「申し訳ない」の意味と使い方
丁寧な詫びの言葉である「申し訳ない」。ビジネスでも使える便利な表現ですが、言い回しによっては上司や取引先には使用できないので注意しなければいけません。「申し訳ない」の正しい意味と使い方を詳しくみていきましょう。
■「申し訳ない」は丁寧な詫びの言葉
自分の過失を認めて詫びの気持ちを伝えたいときに使える「申し訳ない」。謝罪の言葉には「すみません」「ごめんなさい」などいくつか存在しますが、その中でも丁寧な表現です。
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■ 上司や取引先には使用を控える
「申し訳ない」に「です」を付けた「申し訳ないです」は、目上の人にも使用できる丁寧な表現です。ただし、「申し訳ないです」は、尊敬語や謙譲語を使用した言葉ほど十分に敬意が伝わる言葉ではありません。
そのため、「申し訳ないです」は上司や取引先に対して使うのは避けましょう。上司や取引先などに謝罪の気持ちを伝えたいときは、「申し訳なく存じます」「申し訳ないことでございます」と伝えるのが好ましいです。
「申し訳ない」の例文
謝罪の意を表す「申し訳ない」は、ビジネスの場面で使用される機会が多い言葉です。ここでは、ビジネスで使える「申し訳ない」の例文を紹介します。ぜひ参考にしましょう。
例文
・度重なる失礼、〇〇さんには大変申し訳ないことをしました。
・〇〇の件、大変申し訳なくお詫びの言葉もございません。
・この度は多大なるご迷惑をおかけしました。誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。
・急かしてしまい誠に申し訳ないです。
「申し訳ない」の類語5つ
「申し訳ない」の類語には、「心苦しい」「お詫びする」「弁解の余地がない」のほか「恐縮至極」「平身低頭」といった熟語があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
心苦しい
「心苦しい」は、「申し訳ない」とほぼ同じ意味合いで謝罪の気持ちを伝えたいときに使える言葉です。また、詫びの気持ちに加え「心が痛む」意味合いも含まれます。ただし、「心苦しい」の言葉自体には謝罪の意味はないので注意しましょう。
例文
・〇〇様のご要望にお応えできず、心苦しい限りでございます。
・〇〇様からのお誘いを断ることになり、心苦しい気持ちでいっぱいです。
お詫びする
「お詫びする」は、自分の過ちを認めて「相手に許しを請う」ことです。例えば、相手を傷つけたり不快な思いをさせたりしたときに「悪い」と認めて謝罪し、許してもらうようお願いします。
例文
・取り急ぎの連絡でお詫び申し上げます。
・皆さまにご迷惑おかけしましたこと、心よりお詫びいたします。