■ストレートに否定しない
メンヘラ男子は自分に自信がなく、相手の言動に敏感です。些細なことでも大きく受け止めてしまう傾向があります。そのため、何かを指摘するときもストレートな否定は避けましょう。
アドバイスをする際も、「〇〇な部分が良くない」といった否定的な言葉はできるだけ使わないようにすることが大事。表現は柔らかくても、否定的な言葉を使うとメンヘラ男子は人格を否定されたと感じてしまうからです。
たとえ相手のためを思った言葉でも、メンヘラ男子には伝わりにくいでしょう。「この人は自分を否定する人だ」と感じ、距離を置かれてしまう可能性もあります。
ただし、自分が繊細なことは本人がよく承知しているはずで、それをただ指摘するだけでは問題は解決しません。言葉をかけるときは、「その気持ちわかるよ」「そういう考え方もあるよね」など、肯定的な言葉を使うようにするとよいでしょう。
■頭ごなしに叱らない
部下であるメンヘラ男子がミスをしたときでも、頭ごなしに叱るのはやめましょう。叱るのが正しい場面であっても、メンヘラ男子には自分を否定されたという衝撃が強く残ります。通常であればミスを反省して改めるところですが、メンヘラ男子には逆効果です。ミスをした事実だけを伝え、どうしたら今後同じ間違いをしないかを話し合うのがよいでしょう。
「普段はできているのに」と肯定的な話につなげていけば、納得してもらえるはずです。「ミスを認めない」「人のせいにする」という傾向があるメンヘラ男子には、「ミスを責めているのではなく、同じことを繰り返さないようにするため」ということを理解させることが大切です。
■相談にのる
メンヘラ男子が元気のない様子のときは、こちらから積極的に話しかけて相談にのるようにしましょう。ただし、落ち込んでいるときに「頑張りなさい」と励ますのは、効果的ではありません。メンヘラ男子にしてみれば十分頑張っているつもりで、「頑張れ」という言葉は自分の頑張りを否定されるように感じるでしょう。「頑張っていない」と責められているような気持ちにもなります。
声をかけるときは、「何かあった?」など、話を促すようにするとよいでしょう。話をしたくない様子であれば、それ以上は聞かないようにします。いつでも自分から話をしてもらえるよう声がけをしていけば、自然と悩みを打ち明けてくれるようになるでしょう。
メンヘラを克服させる2つの方法
メンヘラ男子と長い付き合いをしていくためには、メンヘラを克服させることも必要です。ただ腫れ物に触るように扱うだけではなく、メンヘラの状態を改善できるように働きかけてみましょう。職場のメンヘラ男子であれば、仕事ぶりを褒める、いつもポジティブな言葉をかけるといったことだけでもだいぶ違います。有効な克服方法2つについて、具体的に見ていきましょう。
1. 仕事を褒める
職場のメンヘラ男子には、仕事を褒めることが効果的です。メンヘラ男子は自己肯定感が低く、今の自分に自信がありません。他人と自分を比較し、「自分なんか」というネガティブな思考に陥りがちです。そんな彼を積極的に褒めることで、自信を取り戻してもらえるでしょう。
仕事を終えたときは「お疲れさま」と声をかけ、済ませた仕事に対し、「早くできるようになったね」「このアイデアは斬新だと思う」など、良いところを見つけてこまめに褒めるようにしてみてください。
仕事ぶりを褒めれば「自分は期待されている」「認められている」と感じ、さらに頑張ろうとするでしょう。頑張って仕事に成果をあげていけばそれが自信につながるようになり、メンヘラの状態も改善していくに違いありません。
2. ポジティブな言葉をかける
思考も口癖もネガティブで満たされているメンヘラ男子には、できるだけポジティブな言葉で接するようにしましょう。注意したいのは、ネガティブな感情に影響されることです。メンヘラ男子と接しているとマイナスの雰囲気に影響を受け、自分もネガティブ思考になる可能性もあります。そのようなことにならないよう、意識してポジティブになるよう努めなければなりません。
何かをしてもらったときは「ありがとう」と、嬉しい気持ちを大げさなくらいに伝えます。会話では「楽しい」「面白い」「嬉しい」など、ポジティブな言葉をたくさん使いましょう。
いつも明るい言葉で接すればメンヘラ男子も同じような言葉で応答するようになり、思考もポジティブなものへと変わっていくはずです。 服装や髪型が変わったときにも、積極的に褒めてあげてください。気づいてもらえたと喜ばれるでしょう。
隠れメンヘラ男子の存在を知っておこう
普通に見える男子でも、実は「隠れメンヘラ男子」だったという場合があります。そんな隠れメンヘラ男子にうっかり不適切な対応をすると、傷つけてしまう可能性もあるでしょう。隠れメンヘラ男子には、体調を崩しやすい、外見へのこだわりが強いなどの特徴があります。周囲にそんな男子がいないか、チェックしておくとよいでしょう。
■よく体調を崩す
隠れメンヘラ男子は、よく体調を崩します。繊細で傷つきやすいため、ちょっとしたことでストレスを感じるからです。強いストレスは体調にも影響し、仕事を休むことが多いでしょう。特別な病名もなく頻繁に休む場合、隠れメンヘラの可能性があります。
また、特に不調ではないのに具合が悪いことをアピールするのも隠れメンヘラの特徴です。承認欲求が強いため、誰かに心配してほしくてたびたび不調を訴えます。「頭が痛い」「疲れてしんどい」など頻繁に口にする場合も、隠れメンヘラを疑っていいかもしれません。
■外見にこだわる
メンヘラ男子は人からどう思われるかを気にするため、外見にもこだわります。服装や髪型に対して必要以上に気を遣っている場合、隠れメンヘラの可能性があるでしょう。
ブランド品が好き、頻繁に髪型を変える、いつも鏡を見ているという様子があれば、その可能性はかなり高いかもしれません。日頃の言動などでもメンヘラ男子の特徴がないか、注意してみるとよいでしょう。
メンヘラ男子と上手に付き合っていこう
メンヘラ男子は特別な存在ではなく、周囲にそのような傾向の男子がいるという人も多いでしょう。面倒な部分はありますが、繊細なだけに人の気持ちにもよく気がつくなど良い面もたくさんあります。メンヘラ男子だからと否定せず、適切に対応することが大切です。ポジティブな言葉をかけながら、メンヘラ男子と上手に付き合っていきましょう。
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