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2023.12.10

2024年の成人の日はいつ?由来や歴史、振り袖の意味を解説

「成人の日」は新成人をお祝いするために設けられた、国民の祝日です。由来や歴史、振り袖を着る理由など、成人の日の基礎知識をご紹介します。

成人の日はいつ? 

成人の日は以前は日にちが決まっていて「今年の成人の日はいつ?」と迷うこともありませんでした。しかし現在は毎年日にちが違ううえに、年明けすぐということもあり、翌年のカレンダーが手元にないといつが成人の日なのかが分かりにくくなっています。

まずは成人の日が変わった経緯と来年以降の日程・対象者を見ていきましょう。

1月のカレンダー

(C)Shutterstock.com

1月15日固定から毎年1月第2月曜日へ

成人の日は1948年7月に施行された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって、1月15日と定められました。毎年1月15日が休みになり成人式もその日に行うのが基本でしたが、2000年の祝日法改正で「1月の第2月曜日」に変更されました。

成人の日が変更になった理由は「ハッピーマンデー制度」の導入にあります。ハッピーマンデーは一部の祝日を月曜日に移動させ、土日とつなげて連休にする制度です。連休の数を増やすことで観光やレジャー産業を活性化させる狙いがあり、成人の日の他には「体育の日」(現スポーツの日)や「海の日」「敬老の日」も対象となりました。

参考:成人の日について(PDF)|法務省

2024年の成人の日と対象者

2024年の成人の日と対象者は以下の通りです。

1月8日、2003年4月2日から2004年4月1日生まれの人

対象者は本来、成人の日を境にした「年齢方式」で決めていました。しかし年齢方式では、早生まれの人が同級生と一緒に成人式を迎えられなくなります。このため現在では、学年の区切りで対象者を決める「学齢方式」が定着しています。

また2022年4月より、法改正によって成人年齢は20歳から18歳に引き下げられました。しかしながら18歳は高校3年生にあたり、1月は受験や就職を控えて負担の大きい時期になります。そのため多くの自治体で、引き続き成人式は20歳を対象にしているようです。

成人の日の由来や意味

子どもを一人前の大人として認めるための儀式は、昔から行われていました。内容は時代や性別、身分などによってさまざまですが、中には成人の日の由来になったとされる儀式もあります。男女それぞれについて、代表的な成人の儀式を見ていきましょう。

振袖でお辞儀する女性

(C)Shutterstock.com

「元服式」が由来

元服(げんぷく)式」は公家や武家で広く行われていた男性の成人式で、成人の日の由来とされています。「元服」とは「頭に冠を着ける」という意味です。その名の通り、元服式では髪型や服装を大人のスタイルに改め、頭に冠や烏帽子(えぼし)を着けます。

元服する年齢は15歳前後で、現在の成人よりも早く大人になっていたことが分かります。また、庶民の間でも髪型を変えたり、褌をしめたりする成人への通過儀礼は行われていたそうです。

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