各界で活躍するワーママたちから、未来の自分へ『拝啓、10年後の私へ。』
これまでの生活や価値観が一変、世界中が新たな暮らし方を模索するなか、女として、妻として、母として、どう生きていくのか。先が見えない今こそ、Domaniは、みなさんと一緒に考えていきたい。そんな想いをこめて、強く、しなやかに、ほがらかに活躍する女性たちに、10年後について聞いてみました。
宮永 愛子さんが、子どもをもって感じたこととは?
「アーティストは、子どもを産んだら、今のように自由に作品を生み出せなくなるんじゃないか。いい仕事ができなくなるんじゃないか。
そう思って、アートに全人生を捧げる〝アート巫女〟のように、ひたすらストイックに、創作を続けていました。
40 歳のとき、友人に『どうして子どもを産まないの?』と言われ、ドキッとしました。直球すぎる質問に、ずいぶん動揺したのを覚えています。
大学生のころから付き合いのある夫は、アートとは無縁の堅気な会社に務め、結婚してからずっと子どもが欲しいと願っていたようです。かたや私は、昼夜問わず、週末も祝日も関係ない生活と、お金になるかどうかもわからない作品づくりに没頭する夢追い人。
気づけば、料理が趣味の夫は、おいしい料理と一緒に、ずいぶん長く見守ってくれていました。そんな彼の想いに、自分はきちんと向き合っていなかったのではないか。友人の言葉をきっかけに、〝子どもをもつこと〟にやっと向き合うことになりました」
子どもが生まれた後も「私のコアな部分は、変わらなかった」と語る宮永さん。インタビューの続きは、Domani10/11月号をぜひチェックしてみてくださいね。
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現代美術家
宮永 愛子
1974年、京都府出身。東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩を結晶化させるインスタレーションなどで注目を集める。’12年国立国際美術館、高松市美術館で個展。’13年「日産アートアワード」初代グランプリ、’20年第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
Domani10/11月号『拝啓、10年後の私へ。』
撮影/三浦憲治 ヘア&メーク/Ryo(ROI) 構成/田中美保 再構成/WebDomani編集部