Q:介護漬けの毎日、ストレス発散ができません
答える人/田中茉里栄(心療内科医)
A:行政サービスを活用しつつ、家族を巻き込んでケアの軽減を
仕事と違って、365日24時間休みなく続く介護は、よく知っている身内のお世話でも精神的にも肉体的にも非常に負担になります。介護が長く続いている場合、状況が変わってきて、「介護度」自体が上がっている場合もあります。介護度が上がることで行政から受けられるサービスが増えたり、施設に入所することを考慮しているならその優先順位が上がることも考えられます。デイサービスを頼んだなら、ぜひ近所で少しお茶をする、など短時間でも外出して外の空気を吸い、ひとりの時間をもつようにしてみてください。行政のサービスをうまく利用して息抜きをしましょうね。
またおひとりで介護をしている場合は、ご主人やご家族など複数の人間を巻き込んでご自分ひとりで抱え込まないようにしてください。まずはケアマネージャー、主治医に相談してくださいね。
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心療内科医
田中茉里栄(たなか まりえ)
日本精神神経学会正会員、日本医師会認定産業医
2016年信州大学医学部卒。都内大学病院勤務を経て、現在ゆうメンタルクリニック非常勤医師として0歳児を育てつつ勤務している。
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