【台湾ドリンク】なぜ? そんなに甘くするか…
台湾での生活を始めてからというもの、現地の人の食生活には幾度となくびっくりさせられてきました。そしてこの連載でも、そんな食にまつわる逸話をいくつかご紹介してきました。
そもそもいちばん最初に私が台湾の食に興味をもったきっかけは、学生時代に飲んだ一杯の紙パックに入った緑茶でした。
当時私はニュージーランドに留学をしていて、現地で出会った台湾人の友達とよく中華料理を食べに行っていました (このころからすでに〝中華好き〟)。そのときに彼らがよく飲んでいたのが、紙パックの紅茶、レモン茶、ジャスミン茶や緑茶などでした。
私もある日同じ緑茶を頼み飲んでみたところ、「ぬぁ、甘い!?」 しかも、結構な甘さ…。そう、台湾人は甘い飲み物が大好き。しかも、かつそれを食事に合わせるとは…、私にとっては衝撃でしかありませんでした。ちなみに「砂糖が入っている」ということを、中国語では「加糖 (Jiā táng)」といいます。
「なんでこんな甘いの!?」とまわりの友人に聞いたことがあるのですが、「台湾は砂糖の生産が盛んだから」だとか、「蒸し暑い国だから甘いものを欲しやすくなるんだよ」とか理由は諸説あるようなのですが、結局はみんな「反正台灣人都很愛加糖啊 (とにかく台湾人は甘いもの好きなんだよ)」という結論づけ。
それにしてもコンビニやスーパーなどのお店でも砂糖が入っていない「無糖 (Wú táng)」飲料を探す方が難しいほど、台湾の街には甘い飲み物が溢れていて、他にも試したことがある菊花茶や冬瓜茶や蘆筍汁 (アスパラガスジュース) 、すべて「超級甜~~!! (めちゃあま〜!)」でした。
そんな経験から、台湾で過ごし始めた最初のころは飲み物を買うときには必ず「這個有加糖嗎 (これって砂糖入っていますか)?」とカウンターで確認してから買うようにしていました。また、タピオカミルクティを買うときにも糖度の指定はマスト。合言葉は「我要微糖微冰 (Wǒ yào wēi táng wēi bīng)」=「甘さ控えめ氷少なめでお願いします」でした。このふたつを気をつけるようになってからは、極甘の不意打ちに遭うことはなくなりました。
台湾でローカルなドリンクにトライするときには、ぜひ甘さチェックをお忘れなく!
【続】
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ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official