バスタオルの嫌な臭いの原因は?
洗ったはずのバスタオルで顔や体を拭いたときに、「なんか変な臭いがする」と思った経験は誰しも1度はあるのではないでしょうか。なぜ洗濯したバスタオルから嫌な臭いがするのでしょうか?
■雑菌の繁殖によるもの
洗濯したはずのバスタオルからする嫌な臭いの原因は、乾き切らず湿気によって繁殖した「雑菌」です。入浴後でも皮ふに残った「皮脂汚れ」や「タンパク質汚れ」が雑菌の栄養分となり、どんどん増えていきます。
雑菌が発生する原因は、洗濯槽に繁殖している雑菌がバスタオルに付く場合もありますが、タオルを干す環境にある可能性も。雑菌は「気温30~40℃」「湿度80~85%」の、気温がやや高めでジメジメした環境を好みます。
洗濯したバスタオルをジメジメした場所に干すと、清潔にしたはずなのに雑菌を寄せ付けてしまいます。嫌な臭いを除去するには雑菌の繁殖を解決する必要があり、良い香りの柔軟剤を大量に使用しても効果的とは言えません。
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臭いは熱を利用して取り除く
嫌な臭いを取り除くために洗濯を繰り返しても、なかなか雑菌はなくならないもの。臭いの元となる雑菌は、熱を利用すれば取れやすくなります。具体的な方法をご紹介します。
■アイロンをかける
バスタオルの生地が高温に対応できるものであれば、アイロンの高熱を当てて雑菌を取り除ける場合があります。やり方は以下の通りです。
・アイロンを「高温」に設定する
・洗濯後、脱水したバスタオルに、アイロンを1カ所あたり1~3秒ほど押し当てる
・最後にバスタオル全体にアイロンがけをして干す
生地によっては高熱で傷む可能性もあるため、試してみる場合は、事前にバスタオルの「洗濯表示」を確認してください。
■電子レンジを使う
アイロンを所持していない場合には、電子レンジを活用する方法が使えます。やり方は「蒸しタオル」を作るのと同じ要領です。
・臭いを取りたいバスタオルをぬらし、軽く絞っておく
・水が垂れないことを確認したら、バスタオル全体をラップで包む
・500Wで1~2分温める
・やけどに気を付けながら、温まったタオルを取り出してすぐに洗濯する
これは「綿100%」のタオルだけに使える方法です。タオルを温めてもぬれた状態では雑菌が発生しやすいため、すぐに洗濯しましょう。