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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2023.07.24

「重ね重ねお詫び申し上げます」の意味とは?正しい使い方や類語などをご紹介

大きな迷惑について詫びるとき

相手に大きな迷惑をかけた際は、「重ね重ねお詫び申し上げます」の前に「多大なるご迷惑」を付けて謝罪するのが一般的です。

「多大なる」は「程度が大きい様子」を意味します。つまり「多大なるご迷惑」は「相手にとって非常に大きな迷惑であること」を表す表現です。「重ね重ねお詫び申し上げます」と一緒に使うと、大変な迷惑をかけて困らせてしまったことを深く謝罪できます。

2つの表現を組み合わせた謝罪の例文をご紹介します。

・弊社の失態により多大なるご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。重ね重ねお詫び申し上げます。

「重ね重ねお詫び申し上げます」を使うときの注意点3つ

「重ね重ねお詫び申し上げます」を使う際には、注意すべき点が3つあります。

「重ね重ねお詫び申し上げます」を誤って使うと、誠意の欠けた謝罪になる可能性があります。「重ね重ねお詫び申し上げます」の使い方がわかったら、注意点も併せて理解しておきましょう。気をつけたいポイントについて以下で解説します。

重ね重ねお詫び申し上げます

締めの言葉として使う

「重ね重ねお詫び申し上げます」は謝罪文の最後に使います。謝罪の気持ちを何度か伝えたあとに、文章を締める言葉として使うのが一般的です。

なぜなら「重ね重ね」は「繰り返し」を意味するため、すでに謝罪している状況以外では使用できないからです。謝罪を表す文章の冒頭には「重ね重ねお詫び申し上げます」を使えないため注意しましょう。

数回お詫びしたあとに使う

「重ね重ねお詫び申し上げます」はお詫びの言葉を数回述べてから使います。「謝罪文の最後に使う」と上述しましたが、ただ文末に置くだけではお詫びとしての効果が弱くなります。

「重ね重ねお詫び申し上げます」は、すでに何度か謝罪を重ねているからこそ念押しとして使える表現です。謝罪を表す言葉が「重ね重ねお詫び申し上げます」だけでは誠意が伝わらないほか、誤用と捉えられるため気をつけましょう。「誠に申し訳ありません」といった謝罪表現を何度か伝えたあとで、最後の手段として使うと深い反省を表せます。

「重ね重ね」は忌み言葉なので使う場面に注意する

「重ね重ね」は忌み言葉であるため、使う場面に注意しなければいけません。忌み言葉とは、慶事や弔事の際に使うのは不適切とされる表現のことです。

忌み言葉にはさまざまな種類があり、なかでも「重ね重ね」は同じことを繰り返す「重ね言葉」に当てはまります。例えば結婚式では、重ね言葉は「再婚」をイメージさせるためタブーとされています。冠婚葬祭において「重ね重ねお詫び申し上げます」を使うとマナー違反になるので使用は控えましょう。

「重ね重ねお詫び申し上げます」の類語2つ

「重ね重ねお詫び申し上げます」の類語は、「重ねてお詫び申し上げます」と「重ね重ね恐縮でございます」の2つです。どちらも相手に対する申し訳なさを伝えられる表現ですが、ニュアンスが少々異なります。それぞれの意味を理解して正しく使い分けましょう。ここでは類語の意味や使い方を説明します。

「重ね重ねお詫び申し上げます」の類語
  1. 「重ねてお詫び申し上げます」
  2. 「重ね重ね恐縮でございます」

重ね重ねお詫び申し上げます

「重ねてお詫び申し上げます」

「重ね重ねお詫び申し上げます」の代わりとして使える類語は「重ねてお詫び申し上げます」です。「重ねて」は「重ね重ね」と同様に「同じ行為などの繰り返し」を意味します。

そのため「重ねてお詫び申し上げます」は、相手に対してもう一度謝罪する際に適しています。また、ビジネスメールで謝罪文を送る際に使っても問題ありません。

「重ね重ね恐縮でございます」

「重ね重ね恐縮でございます」も「重ね重ねお詫び申し上げます」の類語として挙げられます。「恐縮」の意味は「ありがたさや申し訳なさ、気恥ずかしさから身のすくむ気持ちになること」です。「重ね重ね恐縮でございます」の場合は相手に対する申し訳なさを含み、「身が縮むほど心苦しい」といった意味で使えます。

「重ね重ねお詫び申し上げます」の英語表現は?

「重ね重ねお詫び申し上げます」を英語に訳して伝える際は「apologize」が使えます。ビジネスシーンで英語を使う機会に備えて、謝罪する際の英語表現を知っておくと安心です。

謝罪の場で誤用して不信感を与えないように、英語での正しい伝え方を確認しましょう。ここでは「aplogize」の意味や例文をご紹介します。

重ね重ねお詫び申し上げます

「apologize」

英語で「重ね重ねお詫び申し上げます」を伝える際は、謝罪を表す英単語の「apologize」が適しています。「謝る」を表す英単語には「sorry」もありますが、カジュアルな表現のためビジネスシーンには向いていません。

「apologize」を使った謝罪文の例は以下を参考にしてください。

・I’d like to apologize to you again.
(重ね重ねお詫び申し上げます。)
・My sincerest apologies.
(深くお詫び申し上げます。)

深く謝罪する際は「重ね重ねお詫び申し上げます」を使おう

「重ね重ねお詫び申し上げます」は、主にビジネスシーンで深く謝罪する際に使う表現です。「繰り返し」を表す「重ね重ね」が付いているため、何度も犯したミスについて謝る場合に適しています。また、申し訳なさを強調したいときにも使えます。

謝罪の場面では、正しい言葉遣いで誠意を持って謝ることが大切です。謝罪する際に困らないように、「重ね重ねお詫び申し上げます」の意味をきちんと覚えておきましょう。

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