見てみたい」とシュノーケリングに興味をもちだして、はじめてみることに。はじめは躊躇していた私ですが、いざシュノーケルマスクをつけて海に入ってみると、その面白さに夢中になっていったんです。海の中に広がる自然は、地上とはまた違った面白さがあります。水中写真を撮って魚の名前や特徴を調べたり、地図に生息域を書き込んだりするようになり、子どもの夏休みの自由研究としてもいい題材!

▲タヒチの海で泳ぐブラックチップシャーク。浅瀬にいて、何十匹と集まっているのを見ることができます。

屋久島で野生のウミガメと泳いだこともあったし、タヒチの海へシュノーケリング旅行に行ったこともありました。タヒチには「噛まないサメ」として知られるブラックチップシャークがいるので、みんなで一緒に泳ごう!と。結局子どもたちは怖くなったと言って断念し、私だけが「飛行機で11時間もかけてきたのだから、もったいない!」と、サメとの時間を楽しむことになったのですが…。お化粧が落ちる!と顔を水につけることさえ嫌がっていた私はどこにいってしまったんでしょう(笑)。

4年ほど前、球技オンチの私がテニスをはじめたときも、家族みんながびっくりしていました。その時点では家族みんなテニス未経験でしたが、あまりにも楽しそうな私を見て夫もテニス教室に通いはじめ、さらに子どもたちも見よう見まねでプレイしはじめ、今では家族共通の趣味のひとつになったんです。

キャンプ場に行く時には近くのテニスコートを探してファミリーテニスをするし、自粛期間中も自宅の駐車場で紐のついたボールを打って楽しんでいました。今はソーシャルディスタンスを保ちながらプレイ。太陽の下で体を動かし、汗を流す気持ちよさを味わっています。球技が苦手、と言っていたのが嘘のようです。

「一緒に上達する」という新しい関係性が心地いい

私が言い出し、家族全員ゼロからスタートした趣味が、今では家族のコミュニケーションの場としては欠かせないものになりました。それぞれの遊びで知り合った知人や、一緒に参加する友人家族も増えたし、何か日常でうまくいかないことがあっても、それ以外で楽しめる場があることで、心に余裕が生まれるんですよね。それもひとつではなく季節ごとに楽しめる対象があることは、とてもいい気分転換になります。

それを狙ってはじめたわけではないけれど、家族全員が「未経験から」始めることで、大人も子どもも関係なく、「一緒に上達する」という目標が生まれます。テニスでいえば、最初は誰しもが空振りからスタートです。やがてできたら褒め合うし、できなかったら教え合うという新たな関係性ができてくるんです。親だから、お兄ちゃんだから、と誰かが上に立つこともなく、ひとつのチームとして全員が対等な関係は心地のいいもの。ふだんから子どもたちには「自分で考え、行動する」ことを伝えているので、こうして子どもから親にどんどん意見や思いを言う機会があることを、とてもうれしく思っています。

習い事だけでも手いっぱいで、趣味の時間までつくれないというときは、無理しなくてもいいと思います。家族全員が「好きになれること」を見つければ、月1回でも、季節に1度だけでも十分。回数の多さよりも、複数の趣味をもってチャンネルの切り替えをすることが大事だと思います。その中から、将来子どもの手が離れたとき、夫婦の趣味として残っていたら、これもまた素敵なことではないでしょうか。

▲波の流れが早いので、沖では2人を抱えてシュノーケル。タヒチ現地の人が波をピチャピチャと叩くと、魚だと思ってエイがやってくる! 感動的な光景でした。

モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところバックナンバー

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モデル

牧野紗弥

愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子供とアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。

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