紫色のライラック
紫色のライラックの花言葉は「愛の芽生え」や「初恋」です。ライラックの花弁は基本的に4枚ですが、時々5枚のものが混じっていることがあります。本来三つ葉のはずのクローバーにも四つ葉があるように、ライラックにも花弁が多い花が存在するのです。花弁が5枚のライラックには、愛する人と結ばれるという言い伝えがあり、「愛の芽生え」や「初恋」という花言葉の由来になりました。
ピンク色のライラック
ピンク色の花を咲かせるライラックには「思い出」という花言葉がそえられています。華やかなピンクの花がたくさん咲いている様子は、女性が集まって賑やかに思い出話をしているように見えることが由来です。ピンク色のライラックは「エスタースターレ」や「ティンカーベル」などの品種が知られています。長年変わらない友情の証として、親友に花を贈るときにもおすすめです。
ライラックにまつわる習わし、言い伝え
ライラックには、さまざまな習わしや言い伝えがあります。相手を不快な気持ちにさせてしまう不吉な言い伝えもあるので、誰かにプレゼントするときには注意しましょう。一方で、つい真似したくなるような幸運をもたらすとされる習わしもあります。ライラック好きなら知っておきたい代表例を紹介します。
婚約解消に使われたことも
イギリスでは、男性が婚約相手に紫のライラックを贈ることは「別れ」の意思表示ともいわれています。若い女性にとって紫のライラックは、絶対に手にしたくない、不吉な予感を抱かせる花なのです。
先ほど紹介したエピソードの一説もあり、イギリス人にとって紫は「悲しみを表す色」とされていた歴史が残っています。イギリスでは紫のライラックを家に持ち込むことも身に着けることも敬遠する風潮が根付いているため、イギリス人やイギリスの文化に詳しい人にライラックを贈る場合は紫以外の種類を選びましょう。
花弁が5枚のラッキーライラック
ライラックの花弁は通常4枚ですが、ごくまれに花弁が5枚や6枚のものがあります。これは「ラッキーライラック」と呼ばれ、幸運のシンボルです。ただしラッキーライラックを見つけても、家族などに知らせてはいけません。人に教えると幸運が逃げてしまうためこっそり花を飲むのがよいと言い伝えられています。花を飲み込むのはちょっと勇気がいりますが、爽やかな春の日に幸運のライラックに出会えたら、それだけでも幸せな気持ちになれそうですね。
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福島孝代
大学在学中から始めたファッションエディターと、家業のフラワーショップのWワーク中。8歳の男の子ママ。花屋のインスタグラムアカウントは@byt_takayofukushima