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「ご自愛ください」の意味や読み方とは?
相手を思いやる気持ちを伝えられる「ご自愛ください」の一言。なんとなく意味は分かるものの、使いこなす自信がないという人はいませんか? 実は手紙やメールだけでなく、口頭でも便利な言葉です。改めて意味や使用法をおさらいしてみましょう。
<読み方と意味>
「ご自愛ください」は「ごじあいください」と読みます。「ご(お)○○ください」は、相手に何かをお願いする時の敬語。○○に自分を慈しむ「自愛」という言葉を入れることで、「ご自身のお体を大事にしてください」「健康な状態を維持してください」という意味合いになります。
ですから「お体をご自愛ください」では「頭痛が痛い」のように、二重の意味になってしまうので間違いです。また同じ読みの「慈愛」は、意味が全く異なるので、漢字の書き間違いにも気をつけましょう。
<ビジネス等で使う時の注意点>
手紙やメールの結び言葉として用いられ、誰に対しても使用できる表現です。しかし唐突に「ご自愛ください」と書くのではなく、時候の挨拶や「〇〇(このような時)なので」といったお相手の事情や、時勢など気を利かせた理由を入れるのが一般的。ビジネスシーンの別れ際など、口頭で使うこともできます。
「ご自愛ください」の使い方を例文でチェック
それでは具体的な例文をチェックして、使用方法をマスターしまいきしょう。
1:厳しい暑さが続きますが、体調を崩されませんようご自愛ください。
季節的な理由、夏の暑さに対して相手への体調への気遣いをまとめた一文です。寒暖にまつわるものは、四季によりそれぞれ異なるので、春夏秋冬にあった言葉選びをしましょう。
2:お忙しいとは思いますが、どうぞご自愛ください。
相手の忙しさに心を配りながら、体を労う表現になります。ビジネスシーンでは、時候の言葉以外では多忙さなどを慮って用いられることが多いようですが、スムーズなコミュニケーションの潤滑油になることも。ビジネスメールでも末尾に一言添えられていると、相手からの気持ちに、なんだかあたたかい気持ちになりますね。
3:寒さの折、お風邪など召されませんようご自愛くださいね。
冬の寒さと、それに伴う風邪の流行に対して、相手を気遣う表現。年賀状や寒中見舞いなどにさりげなく添える一文にも良さそうです。季節ごとの挨拶に合わせて、文頭に来る時候の挨拶が変わるのも覚えておきましょう。
「ご自愛ください」の類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
例文で理解が深まったところで、同じような意味で使える表現をチェックしてみましょう。
1:ご健康をお祈り申し上げます。
相手の健康を願う表現です。口頭よりも手紙やメールなどでの使用が一般的ですが、ダイレクトに相手の健康を願う一文として言い換えられます。
2:お体を大事になさってください。
「ご自愛ください」には「健康な状態を維持してください」という意味も込められているため、体調を崩している相手に対しては、こちらの言葉選びが良いでしょう。「お体をお労りください」も同じように使用できます。どちらもシンプル&ダイレクトな表現です。