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2021.05.05

「予て」の意味とは? 読み方や「予てより」「予てから」の注意点、例文を解説

ビジネスシーンで「予て」という文字を見かけたことはありませんか?「正しい読み方は?」と疑問に思うこともあるかもしれません。今回は、正しい読み方や意味、また「予て」を使った他の表現の注意点や例文も、あわせて解説します。色々なシーンで使うことができますので、参考にしてください。

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【目次】
 ・「予て」の読み方や正しい意味とは?
 ・「予て」「兼ねて」どちらを使う?
 ・「予て」の類語や言い換え表現
 ・重複表現に気を付けたい「予てより」「予てから」
 ・「予て」の使用例をシーンにご紹介
 ・「予て」の意味を正しく理解し上手に使いこなそう

「予て」の読み方や正しい意味とは?

言葉を適切に使用するためには、正しい意味合いを知ることが大切です。まずは、「予て」の読み方や意味について確認していきましょう。

予て 意味

(C)Shutterstock.com

■ひらがな表記は「かねて」

「予て」という言葉は、初めて見ると読み方に戸惑ってしまいますよね。「予て」は、ひらがなで「かねて」と表記します。漢字では、「予て」のほかに「兼ねて」と表現されることもある言葉です。

漢字字とひらがな、どちらで表記してもかまいませんが、一般的にはひらがな表記の多い言葉です。ビジネスでは「予て」と漢字表記するシーンも多いことから、正しい読み方や意味について理解しておくほうがいいでしょう。

■「予て」の意味は「以前から」「以前に」

「予て」には、「以前から」、「以前に」という意味合いがあります。過去に経験または認識されていた様子を表し、名詞的にも用いられる言葉です。「予て」に「~より」を付け、「以前から~している」と強いニュアンスを持たせることもできます。

「予て」「兼ねて」どちらを使う?

前述したように、「予て」は「兼ねて」と表記することもできます。実際には、どちらの漢字を使う方が正しいのでしょうか?

予て 意味

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■多くの意味を含む「兼ねて」

「兼ねて」も、「あらかじめ」「前もって」といった、以前より認識されていたことを示す言葉です。また「兼」という漢字は、ふたつ以上のものを合わせることを意味しています。

「兼ねて」の「兼ね」は、古語である「兼ぬ(かぬ)」の連用形です。「兼ぬ」には、「予測する」「予期する」といた意味合いのほかに、「わたる」「あわせる」といった意味も含まれます。そのため、「兼ねて」は、現在では以下のように主にふたつのことを合わせる意味で使用できる言葉です。

・お祝いを兼ねてご挨拶に参りました。
・お礼とご挨拶を兼ねて、ぜひお伺いできればと存じます。
・休憩室と会議室を兼ねてスペースを設けました。
・新入社員の親睦会も兼ねて、当日は〇〇へ集合しましょう。
・趣味と実益を兼ねて副業に取り組んでいます。

■漢字表記は「予て」が一般的

「兼ねて」は「予て」に比べると、幅広い意味で使用できる表記です。その分、「前もって」なのか「あわせる」なのか、意味合いが紛らわしいという一面もあります。基本的には、「予て」「兼ねて」どちらでも間違いはありません。

しかし、「前もって」という意味を伝えるのであれば、「予て」を使用するのが無難です。読む相手が、文章の内容をシンプルに理解できるというメリットもあります。

「予て」の類語や言い換え表現

「予て」には、以下のような類語や言い換え表現を用いることができます。言葉のバリエーションを増やしておけば、さまざまなシーンで適切な敬語を使えるようになりますよ。

予て 意味

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1.「前もって」

「前もって」は、「以前に」「先立って」という意味合いを持つ「予て」の類語です。「より早い段階」または「今より前の段階」に準備していたことや、認識していたことなどを表します。

(例文)
・予定に間に合わない場合は、前もってご連絡いただけますと幸いです。
・前もって準備していたおかげで、当日は慌てずにすみました。

2.「あらかじめ」

「あらかじめ」の漢字表記には、「予て」と同様に「予」を使用します。「予め」と書き、将来を予測して物事を行う様子を表す言葉です。ビジネスシーンでも頻繁に用いられる表現になります。

(例文)
・応募多数の場合は抽選になります事、あらかじめご了承いただけますと幸いです。
・あらかじめ連絡頂戴できますと、当日スムーズにご案内できるかと存じます。

3.「疾っくに」

「予て」の類語である「疾っくに(とっくに)」は、指定された時間よりも前に物事が完了していたことを意味します。

(例文)
・課題は山積みだと思っていたが、気付けば疾っくに完了していた。
・その問題は、疾っくに終わった話だと思っていました。

4.「かねがね」

「かねがね」は、漢字で「兼ね兼ね」または「予予」と書きます。以前から継続し、度々行われている様子を表す言葉です。

(例文)
・ご活躍の噂は、かねがねお伺いしておりした。
・確認の重要性はかねがね認識しております。

5.「最早」

「最早(もはや)」は、ある事態が実現しようとしていることを意味します。また、ある事態が変えられないところまで進んでいることも表す言葉です。「今となっては」「もう」のように、ネガティブなシーンで使われることも多い言葉になります。

(例文)
・最早、今年の夏も終わりを告げようとしている。
・ここまで何とか踏みとどまってきたが、最早これまでか。

重複表現に気を付けたい「予てより」「予てから」

「予て」に似た表現として「予てより」「予てから」というフレーズを耳にすることもあるのではないでしょうか。実は、これらは「重複表現」にあたる使用法です。気付かぬうちに間違った言葉遣いをしないためにも、その理由について確認していきましょう。

予て 意味

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■重複表現とは?

重複表現とは、同じ意味を持つ言葉を繰り返して使うことです。話し言葉をそのまま文字にすると、起こりやすい表現になります。

そもそも、「予て」は、動詞である「兼ぬ(かぬ)」に接続助詞の「て」がついたものです。つまり、「予て」は一語で「以前から」という意味が完了していることになります。

一方、「予てから」「予てより」には、「~から」「~より」のように、前からあったことを意味する言葉がプラスされています。つまり、「予てから」は、「以前から+から」のように、同じ意味が重なる重複表現になっているのです。

「頭痛が痛い」「受注を受ける」なども、同じように重複表現にあたる言い回しです。言葉のやり取りでは気付かない表現も、実は間違っているケースが多いため意味合いをチェックしておきましょう。

■新聞記事では「予て」が基本

新聞社の用事用語集では、「予て」が表記の基本となっています。「予てから問題があった」ではなく「予て問題があったように……」と表現するのが一般的です。

その一方で、平安時代の『古今和歌集』や『源氏物語』では、「かねてより」という表現が用いられています。そのため、国語辞典では「予て」の例文に「かねてから」「かねてより」を用いたものも多く見られます。

「一体どちらが正しいの?」と迷ってしまいがちですが、ビジネスシーンでは「予て」を使うほうが無難だと考えられます。しかし、話の流れやメールの内容によっては、「予てより」「予てから」という表現が適していることもあるでしょう。それぞれの使用例は、次の項から詳しくご紹介していきます。

「予て」の使用例をシーンにご紹介

「予て」の意味や注意点をふまえたら、早速具体的な活用法をチェックしていきましょう。ビジネスと日常生活、それぞれの使用例をマスターしておけば、とっさのシーンでも「予て」を適切に使えるようになります。必要に応じ、「予てより」「予てから」を使用することもポイントです。

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■ビジネスシーンで「予て」を活用

「予て」という表現は、ビジネスで活用できるていねいな表現です。以前から準備していたこと、考えていたことなどを相手に伝えられます。また、相手の以前からの好意に対し、感謝を伝えることも可能です。

「予て」の例文
・予てお伺いした件ですが、その後ご都合はいかがでしょうか?
・予て計画していたプランは、来月より実行予定です。
・予てお伺いしていたような、素晴らしいお人柄に感激しております。

「予てより」の例文
・予てより、お仕事をご一緒することを楽しみにしておりました。
・予てよりお引き立ていただき、いつも感謝しております。
・予てよりご愛顧いただいておりましが、しばらく休業いたいます。

「予てから」の例文
・予てから準備を進めていたプロジェクトが、ようやく日の目を見るときがきた。
・予てからの希望が叶い、大変嬉しく存じます。
・予てからの予定どおり、イベントは当日雨でも決行いたします。

■日常生活で使う「予て」

前もって予定されていたこと、周知されていたことを表す「予て」は、日常生活でも使用できます。「予てから」「予てより」を使うと、より口語として活用しやすくなるでしょう。

「予て」の例文
・予て病気療養中のところ、温かいメッセージに励まされました。
・予て予定されていたイベントも、今回はキャンセルになりそうです。
・予ての同僚が訪ねてくるため、買い出しに出かけようと思います。

「予てから」の例文
・予てから嫌な予感はしていたが、ついに現実になってしまった。
・予てからの願望が叶い、ついに新車を購入することになった。
・予てから努力していたおかげで、ダイエットに成功した。

「予てより」の例文
・週末は、予てより親交の深い友人とパーティーの予定です。
・予てより夫からお話を伺っておりました。お会いできて光栄です。
・予てより大ファンだった彼女に会えてとても嬉しい。

「予て」の意味を正しく理解し上手に使いこなそう

「予て」という言葉は、ビジネスや日常生活に活用できる言葉です。類語をマスターすれば、さらに言葉の活用法が広がります。「予て」を基本としながら、「予てより」「予てから」と上手に使い分けることもポイント。言葉の正しい意味を理解して、大人としての言葉遣いをマスターしていきましょう。

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