■「烏滸がましいですが」の例文
「烏滸がましいですが」を使うことにより、自分自身の言動を謙虚している意味合いで表現できます。目上の人や取引の相手にお願いしたり、依頼したりする場合に使えるでしょう。その際、相手に素直な態度で接することが重要です。
・目上の人に使う際の例文
「お忙しい中、自身のお願いを聞いていただくのは烏滸がましいのですが。」
・ビジネスシーンでの例文
「ご依頼をするのは大変烏滸がましいのですが、よろしくお願いいたします。」
■「烏滸がましいにも程がある」の例文
「烏滸がましいにも程がある」は、自分と他人にどちらに対しても使えます。自分に対してであれば、丁寧に自分の依頼やお願いを伝えるときに使えるでしょう。また他人に対しては、その人物を非難する意味合いで表現されます。
・ビジネスシーンでの例文
「烏滸がましいにも程があると思いますが、私が考えた案を話してもよろしいでしょうか?」
・目下の人に使う例文
「言うことを聞かず自己判断で動くなんて、烏滸がましいにも程がある。」
■「烏滸がましいお願い」の例文
「烏滸がましいお願い」は、相手にお願いや依頼をしたい場合に使用します。目上の人に対して、言いにくいことを伝える際に使うことで優しい表現ができるでしょう。
・目上の相手にお願いする際の例文
「烏滸がましいお願いですが、不明点を教えていただけないでしょうか。」
■「烏滸がましいのですが」の例文
「烏滸がましいのですが」は、取引の相手や目上の人に対し、意見を言う際に使えます。この発言をすることで相手に対して、「受け入れてほしい」という意味合いを伝えられるでしょう。
・取引の相手に発言する際の例文
「私が発言するのは烏滸がましいのですが、今回の件は改善する必要があるかと思われます」
【烏滸がましい】の類語と意味や使い方の違い
烏滸がましいの4つの類語と、それぞれの意味や使い方の違いをご紹介します。
「分不相応」
分不相応(ぶんふそうおう)の意味は、「能力や立場・言動がその人の身分や地位を超えていること」です。つまり、その人の身分や地位にふさわしくない言動や態度という意味合いとなり、「烏滸がましい」の類語となります。
・例文
「彼は分不相応な仕事をさせられている。」
「厚かましい」
厚かましいの意味は、「恥じる気持ちや遠慮がないこと、ずうずうしいこと」です。上下関係にかかわらず、ずうずうしく、遠慮がない意味合いで「烏滸がましい」の類語として使われます。
・例文
「厚かましいお願いですが、資料をお借りしてもよろしいでしょうか。」
「図々しい」
図々しい(ずうずうしい)とは、「他人の迷惑を気遣うことなく、自分勝手で遠慮のないこと」という意味。無神経な人・自分勝手な人などを意味しており、「烏滸がましい」の類語となります。
・例文
「図々しいお願いですが、先ほどの資料を再度送ってはいただけないでしょうか。」
「差し出がましい」
差し出がましい(さしでがましい)は、「でしゃばるような感じや余計なことをすること」を意味します。「烏滸がましい」と同様に、相手に対して伝える際にクッション言葉として使用可能です。
・例文
「差し出がましいとは存じますが、こちらをお使いください。」
【烏滸がましい】の使い方をマスターしよう
烏滸がましいの意味や使い方をマスターできたでしょうか。烏滸がましいは使い方によっては、嫌味っぽくなってしまう可能性があります。そのため他人に使う際には、相手との関係性を壊さないように気をつけましょう。
しかし、使い方によっては相手を立てたり、謙虚な姿勢を伝えたりすることにも用いることができます。また、「厚かましい」や「図々しい」などの類語は「烏滸がましい」と似ていますが、それぞれニュアンスが違うので注意しておきましょう。この記事をきっかけに、烏滸がましいをビジネスシーンでうまく活用できるようにしてください。
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