仕事や育児の悩み解消に。モヤモヤの原因は無意識の偏見かもしれません
「子育ては女性がするもの」「子育て中は仕事をセーブすべき」「女性は管理職に向いていない」などなど、みんなが無意識に持っている偏見=アンコンシャス・バイアス。最近、企業研修などでも盛んに使われ注目されています。みなさんももしかしたら…と思いあたることはありませんか?
実は私たちが生きていく上で必要なもの
無意識の偏見と聞くと、それは悪いもので、持つことがよくないことと思われがちですが、実は私たちが生きていく上で時として必要なものでもあるんです。
例えば初対面の人と会話をする時、相手の外見や職業、出身地などの情報を手掛かりに「この人はファッションが好きそうだな」とか「この人は子ども好きで優しそうだな」など、イメージを膨らませコミュニケーションをとったりしますよね。
旅先や知らない場所に行った時は「この雰囲気はなんだか危険な感じがする」など、無意識のバイアスを持っていることで危機回避ができたりもします。
一方で、「女性である」「ママである」といったラベル付けによるバイアスによって一定のイメージがつき、周りも自分もそうした思い込みから抜け出せないということも。
世の中に溢れるアンコンシャス・バイアス
時代が変わり共働きが当たり前の時代となりつつも、私自身、母親になってみて「ママなのだから…」というバイアスがたくさんあるなと感じました。
「ママになったら子どもを優先すべき」
「小さい子どもを人に預けるなんて…」
「子どもの食事は手作りでなくては」
「仕事をしているから…と言われないように家事も育児も完璧にやらなきゃ」etc
また、ママだけではなく、パパに対するバイアスもありますよね。
「男は家庭より仕事を優先するべきだ」
「子どものために仕事を休むなんて」
本当は育休を取ったり、子どもと一緒に過ごしたいと思っていてもできなかったり、他にも職業柄・立場柄もたれるバイアスもあると思います。真面目な人こそ、すべてをちゃんとやらなければと、頑張りすぎて自分を追い込んでしまい、その思い込みから抜け出せず苦しんでいたり…。
モヤモヤの解消に役立つかも?
なんだかモヤモヤする、このままでいいのだろうか、心身ともに疲れてしまった…。そんな時はもしかしたら自分の中にあるアンコンシャス・バイアスが原因では?と立ち止まって考えてみることで、その状態から抜け出す糸口がみつかるかもしれません。
私の場合、
・モヤモヤした時は「なぜモヤモヤするのだろう?」ということをノートに書き出す
・自分の中で「〜すべき」「〜しなければ」という思考が働いた時は、「本当に?」と意識的に自分に問う
・悩んだり迷ったりした時は、それをやっている自分が「ワクワクするか・しないか」で判断する
といったことを日頃から意識しています。私は特に、子育てをスタートして間もない頃にアンコンシャス・バイアスに縛られていました。
「ママになったのだから子どもを優先しないといけない」
「20時までに寝かしつけしないといけない」
「食事は無添加のものがいい」などなど
子育て本やネットに書かれた記事を読んでは、その通りにはいかない現実と、周りから求められるママ像と自分がありたい姿とのギャップに葛藤し、体調を崩したこともありました。でも、自分がアンコンシャス・バイアスに縛られていたことに気付き、それを少しずつ手放していったことで自分の中で大事にすることが明確&シンプルになり、子育ても格段にラクになり楽しくなりました。
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Domanist
中安加織
1児(女児)の母。会社員として働きながら、インタビューサイト〝Starry Future〟と、なりたい私を叶えるためのプラットフォーム〝ミアビータ〟を運営。初めての育児に奮闘する新米ママ。
IG:https://www.instagram.com/kaori_nakayasu/
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