「平素」の意味は「常日頃」で初めての相手には使えない!言い換え表現も解説 | Domani

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2021.07.21

「平素」の意味正しく理解してる? 平素を使う際の3つの注意点とは

「平素」は「常日頃」や「ふだん」の意味を持つ書き言葉です。この記事ではビジネスシーンで多用する「平素」について、使い方から注意点まで詳しく解説していきます。言い換え表現もご紹介しているので、ボキャブラリーを増やしたい人はチェックしてみてください!

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【目次】
 ・「平素」の意味とは?
 ・「平素」の使用シーンや使い方を解説
 ・「平素」を使う際の3つの注意点
 ・「平素」を使った4つの表現
 ・「平素」の5つの言い換え表現をご紹介
 ・「平素」の英語表現は?
 ・「平素」の意味を理解して使いこなそう

「平素」の意味とは?

平素は「へいそ」と読み、「常日頃」または「ふだん」を丁寧に表現した言葉です。 この熟語は「普通」や「何事もなく安らか」などの意味を持つ「平」と、「もとから」や「常に同じ状態であること」などを表す「素」から成り立っています。それぞれの漢字から考えると、平素の意味を理解しやすいはずです。

平素

「平素」の使用シーンや使い方を解説

「平素」は主に書き言葉として使われ、文書の定型表現として用いられることの多い言葉です。挨拶文や書き出しで使うことが多く、主に「平素は」「平素より」という表現を用います。 ビジネスシーンでよく使われる熟語なので、とくに取引先とやり取りする機会の多い人は注目してみてください。

■挨拶文や書き出しで使うことが多い

前述した通り、「平素」は口語より書き言葉として多く用いられ、企業間のビジネスメールや挨拶状などの書き出しに使われます。ほかにもお礼状・詫び状・案内状などで利用される表現なので、ビジネスシーンには欠かせない言葉です。

使用シーンからもわかる通り、「平素」は日頃の感謝を伝えるだけでなく申し訳ない気持ちを表現するときにも使えます。詫び状では冒頭に「平素より格別のご愛顧をいただき誠にありがとうございます」と入れることで、誠意を伝えつつお詫びの気持ちを表現できます。

■主な使い方は「平素は」「平素より」

使い方としては、「平素は」「平素より」のように助詞や格助詞をつけて使用するのが一般的です。厳密な使い分けはありませんが、この2つは少しニュアンスが異なるため意識して正しく使うようにしましょう。 まず「平素は」は、過去を表す意味合いの強い言葉です。

例えば「平素は格別のお引き立てを賜り」の場合は、過去に受けた愛顧や支援を意味すると理解できるでしょう。 一方「平素より」は過去から今に至るまでの経過を表します。格助詞の「より」は作用や動作の起点を表す言葉。

例えば「平素よりお世話になっております」の場合は過去だけでなく、現在までの継続的な期間を表しています。 また、使用頻度は少ないですが「平素の努力」のように副詞としても用いられることもあるので覚えておきましょう。

「平素」を使う際の3つの注意点

「平素」には「初対面の人には使用不可」「砕けた表現は併用できない」「基本的には社内で使用しない」という3つの注意点があります。ビジネスでよく使われる言葉だけに、正しく使用しないと相手に違和感を与えてしまうので気を付けたいところです。 ここでは3つの注意点について詳しく説明していきます。

平素

1. 初めて接する相手には使わない

「平素」は初めての挨拶では使用できません。「常日頃」「普段」などの意味を持つことから、以前より面識のある相手に用いる言葉だからです。そのため会ったことのない人に「平素よりお世話になっております」と書くのは不適切です。

ただし自社のサービスを長く利用している顧客や商品を愛用している人など、面識がなくとも関係性を築けている人には上記の表現を使っても問題ありません。

2. 砕けた表現をあとに続けない

「平素」はかしこまった表現なので、あとに砕けた文章を続けるのは避けましょう。例えば「平素より○○サービスを利用してもらって」のような使い方はしません。

上記のようにかしこまった言葉と砕けた表現が混在すると、文全体のバランスが取れないうえに相手へ違和感を与えてしまいます。「平素」を使うときは文章全体の雰囲気を統一させるのが基本です。

3. 一般的には社内で使用しない

「平素よりお世話になっております」などの言い回しは、基本的に社内の人間同士では使いません。一般的に取引先や顧客に使う言い回しなので、社内では丁寧過ぎる印象を与えてしまうからです。

場合によっては丁寧すぎてかえって嫌味っぽく聞こえる、まさに慇懃無礼の状態になってしまいます。例えば、社内では「お疲れ様です」といった表現のほうがよい場合が多いです。 ただし、あくまで一般常識の範疇ですので、企業ごとの社風やルールに合わせて判断するのが賢明でしょう。

「平素」を使った4つの表現

ビジネスでよく使われる表現は「平素は格別のお引き立てを賜り」「平素よりご厚情をいただき」「平素より○○をご利用の皆さまには」「平素よりお世話になっております」の4つです。

平素

それぞれの意味や活用例を詳しく解説していきますので、ふだん何気なく使っている人はこの機会に正しい使い方をマスターしましょう。

1. 平素は格別のお引き立てを賜り

「平素は格別のお引き立てを賜り」は文書の挨拶文としてよく使われる定型文です。「常日頃、特別な心配りをしていただき」といった意味合いで、時候の挨拶文と併せて使われます。

例えば「晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。また平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます」といった形です。公的な文書の場合は拝啓と敬具をセットで使うとよりよいでしょう。

2. 平素よりご厚情をいただき

「平素よりご厚情をいただき」はお礼状や年賀状、または改まって連絡する場面などで使われます。「厚情」とは相手の思いやりや心配りに敬意を表するときに使用する言葉で、日頃からの感謝を伝えるときによく使われる定型文です。

「平素よりご厚情をいただき」のあとには「誠にありがたく存じます」「心より御礼を申し上げます」などの表現が続きます。「ご厚情」は、似た意味を持つ「ご厚意」に言い換えることも可能です。

3. 平素より○○をご利用の皆さまには

「平素より○○をご利用の皆さまには」という表現は、何かの告知の際に活用できます。企業がサービスの変更や商品に関するお知らせを伝えるときによく目にする表現でしょう。

例えば「平素より○○をご利用の皆さまには、大変ご迷惑をおかけいたします」のように、変更に対して詫びる気持ちを表すときに使われます。利用者に日頃の感謝を伝えたいときは「平素より○○をご利用いただき、誠にありがとうございます」といった表現を用いるとよいでしょう。

4. 平素よりお世話になっております

「平素よりお世話になっております」は主にビジネスメールの冒頭で使われます。もっともベーシックな使い方なので、使う頻度の多い表現と言えるでしょう。 この言い回しは、継続的な関係を築いてもらっていることに対して感謝の気持ちを表す言葉です。ただの挨拶ではなく相手に日頃の感謝を伝えられる表現として活用することができるでしょう。

返信でも「平素より」を使用しよう

相手のメールに「平素よりお世話になっております」という表現が使われていたら、こちらも同じく「平素より」を使って返信しましょう。頭に「こちらこそ」をつけるとさらに印象が良くなるかもしれません。

ただし「平素より」はかなりかしこまった表現のため、何度も使うと形ばかりの機械的なやり取りに見えてしまいます。例えば相手とメールのラリーが続いているときに、毎回「平素より」を使うのは避けたいところです。 その際は「ご返信いただきありがとうございます」「たびたび失礼いたします」などと表現を変えるとスマートでしょう。

「平素」の5つの言い換え表現をご紹介

「平素」の言い換え表現としては「いつも」「日頃」「毎々」「先般」「平生」が使えます。 同じ文書に「平素」が繰り返し使われていると感情のない機械的な文章に見えてしまうので、文章全体のバランスを見ながらこれらの熟語を使い分けましょう。

また「平素」は硬い印象を与える言葉なので、やわらかい表現の言葉も覚えておくと文章表現の幅が広がります。 以下でそれぞれの言葉の意味を解説しますので、シーンや伝えたい事柄に合わせて使い分けてみましょう。

平素

1. いつも

カジュアルなシーンで使いやすいのは「いつも」です。漢字では「何時も」と書き、平素と同じく「ふだん」という意味を持ちます。また「常に」という意味もあるので、過去から現在までの継続的な期間も表せる言葉です。

よく使われるのは「いつもお世話になっております」という表現でしょう。ただしかなり砕けた表現なので、詫び状に使うには好ましくないと言えます。

2. 日頃

「日頃」は主に「平素より」を言い換える表現として用いられます。 例えば「日頃よりご配慮をいただき感謝申し上げます」「日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます」などのように言い換えが可能です。

ただし「いつも」と同じく砕けた表現ですので、フォーマルな文章での使用は控えましょう。 「日頃」は書き言葉だけでなく話し言葉としてもよく使われるので、会話で「平素」に似た意味を表現したいときには重宝するはずです。

3. 毎々

「毎々」は「その度に」や「毎回」を表す言葉なので、「平素」の言い換え表現として活用できます。読み方は「まいまい」です。取引先に対する手紙やメールでも使える言葉なので覚えておくとよいでしょう。

例えば「毎々お世話になっております」「毎々ご愛顧を賜り、誠にありがとうございます」などのように使えます。使い勝手のよい言葉なので、ビジネスシーンで重宝するでしょう。

4. 先般

先般は「せんぱん」と読み、フォーマルなシーンでも使える表現です。「先ごろ」や「このあいだ」を意味し、少し前の時点を表します。そのため現在から見てそう遠くない過去のことを話題にするときに使うと良いでしょう。

「平素」を言い換える言い回しとしては「先般はお世話になりました」といった表現が代表的です。ほかにも「先般の件につきましては」「先般ご説明した件ですが」などのようにビジネスではあらゆる場面で使えます。

5. 平生

挨拶文ではあまり使用されませんが「平生」も「平素より」と似た意味を持つ言葉です。「へいぜい」と読み、「ふだん」または「常日頃」などの意味を持ちます。 例えば「平生から仕事に取り組む姿勢に気を配っています」「平生とは様子が異なっている」などのように使えます。

「平素」の英語表現は?

直接的に「平素」の意味を持つ英単語は存在しませんので、英語で伝える場合は感謝を表す英文を用います。 例えば以下の例文を参考にしましょう。

平素

・I’m always obliged to you for your kindness.
(平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます)
・Thanks for your ongoing support.
(平素よりお世話になっております)
・I cannot thank you enough for the guidance.
(平素はひとかたならぬご指導をいただき恐縮しております)

「平素」の意味を理解して使いこなそう

「常日頃」の丁寧表現である「平素」は、ビジネスシーンで使う頻度の多い言葉です。 ただし主に目上の方や顧客に対して用いる表現なので、使い方を誤ると自分自身だけでなく会社の評価に関わる場合もあります。

そのため正しい意味や使い方をしっかり理解することが大切と言えるでしょう。 また、「平素」はかしこまった表現なので、あまりに多用すると感情の少ない機械的な文章に見えてしまいます。言い換え表現を覚えておくと多彩な表現ができるようになるため、類語表現も覚えて上手に使いこなしましょう。

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