【目次】
・新生児のお風呂デビューはいつ?
・お風呂の入れ方
・お風呂に入れるときの注意点
・あると便利なお風呂グッズ
新生児のお風呂デビューはいつ?
新生児の体を洗うときは沐浴をしますが、いつから一緒にお風呂に入れるのでしょうか?具体的な時期についてご紹介します。
1カ月検診が終わってから
お風呂デビューをする時期の目安は、1カ月検診が終わってからです。母子ともに健康であれば、一緒に入浴が可能になります。
生後1カ月まで沐浴が推奨されている理由は、新生児の免疫が弱いためです。抵抗力が弱い状態で大人と一緒に入浴すると、雑菌に感染したり病気になったりするリスクがあります。
1カ月たつとある程度免疫ができるため、一緒に入浴が可能になります。1カ月検診時に担当医にお風呂デビューしてもよいか確認すると安心です。
お風呂の入れ方
初めてのお風呂も、手順をきちんと把握しておけばスムーズに入浴ができます。具体的な方法を見ていきましょう。
準備しておくこと
入浴する前に、まずは必要な物を準備しておくことが大切です。必要な物は以下の通りです。
・バウンサーやバスチェア
・ガーゼ
・バスタオル
・おむつ
・新生児の着替え
・ベビーローションやクリーム
・ママ用のバスタオルや着替え
まずママ・パパが先に入るため、脱衣所に新生児を待たせておく場合は、寝かせておくバウンサーなどが必要になります。
特に最初は着替えに手間取ってしまうことも少なくありません。吸水性に優れたフード付きタイプやバスローブタイプのバスタオルがあると、湯冷めの心配が少なくなります。寒い時期は脱衣所やリビングを温めておくことも大切です。
おむつや着替えは、すぐに着せられるように開いて置いておきましょう。2枚重ね着する場合は、どちらも開いて重ねて置くと着せやすくなります。
ママ・パパが先に入って洗う
先にママやパパが入り、体や髪を洗います。脱衣所に新生児を待たせている場合は、ドアを少し開けて姿が見えるようにしたり、声を掛けたりすると不安にさせずに済むでしょう。
バスチェアなどを使い洗い場で待たせる場合は、タオルを掛けて体が冷えないようにすることが大切です。洗い場が狭い場合は、ボディソープやシャンプーなどが飛び散ってしまうこともあります。赤ちゃんの目や口に入らないよう注意しましょう。
バスチェアには様々なものがありますが、首が据わる前の新生児から使えるタイプを選ぶことが大切です。
優しく丁寧に洗う
新生児を膝の上に置いて洗います。タオルを膝の上に敷くと、滑りにくくなります。安定性が悪く不安な人は、あぐらをかくようにして座ると太ももの間にすっぽりと収まり安心です。バスチェアを使うと座らせたまま洗えて便利。
肌に優しいガーゼを使って、傷つけないように優しく丁寧に洗うのが基本です。頭・顔・首・おなか周辺・手・足・背中の順番が洗いやすいです。汚れやすい脇の下や指の間、股の間などは特に丁寧に洗いましょう。首や男の子の股の皮膚が重なっている部分はより丁寧に洗います。女の子の股は前から後ろにかけて洗いましょう。
ボディソープは泡タイプだと、泡立てる手間が省けて手早く洗えます。泡タイプでないものは、泡立てネットを使えば時短に。
湯船で温める
最後に一緒に湯船に入り温まりましょう。片手で首をしっかり支えながら抱っこして入ると安定感があります。慣れるまでは怖がったり嫌がったりすることもあるため、こちらの顔が見えるような姿勢で入ると安心するはずです。沐浴中は赤ちゃんの全身をゆっくりみられる時間なので、肌荒れしているところがないか、いつもと違うところがないかなどの確認をしていくのもおすすめです。話し掛けたり、歌を歌ったりするのも◎。沐浴と同様にガーゼや布をおなかの上に乗せてあげると安心することもあります。
新生児はのぼせやすいため、体が温まる程度に留め長湯しないようにすることも大切です。目安としては、体を洗い始めてからトータルで10~15分程度です。
お風呂に入れるときの注意点
入浴の際の注意点をまとめました。親子ともども快適な入浴にするため、事前にしっかり把握しておきましょう。
お湯の温度
新生児と大人では、最適なお湯の温度が異なります。一緒に入るときは、夏は38~39℃、冬は40~41℃に設定します。温度が高過ぎると、肌の乾燥などトラブルの原因になります。
近年は、温度を設定できる給湯システムがある家庭も多く、簡単に温度調節が可能です。ない家庭でも、沐浴に使っていた湯温計を使えば、簡単にお湯の温度が測れます。ただし、お湯の表面と底の方では温度が異なることもあるため、注意しましょう。
冬場は温かい湯船にゆっくり漬かりたいという人も多いはず。ママ・パパどちらもいるときは、先に赤ちゃんだけお風呂から上げてもらうのもよいでしょう。平日ママがお風呂に入れることが多いなら週末はパパに一緒に入浴してもらうなど、リラックスする時間を持つのがおすすめです。
入れるタイミング
入浴のタイミングは、それぞれの家庭の生活リズムに合わせながら調整しましょう。入浴後はリラックスしてよく眠れることが多いので、夕方から夜にかけて入るのがおすすめです。ただし、あまり遅過ぎると寝る時間が遅くなってしまうことに。生活のリズムに影響することもあるため、入浴は遅過ぎない時間を選びます。
重要なのは、できるだけ「毎日決まった時間帯」に入れることです。そうすることで、自然と赤ちゃんの生活リズムが整い、ママやパパにとっても少し楽になるはずです。
また、授乳直後は吐いてしまうリスクがあるため、しばらく時間を置いてからにしましょう。
お風呂上がりのケアも忘れないで
お風呂上りには赤ちゃんをバスタオルに乗せて全身を包むようにし、タオルでポンポンと水分を優しく拭き取ります。肌がデリケートなため、強くこすらないよう気を付けてください。
入浴後の肌は乾燥しやすいため、ベビーローションやクリームでしっかり保湿しましょう。ポンプ式だと取り出しやすく、手早く塗れます。冬場は、冷たいローションに赤ちゃんがびっくりして泣き出してしまうことも。手の平に乗せて、少し温めるようにしてから塗るのがおすすめです。
ベビーローションやクリームは多様な物が販売されています。肌質や季節に合わせて最適な物を選ぶようにしましょう。
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あると便利なお風呂グッズ
近年は入浴をより楽しく快適にしてくれるグッズがたくさん販売されています。その中から、あると便利なグッズを3つピックアップしました。
日本育児「ソフトバスチェア」
約1kgと軽量の「ソフトバスチェア」は、新生児から11kgまで使え、折りたたんでコンパクトに収納できる使い勝手のよいアイテムです。3段階のリクライニングシートになっており、成長に合わせて角度を変えられます。柔らかくて座り心地がよく、頭の部分にはクッションが付いているのもポイントです。
通気性と速乾性に優れたメッシュ生地で、取り外して洗濯機で丸洗いもOK。毎日のように使用するもののため、清潔に保ちやすいのは大きなメリットです。
バスチェアを使えば安定性があり、両手を使って洗えるためママやパパの負担も軽減します。
商品名:日本育児「ソフトバスチェア」
リッチェル「ひんやりしないおふろマットR」
「ひんやりしないおふろマットR」は、断熱効果のある素材を使用しており、冬場でも冷たさを感じにくいのが魅力のマットです。赤ちゃんの体にしっかりフィットする作りで、安心して体を洗ったり、拭いたりできます。
シンプルなデザインで水はけもよい素材のため、手入れがしやすいのも魅力。約205gと軽量で、持ち運びにも便利です。
商品名:リッチェル「ひんやりしないおふろマットR」
リッチェル「くまさんシャワーフック」
吸盤式で浴槽の側面など好きな位置に取り付けられる「くまさんシャワーフック」。赤ちゃんを洗うのにちょうどよい高さに簡単に調節でき、高い場所に手を伸ばしたり立ち上がったりせずにシャワーヘッドを設置できる便利アイテムです。
両手が使えるため手早く洗えてママやパパの負担も減ります。子どもが喜ぶかわいらしいくまのデザインや、小物が掛けられるフックが付いているのもおすすめポイントです。
商品名:リッチェル「くまさんシャワーフック」
トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.com
産婦人科専門医 日本産婦人科学会所属
佐々木 綾
AYAウィメンズクリニック院長。
愛知医科大学医学部卒業後、関西圏の病院で、産科・婦人科・救急に携わるうち、妊娠・出産前からの体づくりや、手術の前後にできるセルフケアを模索し始める。 現在は、” 体の声に耳を傾け、心を整え、心身の調和を”をコンセプトに、気功・ヨガ・呼吸法、古武術などを取り入れた体を美しく整えるボディメイクなどの指導も行っている。クリニックの裏に小さな農園をつくり、野菜や果物、ハーブを作り、実際に自身や子供含めた家族、患者さんに提供している。
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