「意向」
「意向」は、「どうするつもりかという考え。心の向かうところ。思わく」という意味。つまり、「自分はどうしていくのか」という、未来に対する意思表示に使う表現です。また、「ご意向」とすることで「相手の考え」という意味になり、目上の人の考えを表現する言葉になります。
(例)弊社の意向としましては、このままこのプロジェクトを継続させていきたいと思っております。
(例)貴社のご意向を伺いたく存じます。
「存じます」
「存じます」は、目上の人に使う敬語表現。「思う」の謙譲語「存じる」に、丁寧語の「ます」をつけたもので、「~だと思います」という意味になります。「思います」も敬語表現ですが、改まったシーンでは「存じます」を使う方が良いでしょう。自分の意見をより丁寧に伝えることができます。しかし、多用すると、相手に過剰な表現だと取られかねませんので、使用頻度には気をつけてください。
(例)〇〇様におかれましては、ご健勝のことと存じます。
英語表現とは?
「思う所」という意味の「所存」は英語で、どう表現するのでしょうか? まず、「思う」といえば。「I think 」が思いつきますよね。しかし、欧米では「I think(思う)」という表現は、意思を伝える言葉として弱いと言えます。
そんな時は「will」を使って表現するのがベター。「will 」は未来を表す単語ですが、主語が自分であるとき、強い意志を表現することができます。
・I will try and do my best. (今後も努力していく所存です)
・I will try my best not to repeat the same trouble. (今後の再発防止に尽力する所存です)
最後に
自分の考えや、思いを述べる時に使う「所存」という言葉の意味や使い方について解説してきました。フォーマルなシーンやビジネス文書などで、自身の意見や思いを述べる時の参考になさってください。
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