食べ終わりのサインはカトラリーをそろえて置くこと
中座したり会話を楽しんだりなどで食事を中断する場合は、皿の上にナイフとフォークを「ハの字」になるように置くのがマナーです。ナイフは刃を内側に、フォークは背の部分を上にします。
カトラリーをそろえて皿の上に置くと、「食べ終わりました」というサインに。フォークは食事中とは逆に、背を下に向けます。カトラリーの柄の部分が皿の右斜め下にくるように置くと、お店の人が下げやすくなります。
服装のマナーもチェック
食事に出かけるときは、その場にふさわしい服装で行くのもマナーです。ドレスコードがなくても、店の雰囲気を壊さないような服装で出かけましょう。
和食・洋食それぞれについて、服装のマナーを見ていきましょう。
和食店や料亭は控えめな上品さを心掛けて
和食の店は高級料亭であっても、基本的に服装のルールはありません。しかし上品な雰囲気を壊してしまうTシャツやデニム、サンダルなどのカジュアルな服装は控えるほうがいいでしょう。
また身にまとう香りやアクセサリーも気をつけたいポイント。料理の風味がわからなくなるほど香りの強い香水や整髪料、器にべったりと付く濃い口紅も、他の客や店員に不快な思いをさせてしまいかねません。大きなアクセサリー類も、器や備品を傷付ける恐れがあるので注意が必要です。
また、ロングブーツや編み上げの靴など、脱いだり履いたりしにくい靴は避けたほうがいいでしょう。靴を脱ぐスタイルの店が多い和食料理店では、脱いだときの見た目を考えると、上品なデザインのパンプスなどが無難です。ミニスカートやタイトなパンツも、正座の必要がある座敷にはあまりふさわしくありません。
フレンチレストランは店内の雰囲気も確認
フレンチレストランではドレスコードがある場合もあります。ドレスコードの確認は忘れないようにしましょう。ドレスコードを守ることはもちろん、あらかじめ店内の雰囲気をチェックし、違和感のない服装選びを心掛けます。
ドレスコードがない場合は、基本的に和食店と同じ考え方で大丈夫です。カジュアルすぎず露出を控えめにした、上品な服装で行くのがいいでしょう。靴は革のパンプスを、バッグは小さめのものを選ぶとよいとされます。ディナーの場合は夜を意識して、光沢のあるスーツやワンピースもおすすめです。
子どもにまず教えたいテーブルマナーの基本
テーブルマナーは、人間関係や社会生活を円滑にするための知識のひとつ。自分の子どもにも、身につけてほしいものですよね。しかし小さな子どもに細かいルールを無理に教えようとすると、食事の時間が苦痛になってしまう可能性もあります。テーブルマナーは料理を楽しむためにあるもの。マナーを守らせようとするあまり、楽しめなくなっては本末転倒です。
まずは親子で楽しみながら、おいしくきれいに食べることを目指してみてはいかがでしょうか。
正しい姿勢で食べる習慣づけ
顎が前に出て、背中が曲がってしまっている、横向きになっているなどのような悪い姿勢で食べると、見た目が悪いだけでなく、胃腸が圧迫されることで、消化吸収に影響することも。食事をとる際は、背中を伸ばし、正面を向いて座るなど正しい姿勢で食べる習慣を身につけることがおすすめです。
また「テーブルに肘をつく」「食事中にうろうろする」など、子どもがやりがちな「行儀が悪い」とされる行動も、成長にあわせて直せるといいですね。
口を閉じて静かに食べる
食べ物を口に入れたまま話をしたり、大きな音を立てて食べたりするのは、一緒に食事をしている人を不快にさせてしまう行為です。「口を閉じで静かに食べるんだよ」と、大人が手本を見せながら教えるのがいいでしょう。
また好き嫌いが多く、食べ残しをするのも良くありません。作ってくれた人に失礼にあたるのはもちろん、栄養も偏ります。「食事中は口を閉じ、静かに食べる」「できるだけ、残したりテーブルを汚したりせず、きれいに食べる」ということを教えるといいでしょう。
最後に
テーブルマナーは、周囲の人に敬意を示し、お互いに気持ちのいい時間を過ごすためのルールです。正しいテーブルマナーを身につけておけば、どんな食事の席に出席しても、自信を持って振る舞うことができるでしょう。大人なら知っておきたいものです。
また成長していく子どもたちにも小さな頃から、基本的なテーブルマナーは教えておくのがおすすめです。子どもが大きくなった時に自然に正しいテーブルマナーを実践することができるでしょう。大人も子どもも楽しみながら学んでみてはいかがでしょうか?
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