美白有効成分とは。効果があるのはどれ?
美美容業界歴25年超のベテラン美容エディター・木更容子さんに聞きました。
「美白成分」と一口にいっても、美白にいい成分はおそらく世界中に無限にあるのだそう。日本の厚生労働省に認められた「美白有効成分」は、現在は20数種。これらは「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」あるいはこれに類似した効能を表示することが認められた成分で、「医薬部外品」や「薬用化粧品」と表示して販売することができます。「美白有効成分」が配合されているアイテムだけが、「美白化粧品」を名乗れるというわけです。
【主な美白有効成分】
アルブチン
ビタミンC誘導体
エナジーシグナルAMP
エラグ酸
カモミラET
グラブリジン
コウジ酸
トラネキサム酸
ニコチン酸アミド
ビタミンC
ビタミンCエチル
マグノリグナン
4MSK
リノール酸S
ルシノール
などなど…
厚生労働省に認められていない成分で効くものもある?
美容皮膚科で処方される「ハイドロキノン」という塗り薬がありますが、これは「美白有効成分」とは認められていません。
木更さんによると、このように美白有効成分としては認められていないものの、美白に効く成分はあるそう。つまり、厚生労働省の認可が効果のすべてではないということ。ただし、認められたものであれば効果と安全性のバランスが保証されており、安心して使えると考えられます。例えばハイドロキノンは、効果が非常にパワフルで使用法を間違えると肌にダメージを与えるおそれがあり、医師の指示なしに使用するのは避けるべきでしょう。
「認められたものでも認められていないものでも、美白成分っていうのはそれぞれ『効くメカニズム』が違うということ。たとえば、有名なところで、トラネキサム酸は、黒い色素であるメラニンをつくる細胞が元気にならないようにするアプローチ。もうひとつ、よく耳にするところで、4MSKは、肌の代謝を促しメラニンを含む細胞が早く出ていくようにするアプローチ。他にも、そもそもメラニンがつくられないよう指令系統を邪魔するアプローチや、できてしまったメラニンがつぎつぎに細胞に受け渡されるのをブロックするアプローチなど。ひとくちに美白っていっても、実はアプローチはさまざま」(木更さん)
美白効果のマルチ度は「ビタミンC誘導体」が最も高いものの、一成分ですべてをカバーできるパーフェクトな美白化粧品は存在しないそう。
「いろいろな成分でいろいろにアプローチができるのがいい。美容のプロはいろんなブランドのいろんなアイテムをミックスコーディネートするといわれるゆえんです。簡単に言えば、『いろいろな美白コスメを使う』ということ。肌を白くしたり透明感を高めたいと思ったら、いろいろな美白コスメを試すのがいい。そこんとこだけ覚えてくれればOKです」(木更さん)
おすすめの美白成分サプリ
国のお墨付き! シミ・そばかすに効く【トランシーノ】
シミへの効果を国から認められた医薬品、それが、第一三共ヘルスケアの「トランシーノ ホワイトCクリア」。シミにもいくつか種類がありますが、紫外線によってできる老人性色素斑、化粧品による炎症後などにできる炎症後色素沈着、そして遺伝などでできるそばかす、これらすべてを薄くする効果があるといえる、いわばシミの総合薬みたいなもの。
最大量配合されている「L-システイン」には、シミの元となるメラニン色素の生成を抑えるだけでなく、体外への排出を促す作用も。つまりできてしまったシミにも新しいシミにも働きかけてくれるのです。また、食事からだけ摂取しようとすると意外と大変な「ビタミンC」も1000㎎配合。
▲ トランシーノ ホワイトCクリア 120錠 [第3類医薬品] (1日2回、約1ヵ月分)
大人になったら【ファンケル】で美白の方法を見直したい!
「黒色メラニン」と「肌色メラニン」という2つのメラニンのバランスによって決まっている私たちの肌の色。肌の白さをキープするほうの「肌色メラニン」は年齢と共に減ってしまい、放っておくと「黒色メラニン」の勝ち…! なんてことにもなりかねないんです。そうならないようファンケルが見つけたのが、「肌色メラニン」を応援する美白成分「ヒドロキシチロソール」。これをいわゆる “体の素” であるアミノ酸「L-シスチン」と組み合わせものが、この「ホワイトフォース」の主役成分です。
他に、肌をつやつやに保ってくれる「ハス胚芽エキス」や、ザ・美肌成分の「ビタミンC」、そして同じく美白にもたるみにも効果が認められている万能成分「ナイアシン」なども配合。
▲ ファンケル ホワイトフォース 180粒 (1日6粒、約30日分)
【資生堂】が厳選した東洋の美容の力で健康ツヤ肌に
薬膳の世界でも取り入れられる美容成分が多く配合されているのが資生堂の「ピュアホワイト」。
中でも注目は、高い抗酸化作用がある「枸杞の実」。杏仁豆腐の上にのっていたり、スープに散らばされていたり、中華料理では口にすることも多い小さな赤い果実ですが、中医薬膳学の世界では老化防止の食材として知られていて、めまい、ふらつきや目の疲れにもよいとされているスーパーフルーツ。他にも、次世代のビタミンEともいわれるトコトリエノールを豊富に含んだアブラヤシのオイルや美容パワーで近年さらなる注目を集めるハトムギエキス、それにポリフェノールたっぷりの菊花エキスも。ギュッと凝縮された食薬のパワーで健康維持し続けたい方におすすめの美白サプリです。
▲ 資生堂 ピュアホワイト 〈タブレット〉 240粒(約30日分)
1日1本「ホワイトショット インナーロック リキッド IXS」
肌の透明感を内側からもサポートしてくれる、いわば “飲む日焼け止め” のようなもの。
強い日差しを浴びると、黒くなったり色ムラになってしまったり…、すぐ肌に出ることありますよね。実はこれ、シミの元であるメラノサイトが重なることでピラミッドのような高さのある塊と化し、肌表面に近づくことが原因なんですって。そんな「メラノピラミッド」を解体し、黒い塊を小さくしてくれるのが、「ブラジル人参」とも呼ばれ、原住民のインディオたちが万能薬としてさまざまな目的で広く用いてきたハーブから抽出した、ポーラオリジナル成分の「パフィアエキス」。うっかり日焼けをしても、体の内側からもシミや色ムラをブロックできていると思えば心強い!
▲1箱 30ml×10本
▲ 手のひらサイズの瓶には、「パフィアエキス」以外にもパワフルなエキスが目白押し。まるで、濃厚なエキスのミックスジュース!
美白有効成分たっぷりのおすすめ化粧水
イハダ|薬用クリアローション
美白有効成分「m-トラネキサム酸(トラネキサム酸)」を配合し、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。また、抗肌あれ有効成分(グリチルリチン酸塩)により、赤みやニキビが生じにくい肌へ。また、高精製ワセリンのうるおい密封効果で、乾燥などの外部刺激から肌を保護し、うるおいをキープします。
▲180ml
コーセー|インフィニティ アドバンスト ホワイト ローション XX
美白有効成分“コウジ酸”の働きにより、シミやくすみの原因となるメラニン生成を抑制し、内側から白く輝くような透明肌へと導く、シミ対策の強い味方となる化粧水です。年齢とともに低下するシミへの抵抗力を高めるとともに、浸透促進効果の高い“オレイン酸誘導体”で美白成分が角質に素早く浸透。紫外線や乾燥で厚く固くなった皮膚をやわらげ、使うたびに圧倒的な透明感の高さを実感します。
▲【医薬部外品】 160ml
ソフィーナ ボーテ| 高保湿化粧水〈美白〉(化粧水)
角質細胞にまでうるおいをしっかり届け、後に使う乳液がよりなじみやすい肌に整える高保湿化粧水。固くなりがちな細胞に水分のベールとなる「ケラチン保水処方」と、月下香培養エッセンスa(*1)”がうるおいを持続させ、肌を健やかに保ちます。
(*1)チューベロース多糖体、グリセリン
▲【医薬部外品】 140ml
カネボウ化粧品|DEW ブライトニングローション
日中の外的要因によって引き起こされる乾燥やくすみにアプローチし、透き通るようなハリ密肌へ導く美白化粧水。独自開発成分“バランスクリアC”が肌にたっぷりのうるおいを与え、輝きを放つような透明感のある明るさを引き出します。また、濃密なとろみがみずみずしく崩れながら肌の角層まで深く浸透し、やわらかくもっちりとしたハリ感を実現します。自分の肌質やお好みのテクスチャーにあわせて、さっぱり・しっとり・とてもしっとりの3種から選べます。
▲【医薬部外品】 150ml