先日、自転車の乗り方の講座を受けてきました。高校時代は、ママチャリにまたがり、田舎道を立ち漕ぎでかっ飛ばし、通学していたわたくし。典型的なペーパードライバーですので、現在も実家に帰省した際も、ママチャリにまたがり、あちこちに繰り出しておりますの。ママチャリの運転、結構うまいと思うんですよね。正直最初は、今さら自転車の乗り方だなんて…と思いました。でも、逆にどんなことを教えてもらえるのかしら…?と、興味津々で講座に出席することを決めました。
自転車ユーザーのライターNが自転車乗り方講座に参加してみた
実は、自転車って、ロードバイクやマウンテンバイクのことだったんです!マウンテンバイクのことは「MTB」と略すんですよ。みなさん、ご存知でした?…わたくしも、知ったばかりですが。つけ焼刃の知識を披露したいお年ごろなのです。それにしても、自転車=ママチャリしか思い浮かばなかったわたくしって(涙)。ちなみに参加者の大半は男性で、年齢層は20代〜60代と幅広めです。
元プロMTB選手が教える自転車の正しい乗り方
講師は堂城 賢(たかぎ まさる)さん。元プロMTB選手で、現在、長野県安曇野で「やまめの学校」という自転車スクールの校長先生です。「やまめの学校」では、正しい乗り方を教えてもらえます。ただ走って、曲がって、止まる…ではなく、“ちゃんと”走って、“ちゃんと”曲がって、“ちゃんと”止まる。その違いは、自転車に乗るときの姿勢にあるそうです。あごを少し引き、背中をまっすぐにした「おじぎ」の姿勢で乗るのが正解。正しい姿勢で乗れば、正しい筋肉の使い方ができる。乗っていて首や腰、腕や膝が痛くなる人は、正しい乗り方ができていない証拠なんですって。
堂城さんの軽快なトークに乗せられ、受講生が引っ張り出され、実際にロードバイクにまたがっての体の動かし方や、筋肉の使い方などをレクチャー。ほかの生徒は椅子に座った状態で、堂城さんに言われるとおりに体を動かします。個人的にとても興味深かったのは、あごの位置によって、呼吸の深さが変わること。あごを少し引いた状態だと呼吸が深くなり、あごが上がっていると、呼吸が浅くなってしまうんです。不思議じゃないですか?
それから、同じ動作を意味する言葉だと思っていたのですが、「立って」と言われるのと「腰を上げて」と言われるのとでは、使う筋肉が変わってくるのも、非常におもしろかったです。無意識のうちに「立って」だと脚の前側の筋肉を、「腰を上げて」だと後ろ側の筋肉を使っているんです。同様にハンドルを「握る」と言われてしまうと、指先から曲げてしまうのだけど、これは間違い。手のひらで丸いものを持つように、指の根元を曲げて包み込むようにハンドルに手をかける。そうすると、余計な力が入らず楽に自転車に乗り続けることができるのだとか。ちなみに、四角いものを持つイメージで手を握るとやっぱり変な力が入ってしまうんです。エア四角、恐るべし!!
それから、自転車に乗っているときに一点だけ集中してものを見てはいけないそう。目標地点を見据えて「がんばろう」と思って走ると苦しくなっちゃうし、集中していると車やほかのライダーに気づかなくなってしまう。まわりの気配を感じられるように視野を広めることが大切なんですね。
講座が終わると、とってもロードバイクに乗ってみたい!GWあたりに安曇野まで行ってみようかしら…、そんな気持ちになりました。そして、自転車の正しい乗り方は、人生にも通ずるのだということに、わたくし気づいてしまいました!ハンドルを握るときだけじゃなく、女性に大切なのは四角じゃなくって丸みです!!女性らしい丸みあるしなやかな体と、角のない柔案な考え方やスタンスを身につけられたら、女性として鬼に金棒じゃないですか!? そのうえで、そして視野を広げてバランスよく生きていきたいなーと思いました。
あまりに楽しかったので、堂城 賢さんの著書「自転車の教科書」(小学館)も拝読。「ママチャリを卒業して、MTBを華麗に正しく乗りこなす!」新しい目標ができました^^