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2021.06.15

CAたちが機内でする「塞餐」っていったい何?

似ているようで似ていない、知れば知るほどのめり込んでいく中国語の世界。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、中国語を勉強する中で印象に残った言葉やエピソードをご紹介します。 連載第60回目は「塞餐」編。

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有田 千幸
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200〜300人分の食事を一気にあたためた後は…

エコノミークラスの食事をどのようにあたため乗客に提供するかというのは、航空会社によって方法が異なりますが、私が勤めていたところでは、機内のオーブンでメインコースをあたためたあと、そこからひとつずつ手でミールトレーにセットし、配膳するという方法と取っていました。

飛行時間や路線によって違いはありますが、たとえば離陸時にメインコースをあたためた場合は、トレーにそれをセットしていくのは離陸後シートベルトサインが消えるころ。あたたまったことを知らせるオーブンのタイマーが鳴り響くとともに、ミールカートの中のトレイの上に一気にメインコースを載せていきます。

このとき、ギャレー (キッチン) 担当の先輩が発するひと言、それが「塞餐 (Sāi cān)」!

(c) shutterstock.com

中国語で「塞餐 (Sāi cān)」は「食事をトレーの上にセットする」という意味

塞 (Sāi) = 物をすき間にぎゅっと差し入れる,詰め込む
餐 (Cān) = 食事

塞餐 (Sāi cān) = 食事をすき間に差し入れる

つまり、先輩が発したこの言葉は「トレーの上にあたためたばかりのメインコースをセットしていくわよ!」という意味。

中国語を母国語とする人からしても「これはどういうシチュエーション?」と思ってしまうような不思議な言葉なのですが、機内食のメインコースをトレイにセットするという動作は、まさにこの「塞餐 (Sāi cān) 」という言葉がぴったりなのです。

特にフライト時間が短い日台間では、あたためたてのほかほかメインコースをどれだけ効率よくトレイにセットし乗客のみなさまの元にお届けできるかが、快適な空の旅をかなえるための鍵となります。

(c) shutterstock.com

そして思わず聞き直してしまうような航空会社特有の言葉はこの他にも!

次回は「走るコーヒーとお茶」についてご紹介いたします。

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official

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