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「重ね重ねお詫び申し上げます」の意味とは?
「重ね重ねお詫び申し上げます」は、謝罪の気持ちを示す際に使う表現です。具体的には以下の3つの意味があります。
自分がしてしまったミスだけなく、部下や同僚、会社全体が犯した失態に対しても使えます。ただし、意味をきちんと理解したうえで使わなければ、謝罪しても誠意が伝わらない可能性があります。まずは「重ね重ねお詫び申し上げます」の意味について知識を深めましょう。
謝罪の気持ちを強調する
「重ね重ねお詫び申し上げます」は謝罪を強調して伝える言葉です。「重ね重ね」は、「相手に自分の心情を理解してもらおうとするさま」を意味します。謝罪を表す「お詫び申し上げます」に「重ね重ね」を付けると、申し訳ないといった気持ちや心から反省していることを強調できます。
以下はビジネスシーンにおいて、「重ね重ねお詫び申し上げます」を謝罪の強調として使うのに適した場面の例です。
・回復させるのが困難な段階で重大な失態を犯してしまったとき
・顧客からのクレームに対して返答するとき
繰り返したミスについて謝罪する
何度か繰り返したミスについて謝罪する際にも「重ね重ねお詫び申し上げます」が使えます。「重ね重ね」は、「同様のことが繰り返される様子」といった意味がある言葉です。「お詫び申し上げます」に「重ね重ね」を組み合わせると、何度もミスを繰り返してしまったことに対する申し訳なさを相手に伝えられます。
何度も繰り返して謝罪する
何度も繰り返して謝罪する場面にも「重ね重ねお詫び申し上げます」が適しています。「重ね重ね」で謝罪を重ねているとイメージするとわかりやすいでしょう。
使用シーンの例は、謝罪の気持ちを相手に伝えきれていない場面などです。例えば、何度謝っても謝罪を受け取ってもらえない場合や、自分の中で謝罪が足りないと感じた場合が当てはまります。「重ね重ねお詫び申し上げます」を使って謝罪を伝えると、「もう一度お詫びしたい」といった念押しの意味を込めることが可能です。
例文付き「重ね重ねお詫び申し上げます」の使い方5つ
ここでは「重ね重ねお詫び申し上げます」の使い方を、使う場面や例文とともに説明します。主な使い方は以下の5つです。
それぞれの場面によって「重ね重ねお詫び申し上げます」に組み合わせるべき言葉が異なります。場面に合わせて適切な表現ができるように、正しい使い方を理解しておきましょう。
今後の関係性にも言及するとき
謝罪と同時に今後の関係性について述べる場面では、「とともに」を使います。「とともに」は、「〇〇と同時に」「〇〇と一緒に」を意味する連語です。「重ね重ねお詫び申し上げます」の後ろに続けると、謝罪の念を表しながら「今後もお付き合いを続けたい」といった文章が作れます。
「とともに」と「重ね重ねお詫び申し上げます」の例文をご紹介します。
・本件につきましては、重ね重ねお詫び申し上げますとともに、今後とも変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
心から詫びるとき
心から詫びる際に使える組み合わせは、「重ね重ねお詫び申し上げます」と「誠に申し訳ありません」です。「誠に」には「程度を超えた」「嘘偽りのない本心から」といった意味があります。
丁寧な謝罪を示す「申し訳ありません」と「誠に」を合わせれば、心から反省していることを伝えられます。さらに「重ね重ねお詫び申し上げます」を使うと謝罪が2回繰り返され、反省の念をより強調することが可能です。
2つの表現を組み合わせた例文は以下を参考にしてください。
・本件につきましては誠に申し訳ありませんでした。重ね重ねお詫び申し上げます。
事柄を限定して詫びるとき
謝罪する事柄を限定して詫びる際は、「ことに対し」を一緒に使います。「ことに対し」は「〇〇に関すること」「〇〇を対象とすること」といった表現です。「重ね重ねお詫び申し上げます」の前に付ければ、何について謝罪するかを明確にしたうえで詫びることができます。
以下は「重ね重ねお詫び申し上げます」と「ことに対し」で謝罪を表す例文です。
・弊社の失態によりご迷惑をおかけしたことに対し、重ね重ねお詫び申し上げます。
好ましくない状態を詫びるとき
相手に対して好ましくない状態を招いたときは、「このような事態」を使って謝罪の意思を表現します。「このような事態」は、言い換えると「このような有様や成り行き、深刻かつ好ましくない状態」です。
直後に「重ね重ねお詫び申し上げます」を置くと、ミスを起こした結果、相手にとって望まない展開になってしまったことを深く謝罪する言葉として使えます。
「このような事態」と「重ね重ねお詫び申し上げます」の使い方をご紹介します。
・弊社の失態からこのような事態を招きましたこと、重ね重ねお詫び申し上げます。