【目次】
・加湿器選びのポイント
・加湿方式の種類
・リビングに溶け込むモダンデザイン
・寝室にピッタリのコンパクト加湿器
・香りも楽しめるアロマ加湿器
・お手入れ簡単なおしゃれ加湿器
加湿器選びのポイント
蒸気の発生方法や加湿できる範囲、使用場所での違い、加湿以外の機能の有無など、加湿器にはさまざまなチェックポイントがあります。加湿器選びの際に、必ずチェックしたい三つのポイントを紹介します。
「据え置きタイプ」と「卓上タイプ」
加湿器には、床に設置して使う「据え置きタイプ」と、机や棚の上で使う「卓上タイプ」があります。
「据え置きタイプ」は加湿器そのものが大きく、大容量のタンクを搭載しているため、長時間の稼働が可能です。
また加湿器には、加湿できる範囲の目安を示す「適用畳数(適用床面積)」があり、据え置きタイプでは22畳以上をカバーできるものもあります。広いリビングで使いたい場合には、据え置きタイプが最適です。
一方、コンパクトで置き場所を選ばないのが「卓上タイプ」です。稼働時間は短くなりますが、子どもが勉強をする間やデスクで仕事をしている間など、決められた時間で加湿効果を得たい場合におすすめです。
畳数に合った加湿能力で選ぶ
加湿器には「適用畳数(適用床面積)」が示されていますが、日本式家屋の戸建と鉄筋コンクリートのマンションでは、同じ加湿器でも適用畳数が異なります。
木造和室の畳や壁は湿気を吸収しやすいですが、マンションは気密性が高く、湿度を一定に保ちやすいからです。
そのため、加湿器を購入する際には、家のタイプや使う場所、部屋の広さなどをよく確認してから選ぶことも大切です。
付加機能をチェックする
加湿器には、便利な付加機能があります。機能が増えるほど、価格はアップしていきますが、家庭環境によっては必要となる機能もあるでしょう。
加湿器に付いている付加機能をいくつか紹介します。
・タイマー機能
・自動加湿コントロール機能
・転倒防止スタンド
・チャイルドロック
就寝中に加湿器を利用することが多い人は「タイマー機能」、加湿のし過ぎと窓の結露を防ぎたい人は「自動加湿コントロール機能」がおすすめです。
小さい子どもがいる家庭なら「転倒防止スタンド」や「チャイルドロック」があると安心です。
加湿方式の種類
現在発売されている加湿器には、大きく分けて四つの加湿方式があります。それぞれの特徴や加湿方式による違いを、具体的に解説します。
スチーム式
やかんに水を入れて沸騰させると、注ぎ口から蒸気が発生します。
スチーム式加湿器の原理も同じで、水を加熱させて蒸気を放出します。パワフルな加湿力が特徴で、加熱により雑菌が繁殖しにくいことがポイントです。
デメリットは、消費電力が大きい点、吹き出し口から高温の蒸気が吹き出す点です。小さい子どもがいる家庭では、蒸気の吹き出し口にうっかり手をかざして、やけどしないように注意しましょう。
近年では、吹き出し口の蒸気が熱くならないタイプの製品も登場しています。
気化式
気化式加湿器は、水を含ませたフィルターに風を当てて加湿する方式です。スチーム式のように水を加熱しないため、消費電力が少なく、電気代を節約できます。
また、送風口から熱い蒸気が出ないので、子どもが手をかざしてもやけどの心配がありません。
デメリットは、風を送るファンの動作音がする点と部屋の温度が少し下がる点、フィルターの交換や手入れが定期的に必要な点です。メンテナンスにはやや手間がかかるかもしれません。
超音波式
超音波式加湿器は、超音波による振動で、水を霧状の水滴にして放出します。身近なものに例えると、霧吹きが近いかもしれません。
気化式と同様にヒーターレスなので、消費電力が少なく、ファンもないので静かです。また、安価な機種が多いこともポイントです。
デメリットは、タンク内に雑菌が繁殖しやすいので、日々のメンテナンスが必要な点です。また、スチーム式や気化式より水の粒が大きいため、床や壁が濡れてカビやすくなったり、水滴が付いたところが乾いて白い跡が残ることがあります。
ハイブリッド式
ハイブリッド式加湿器には、気化式または超音波式に熱を組み合わせた二つの加湿方式があります。
一つは「気化式×温風気化式」で、水を含んだフィルターに温風を当てて水分を蒸発させるため、広範囲を早く加湿できることが特徴です。
もう一つの「超音波式×加熱式」は、ヒーターで加熱した水を超音波で霧状にして放出します。音が静かなことに加え、水を加熱しているため衛生面にも優れています。
ハイブリッド式は、それぞれの加湿方式のよい部分を持ち合わせていますが、高性能な故に価格が高め、定期的なメンテナンスが必要など、加湿方式によってデメリットは異なります。
リビングに溶け込むモダンデザイン
リビングでは、長時間使用可能な大容量タンクがおすすめです。部屋の雰囲気を壊すことなく活躍してくれる、デザイン性の高い加湿器を3点紹介します。
カドー「加湿器 STEM630i」
一見すると加湿器には見えない、スリムでモダンなデザインが人気の加湿器です。
商品名にある「STEM(ステム)」とは植物の茎や木の幹を意味し、その名の通りまっすぐ伸びたスティック部分からマイクロミストを放出しています。
スティックの横には給水タンクが設置され、上面の蓋をスライドするだけで開閉が可能なので、立ったまま楽に注水ができます。
また、内部に抗菌プレートを搭載しているため、カビや細菌を抑制できる点も特徴です。
商品名:カドー「加湿器 STEM630i」
モダンデコ「AND・DECO UV除菌機能付き ハイブリッド式加湿器」
インテリアの邪魔にならないシンプルなスクエア形デザインのハイブリッド式加湿器です。視認性のよいLEDデジタルパネルで、温度・湿度がひと目で確認でき、全ての本体操作はリモコンから行えます。
また、UVライトとヒーター加熱によるW除菌に加え、パーツごとに丸洗いができるので、衛生面も安心です。
自動湿度調整機能のほか、自動OFFタイマーやスリープ機能、チャイルドロックなどの付加機能も充実しています。
商品名: モダンデコ「AND・DECO UV除菌機能付き ハイブリッド式加湿器」
ダイソン「Dyson Hygienic Mist MF01」
夏は扇風機やサーキュレーターとしても使える、人気家電メーカー・ダイソンの超音波式加湿器です。
こだわりのポイントは除菌機能。タンク内の水にUV-Cライトを3分間当ててから、清潔なミストを放出する仕組みです。細菌の温床となりやすいスポンジやフィルターがないので、お手入れも簡単です。
また、ダイソン独自の「エアマルチプライアーテクノロジー」で部屋を均一に加湿するため、一点に蒸気が集中してしまう心配もありません。
コンパクトボディながら最大18時間の連続運転が可能で、夜間でも快適に使用できる静音設計やスリープタイマーを搭載している点も魅力です。
商品名:ダイソン「Dyson Hygienic Mist MF01」
寝室にピッタリのコンパクト加湿器
肌や喉を乾燥から守り、睡眠時にも活躍してくれるコンパクトタイプのおすすめ加湿器を2点紹介します。
ROOMMATE「コンパクト超音波式加湿器 ボックス RM-92A」
ルームライトとしても使えるほか、蓋の上にはちょっとした小物も置ける超音波式加湿器です。加湿量は弱・中・強の3段階で調節でき、タンク内には1.6lの水が入るので、就寝中も快適に利用できます。
7色LEDライトは自動で色が切り替わりますが、好きな色を選択することもできます。また、アロマオイルも入れられるので、お気に入りの香りに包まれながら、眠りにつくことができるアイテムです。
商品名:ROOMMATE「コンパクト超音波式加湿器 ボックス RM-92A」
KEECOON「加湿機 気化式 4L」
4lの大容量タンクを搭載し、1回の給水で夜から朝まで24時間運転が可能な気化式加湿器です。金庫のようなユニークなデザインが特徴で、タッチパネルのほか、リモコン操作もでき、寝室での利用に便利です。
蓋を外して上から水を注ぐ上部給水式ですが、側面にスケルトンの水位計が付いているので、蓋をしていても給水可能です。
さらに、水残量が無くなるとモニターで表示し、自動で停止する空焚き防止機能も付いています。
おやすみモードで表示パネルの明かりを完全消灯できるので、睡眠を妨げる心配も不要です。また、最大消費電力18W、1時間あたりの電気代約0.6円の省エネ設計で、家計にも優しい加湿器です。
商品名: KEECOON「加湿機 気化式 4L」
香りも楽しめるアロマ加湿器
加湿器はミストを放出するタイプが多いので、アロマとの相性がよい商品です。香りも楽しめるアロマ加湿器の中から、おすすめの二つを紹介します。
ブルーノ「超音波アロマ加湿器LAMP MIST」
テーブルランプのようなモダンなデザインが特徴の超音波式加湿器です。
給水してスイッチを入れるだけなので、使い方はとてもシンプルです。ミストの量は弱・中・強の3段階に調整できます。
給水タンクの中に好きなアロマオイルを垂らせば、ディフューザーとしての使用も。電源プラグは取り外しができるので、寝室だけでなく、子ども部屋や書斎などへの持ち運びも便利です。
商品名:ブルーノ「超音波アロマ加湿器LAMP MIST」
ENERG「アロマ加湿器 E’S VASE」
高級感のある木目調と花瓶型がおしゃれな超音波式加湿器です。100mlの水に対してアロマオイルを2~3滴加えると、お部屋にお気に入りの香りが広がります。
マルチタイマーモードでは、1・3・6時間連続噴霧を選択できるほか、最長12時間の稼働も可能です。また、ボディ部分にはLEDライトが搭載されているので、7色のイルミネーションも楽しめます。
潤い空間を作り出す繊細なミストはやけどの心配がなく、子どもがいても安心して使用できることも嬉しいポイントです。
商品名:ENERG「アロマ加湿器 E’S VASE」
お手入れ簡単なおしゃれ加湿器
お手入れに手間がかかる加湿器は「せっかく購入したのに、面倒であまり使わなかった」ということになりがちです。
そこでデザイン性にも優れ、お手入れも簡単な加湿器を3点紹介します。
デュクス「Beam Mini」
タワー型のシンプルでスタイリッシュなデザインの超音波式加湿器です。床置きにも棚置きにも対応できるコンパクトサイズながら、最大約20時間の連続使用ができます。
3lの大容量タンクですが、上部から水を注ぐタイプなので持ち運ぶ必要がなく、楽に給水できます。フィルターを必要としないため、お手入れが簡単。掃除用のブラシも付属しています。
タンク下にあるフットライトは、オランダを流れる運河をイメージしたという柔らかな光を放ち、癒やし効果満点です。
商品名:デュクス「Beam Mini」
maxzen「4.5L 超音波式加湿器 KS-MX401-W」
どんな部屋の雰囲気にもマッチする、シンプルなデザインの超音波式加湿器です。
上部の注ぎ口が大きく、すり鉢型になっているので、水をこぼす心配がありません。さらに、タンク内は片手がすっぽり入るサイズなので、掃除がしやすいこともポイントです。
また、正面には残水量を色で示してくれるライトが付いており、赤色が給水のサインです。水が無くなると自動で停止するので、就寝時も安心して利用できます。
4.5lと大容量ですが、電気代は8時間でおよそ約4円の省エネ設計です。ミストの量は、吹出口を回転させることで、無段階に調整可能です。
商品名:maxzen「4.5L 超音波式加湿器 KS-MX401-W」
山善「スチーム式加湿器スチームキューブマグ」
スッキリとしたスクエア形のスチーム式加湿器です。コンパクトながら、木造和室約8.5畳、プレハブ洋室約14畳と広い部屋にも対応しています。パワフル運転で約5時間、標準運転なら約8時間の連続稼働が可能です。
上部給水式なので楽に給水できることと、タンク内をしっかり洗える衛生面のよさが魅力です。マグネットプラグなので、子どもやペットが足を引っ掛けてしまってもコードが外れて安心です。
商品名:山善「スチーム式加湿器スチームキューブマグ」
こちらの記事もたくさん読まれています
【最新版】おすすめの扇風機10選! タイプ別に商品を徹底比較して選び方を指南します
加湿器の臭いの原因は?重曹やクエン酸を使った掃除方法