【目次】
・アウトプット力を鍛えて仕事をより円滑に
・日々の心がけでアウトプット力を磨こう
・アウトプットが苦手な人の特徴
・アウトプット力向上に役立つ書籍3選
アウトプット力を鍛えて仕事をより円滑に
誰でも簡単に情報を入手できる現代では、単に知識が豊富なだけでは評価を得られにくくなってきていると感じませんか?仕事をより円滑に進めるためには、持っている知識をアウトプットする力が欠かせません。

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アウトプットの意味やメリットをしっかりと理解して、これからの仕事に生かしていきましょう。
そもそもアウトプットとは
アウトプットとは「出力」を意味する言葉です。ビジネスの世界では、勉強して得た知識や経験、スキルを活用し、仕事で成果を上げるという意味で使われます。
アウトプットするためには、まず知識をインプット(入力)しなければなりません。ビジネス書などの書籍やセミナーなどで勉強(インプット)し、仕事に活用(アウトプット)するといったように、セットで考えるのが基本です。
アウトプットすることのメリット
アウトプットには、主に以下のメリットがあります。
・学んだことが定着する
・次に行動するべきことが明確になる
・自分の考えを他人に分かりやすく伝えられる
読んだり聞いたりして得た知識は、時間が経てば忘れてしまいがち。しかしアウトプットした知識は記憶に残り、スキルとして定着しやすくなります。子どもの頃、漢字を何度も書いて覚えたように、インプットした知識は何度もアウトプットすることで、自分のものになるのです。
また、アウトプットしていると新たな気付きを得たり、次の課題が見つかったりすることも。次にインプットするべきことは何かが明確になり、すぐに実行に移しやすくなります。
さらに、知識をアウトプットするときは、相手が理解できるように整理しなければなりません。アウトプットを繰り返すことで自分の考えを分かりやすく伝えるスキルが身に付けば、会議やプレゼンテーション、商談もスムーズに。
話が分かりやすい人は幅広い相手とコミュニケーションが取れるので、職場の人間関係もよくなるはずです。
日々の心がけでアウトプット力を磨こう
知識を上手にアウトプットする力は、日々の心がけ次第で身に付けることが可能です。アウトプット力を磨くコツを見ていきましょう。

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アウトプットを前提としたインプットをする
アウトプットするためには、知識のインプットが必要です。しかしどんなにたくさんの知識をインプットしても、やり方が間違っているとアウトプット力は磨けません。
インプットするときは、最初からアウトプットすることを前提に取り組むと効率が上がります。例えば本を読むときに、なんとなく読むのではなく、誰かに教えるために読むことを意識してみましょう。
「自分ならこのように伝える」「この表現は分かりにくいから変えてみよう」などと考えながら読むことで、自分の考えとして定着し、アウトプットしやすくなります。
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アウトプットは質より量と心得る
アウトプットで大切なのは、「質」よりも「量」です。1つのことをインプットしたら、その9倍アウトプットするとよいともいわれています。「誰かに話す」「SNSに投稿する」「日記やブログを書く」など、さまざまな手段でアウトプットしてみましょう。
また、アウトプットを毎日の習慣にすることも効果的です。日々試行錯誤を繰り返しながら発信することで、自然にアウトプット力が鍛えられるはず。
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他人の批判を気にして悩まない
性格が内向的な人は、人目が気になって慎重になりがちです。しかしアウトプットするときは、他人の評価や批判を気にしたり、失敗を恐れて遠慮したりする必要はありません。発信した内容が相手に伝わらなかったとしても、次は違う方法で発信すればよいのです。
もし間違っていたら、修正のチャンスを得られたとポジティブに考えましょう。最もよくないのは「自分には無理だ」と思い込み、アウトプットを諦めてしまうことです。ペースがゆっくりでも回数が少なくてもよいので、アウトプットし続けることを意識しましょう。

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アウトプットが苦手な人の特徴
アウトプットが苦手な人には、共通点があります。あなたに当てはまっているかどうか、特徴をチェックしてみましょう。

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他人の評価を意識しすぎている
他人の評価を常に意識している人は、アウトプットが苦手な傾向が。失敗してはいけないという思いから、何かをアウトプットする前、必要以上にインプットに時間を費やしてしまいます。
しかしいざとなると「もし間違っていたらどうしよう」「みんなが知ってることかもしれないし…」「こんなことを言ったら笑われるのでは」などの思いが頭をよぎり、なかなか意見を言い出せないことも。たくさんの知識を持っているにもかかわらず、アウトプットのチャンスを逃しているかもしれません。

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インプットに目的意識が伴っていない
一度読んだ本を数年後に読んでみたら、内容をほとんど覚えていなかったということは珍しくありません。これは後でアウトプットしようという目的意識がなく、なんとなく読んでいることが原因です。
一生懸命に勉強して知識をたくさん仕入れても、アウトプットという目的がなければ、知っただけで満足し、すぐに忘れてしまいがち。小説やマンガのような娯楽目的ならそれでも構いませんが、ビジネスに役立てようとしている場合は時間の無駄になりかねません。
勉強したはずなのに何も成果が出ないという状況が続き、アウトプットに苦手意識を感じるようになる可能性もあります。

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アウトプット力向上に役立つ書籍3選
アウトプット力を上げたいなら、具体的な方法について解説した本を読んでみてはいかがでしょうか。おすすめの書籍を3冊紹介します。

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樺沢紫苑著『学びを結果に変えるアウトプット大全』
「日本一アウトプットをする精神科医」として活躍中の、樺沢紫苑(かばさわしおん)による指南書です。SNSやYouTubeなどを使って発信してきた自身の経験と、最新の脳科学による裏付けをもとに、仕事で結果を出せるアウトプット術を伝えてくれます。
アウトプット力向上のヒントが、分かりやすい図とともに見開きで紹介されており、通勤中などにパッと開いてすぐに読めるのもポイントです。
商品名:樺沢 紫苑著『学びを結果に変えるアウトプット大全』
齋藤 孝著『アウトプットする力――「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法』
この本では、東大法学部を卒業し多くのメディアに出演している人気の教育学者・齋藤孝が提案する独自のアウトプット術が学べます。アウトプットの基本「話す」「書く」に加え、SNSなどで「発信する」ポイントもたっぷり紹介。
著者の東大合格に一役買ったアウトプット法も紹介されており、子どもがいる人にもおすすめの内容です。インプットした知識を自分の言葉で発信し、最大限の成果を引き出すコツが身に付きます。
商品名:齋藤 孝著『アウトプットする力――「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法』
藤井 孝一著『読書は「アウトプット」が99%:その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方』
著名な経営コンサルタント・藤井孝一による「効果的な読書方法」を解説した本です。アウトプット力を高めるためには、インプットするときの意識を変える必要があります。本も「読んで終わり」ではなく「読んだ後に何をするか」を考えることで、アウトプットに直結する本物の知識が身に付くのです。
この本では、本を選ぶ視点から効率的な読み方、効率よく稼ぐ人の事例まで、アウトプットに生かせる読書術を網羅しています。今までの読書に対する姿勢がガラリと変わり、すぐに実践したくなる内容です。
商品名:藤井 孝一著『読書は「アウトプット」が99%:その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方』
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