結婚祝いメッセージの基本マナー
結婚祝いのメッセージには書き方から言葉遣いまで、さまざまなマナーがあります。相手に失礼がないように、基本的なマナーを確認しておきましょう。結婚祝いのメッセージを書くときに、気を付けるポイントを紹介します。
ペンの種類やカラー
一般的なマナーとして、正式な書類や大切な手紙には「黒色」の筆記具を使います。結婚祝いのメッセージを書くときも、黒または濃紺の筆記具を使いましょう。
筆記具にはさまざまな種類がありますが、当然ながら鉛筆や消せるペンの使用はNGです。結婚祝いメッセージでは、ボールペンやサインペンを使用すれば問題ありません。
特別感を加えたい場合は、万年筆を使うと温かみが出ます。ボールペンやサインペンで書いたメッセージより、気持ちも伝わりやすいでしょう。
忌み言葉や重ね言葉はNG
忌み言葉とは、いわゆる「縁起の悪い言葉」です。結婚はお祝い事なので、忌み言葉を使うことはタブーとされています。
別れや不吉な事象が連想されたり、字面がよくない言葉は使わないように気を付けましょう。忌み言葉の具体例は、以下の通りです。
別れる・切る・消える・割れる・破れる・冷める・離れる・終わる・悲しい・最後 など
また、「重ね言葉」は“繰り返す”という意味で再婚を連想させます。結婚のお祝いには好ましくないとされ、メッセージで使ってはいけません。うっかり使いそうになることも多いので、きちんと覚えておきましょう。
重ね重ね・いよいよ・いろいろ・たびたび・しばしば・次々・繰り返し・二回 など
このほかにも、偶数は「割り切れる」ことから、結婚では縁起が悪いとされています。「4」や「9」の数字も「死」「苦しむ」などを連想させるため、結婚祝いのメッセージで使うのは避けましょう。
句読点は使用しない
句読点とは、文章の最後に付ける句点「。」や文中に入れる読点「、」のことです。結婚祝いメッセージでは、句読点を使うのもよくないとされています。
理由としては、句読点が「幸せに終止符を打つ」「終わり」の意味を連想させてしまうからです。忌み言葉や重ね言葉と同様に避けるのが望ましく、結婚祝いのメッセージでは好まれません。
一部では「そこまで気にしなくてよい」との考えもありますが、社会人として細かい部分まで気遣う方が好印象です。文章中に平仮名が連続したり、一文が長くなったりした場合は、句読点の代わりに「スペース」を活用しましょう。
思いが伝わる結婚祝いメッセージとは?
いざ結婚祝いメッセージを書くとなると「何を書いたらいいのだろう?」と悩む人は少なくありません。「結婚おめでとう」「お幸せに」の思いを最大限伝えるには、どのような内容や言葉を記載すればよいのでしょうか。
結婚祝いメッセージを書くときに、覚えておきたいポイントを紹介します。
過去のエピソードに触れる
結婚祝いメッセージは、マナーにかなっていることが大切ですが、それだけだとテンプレートのような味気ないものになってしまいます。過去のエピソードに触れて、オリジナリティや特別感を演出してみましょう。
例えば、いつも一緒に遊んでいた友達なら、楽しかった旅行や盛り上がったイベントなどのエピソードを書きます。武勇伝や笑えるエピソードがあるのなら、その内容についても書くと楽しいメッセージになるでしょう。
受け取った人が「あんなことあったな」「こんな風に思ってくれていたんだな」とうれしく思うメッセージになるよう、思い出の中からすてきなネタを探してみましょう。
感謝の気持ちを添える
メッセージには感謝の言葉を入れると、結婚を祝う気持ちが引き立ちます。助けてもらったことや相談にのってもらったことがあるのなら、そのときのエピソードに触れてみてはいかがでしょう。
例えば、結婚祝いのメッセージを贈る相手が職場の人なら、仕事でお世話になったこともあるはずです。具体的な内容を盛り込みながら、感謝の気持ちを伝えましょう。普段顔を合わせていても、面と向かって感謝の気持ちを伝えることは気恥ずかしいもの。結婚祝いメッセージが、感謝を伝えるよいチャンスにもなります。
相手別! 結婚祝いメッセージの一言文例
結婚祝いメッセージは、贈る相手によって言葉の選び方やトーンを変える必要があります。贈った人に心から喜んでもらえるよう、すてきな一言を添えましょう。結婚祝いメッセージを贈る相手別に、おすすめの一言を紹介します。
先輩や上司に贈る場合
先輩や上司に結婚祝いのメッセージを贈るときは、丁寧な文章を心掛けましょう。日頃からお世話になっている感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、「尊敬しています」「憧れです」などの文言を入れても喜ばれます。
また、普段から仲よくしている先輩なら、かしこまり過ぎる必要はありません。「!」「♪」などの記号や絵文字を入れて、明るい雰囲気にするのもおすすめです。
「このたびはご結婚おめでとうございます! 右も左も分からなかった私に優しく辛抱強く教えてくれた〇〇先輩は私の憧れです お二人の幸せを心から祈っております」
一方、職場の上司や目上の人には、マナーを守った適切な言葉を選びましょう。
「ご結婚 心よりご祝福申し上げます 〇〇さんには入社当初から親身になってご指導いただき感謝しております お二人の末永いお幸せをお祈りしております」
失礼がないように、メッセージを書いた後は何回か見直すことが大切です。
友人に贈る場合
友人に贈る結婚祝いメッセージは、フォーマル過ぎると他人行儀な印象になってしまいます。いつものあだ名で呼びかけたり、結婚報告を受けたときの感想を盛り込んだりしてみてはいかがでしょうか。
また、文章は親しみやすさを意識して、適度に崩すのがおすすめです。
「〇〇ちゃん結婚おめでとうございます! 最初に結婚の報告をしてくれてうれしかったよ 〇〇ちゃんのドレス姿、本当に楽しみ! 一緒にたくさん写真を撮ろうね」
友人へのメッセージなら、マナーはさほど重視されません。ほかの人とは一味違うメッセージを贈りたい場合は、英文を入れてもおしゃれです。
「Happy Wedding! 〇〇のウエディングドレス姿を想像するだけですでにうれしい 今度新居に遊びに行かせてね」
友人へのメッセージは思いのままに書いて構いませんが、忌み言葉や重ね言葉には十分注意しましょう。